1. トップ
  2. 恋愛
  3. 子どもを産む=ぜいたく?「あながち間違いじゃないかも」出産費用にまつわる母の願い【作者インタビュー】

子どもを産む=ぜいたく?「あながち間違いじゃないかも」出産費用にまつわる母の願い【作者インタビュー】

  • 2024.7.3
  • 117 views

10万部のベストセラーとなった『月たった2万円のふたりごはん』の著者でイラストレーターの奥田けいさん(@kei__okuda)は、2人目の子どもを妊娠中に妊娠糖尿病と診断された。『2人目妊娠したら糖尿病になった話』は、食べることも甘いものも大好きな奥田さんが取り組んだ食事療法やリアルな生活を描いたコミックエッセイだ。第5話は出産にかかる費用の話。「子どもが産めるのは金持ちだけ」という人もいるが――。

「妊娠中にはじめて発見または発症した、糖尿病にいたっていない糖代謝異常」のこと。

※本作で紹介するのは「妊娠糖尿病」です。「妊娠糖尿病」と「糖尿病」は異なる疾患ですのでご注意ください。

※本作で紹介する症状は、個人の体験談であり、すべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる方は医師・看護師等の専門家に相談してください。

出産費用は「保険適用にしてくれればいいのに」

ひとり目は里帰り出産をした奥田さん。上の子の保育園は長期で休むと退園になってしまうため、ふたり目のときは里帰り出産はしないことにした。大変だということは覚悟していたが、うれしい“誤算”もあったという。

「上の子は妊娠糖尿病用のメニューを理解してくれて、私と別のメニューでもしっかり食べてくれました。血糖値の測定のときはちゃんと待ってくれたり、積極的にお手伝いもしてくれたりしたんですよね。成長を感じることができて、私がしっかりしないでどうするのかとすごく励まされました」

作中では、費用を抑えられる「平日の早い時間か夕方まで」(細かい条件は病院によって異なる)の出産を望むシーンもあった。妊婦健診や入院・出産などの費用は、基本的に健康保険が適用されない。奥田さんは「子どもを産む=ぜいたくってことなんか…」と感じてしまう。

「自然分娩の場合は、出産する日にちや時間を自分では決められないので、どうしようもないですよね。私が出産したのは総合病院だったので、ほかと比べれば費用は低めだったのですが、国から出る一時金(金額は自治体によって異なる)だけでは足りません。少子化解消のためにも、出産にかかる費用はすべて保険適用にしてくれればいいのにって、切に願います」

「ひとりでも多くの悩める妊婦さんが、安心して心おだやかにお産を迎えられるようになってほしい」という思いから、自身の体験を漫画にした奥田さん。本作をまとめた書籍も発売中だ。現在、妊娠糖尿病と闘う人たちはもちろん、その家族やこれから妊娠・出産を迎える人にもぜひ読んでみてほしい。

元記事で読む
の記事をもっとみる