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『呪術廻戦』原作者が明言した「2択の結末」を考察 “最強の五条悟”は本当に「死んだ」のか

  • 2024.9.4
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写真:PIXTA 画像はイメージ

8月19日、『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載中の漫画『呪術廻戦』が“完結まであと5話”という衝撃的なニュースが公式より発表された。9月30日発売の『週刊少年ジャンプ』44号で最終回を迎えるというのだ。物語は最終局面に突入していたものの、突然のカウントダウンにまだ整理がつかない読者も多いだろう。最終回まであと数話になり改めて気になるのが、2019年度の「ジャンプフェスタ」にて作者・芥見下々氏の口から出たメインキャラクターの生死についての発言だ。

※本稿は『呪術廻戦』のネタバレを含みます。原作未読の方はご注意ください。

最終回の鍵を握った釘崎

「ジャンプフェスタ」にて芥見氏は「虎杖、伏黒、釘崎、五条のうち1人死ぬ」または「虎杖、伏黒、釘崎、五条のうち1人残して全員死ぬ」のどちらかを『呪術廻戦』の結末にしようと考えていると語った。

結末の構想がすでに2択にしぼれるほど決まっているという点も驚きだが、いずれにしてもメインキャラクターが死ぬ物語のラストに多くのファンがどよめいた。この芥見氏の発言の鍵を握る存在となったのが、メインキャラクターの1人である釘崎野薔薇(くぎさきのばら)だ。

『呪術廻戦』のなかで最も人気があるといっても過言ではない「渋谷事変」で、釘崎は特級呪霊である真人(まひと)の術式「無為転変」をくらい死亡したかに見えた。「無為転変」はてのひらで触れた者の魂の形状を変えてしまう術式であり、攻撃を受けた釘崎は頭がはじけて倒れ、傍らには片方の眼球がころがり落ちていた。

虎杖悠仁(いたどりゆうじ)の目の前でまったく動かなくなったが、生死が確定したわけではなかった釘崎。現場に駆けつけた新田新(にったあらた)が「助かる可能性は0じゃない」と虎杖に告げており、渋谷には傷の治療が可能な「反転術式」が使える家入硝子(いえいりしょうこ)も来ていたからだ。

釘崎は虎杖と同級生で仲が良く活躍する場面も多かったため、まだ生きている望みを持ち続ける読者も少なくなかった。「渋谷事変」以降姿を現さなかった彼女だが、死んだとはっきり描かれていなかったのもわずかな希望の理由だった。

そんななか、8月26日発売の『週刊少年ジャンプ』39号に掲載された第267話にて釘崎が復活。片目に眼帯をして数年ぶりに登場した彼女の姿にSNSは大きく盛り上がり、釘崎の名前がトレンド入りするほど話題を呼んだ。

メインキャラクターの行く末は?

死んだかと思っていた釘崎の復活というサプライズもあり「人外魔境新宿決戦」で両面宿儺(りょうめんすくな)に敗れた五条悟(ごじょうさとる)以外のメインキャラクター3人が生存している現在。「ジャンプフェスタ」での芥見氏の発言と照らし合わせると「虎杖、伏黒、釘崎、五条のうち1人死ぬ」の結末が濃厚であり、その1人は五条のように思える。

だが、本当にこのまま終わるのだろうか。大人気キャラクターであり“最強”の五条が死んだままとは思えない。最終回までどう転ぶか分からないほど激動の展開を繰り広げた『呪術廻戦』だ。ほろ苦さが滲むようなラストも十分あり得るだろうし、もしかしたら芥見氏の発言さえもひっくり返す結末が待っているのかもしれない。

あと5話と発表されてからさらに盛り上がりを見せる本作。9月3日現在、最終回まで残すところあと3話となった。メインキャラクターの行く末が気になるところだが、できることなら呪いについて描いた『呪術廻戦』という物語の最後に虎杖たち4人が笑い合う“救い”を見たい。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムや映画の作品評、マンガのレビューを手がける。
X:@kaku_magari