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有村架純"弥生"と目黒蓮"夏"は復縁する?『海のはじまり』最終回の結末を考察

  • 2024.9.20

月9『海のはじまり』が放送されるたび、SNS上は主人公・月岡夏(目黒蓮)への声で溢れる。「あまりにもかわいそうすぎる」「不憫でしかない」「どうか幸せになって」と願う視聴者の思いは、最終回で報われるのか。夏と別れてしまった恋人・百瀬弥生(有村架純)との復縁も視野に入るなか、この物語がどんな着地点を迎えるか想像してみる。

夏と海の暮らしはどうなる?

第11話、やたらと南雲水季(古川琴音)の不在を強調する夏と、娘・海(泉谷星奈)の解釈がすれ違い、二人暮らしを始めるや否や関係性がぎこちなくなる二人。最終回の予告を見てみると、どうやら海は夏と暮らす家を出て、元の南雲家へ一時的に避難しているようだ。

SNS上では、物語として必要な展開ではあるものの、夏と海が二人で暮らすには時期尚早すぎた、との声もある。夏休み中に一緒に暮らす練習をしていたものの、期間はたったの一週間で、多くの人の手を借りていた。夏自身が「二人で頑張る」と決意を固くするには、あまりに決断と行動が早すぎたのかもしれない。

また、現代の小学生の暮らしを反映しきれていない部分も目立った。下校後の海は、学童や近くの図書館に寄るでもなく、大人のいない自宅へ帰って一人で過ごしている。夏は仕事をしていて日中は不在のため、学童を利用するための最低条件をクリアしているにも関わらず(※各地域や学童による)、海は一人だ。

子ども用のスマートフォンやGPS機能付きのブザーなどを持ち歩いている様子もなく、小学生の子どもと一緒に暮らす親として、意識が甘いと指摘する現実的な声を無視はできない。

最終回、夏と海の暮らしはどうなるだろう? 周囲から厳しい言葉を受け続け、娘の海からも非難されてしまう夏は、確かに不憫に思えるかもしれない。彼を見守る視聴者の心も含め、救われるために必要なキーワードは「復縁」と「水季からの手紙」か。

弥生と復縁?水季の手紙の影響は

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(C)SANKEI

最終回に向けて、SNS上では「夏と弥生は復縁するのでは?」との声も多く聞かれる。

夏と弥生は、互いに嫌い合って別れたわけではなく、話し合って納得したうえで離れることを選んだ。その後も海を介して交流は続いているため、復縁する可能性もゼロではないように思える。

しかし夏は、海と弥生のどちらかを選ばないといけないなら海を選ぶ、とはっきり言葉にしていた。そもそも弥生が夏との別れを選んだのは、夏と海と自分の3人で時間を過ごすのがつらい、と感じたからだ。夏が海との暮らしを選ぶ以上、弥生が受ける苦しみは拭えない。復縁するよりは、南雲家や津野晴明(池松壮亮)と同じように、付かず離れずの距離でサポート役にまわる展開が自然に思える。

そしてもう一つのポイントは、水季が夏に宛てた手紙だ。夏はこの手紙を、まだ水季の言葉に頼りたくないから、という理由で読んでいない。「海という娘がいることを知った夏」に向けて、水季が初めて綴ったであろう言葉が記されている手紙。

そこには何が書かれているのだろう。謝罪か、励ましか。はたまた、水季が間接的に弥生に伝えたような、誰かを傷つけることになっても自分が幸せになる道を選ぶことを、示してくれているのか。

周りからの言葉に萎縮し、父としての責任を背負いすぎているように見える夏。彼と関係している二人の女性、弥生と水季がどんな言葉を向けるかによって、夏が救われるか否かが決まるのかもしれない。



フジテレビ系 月9ドラマ『海のはじまり』毎週月曜よる9時

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_