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「良すぎて何回も観てる」“映画レベルの圧巻な演出”が話題『僕のヒーローアカデミア』サブタイトルの意味も考察

  • 2024.8.31

「私が来た!」といわんばかりに、絶体絶命のピンチに主人公・緑谷出久(みどりやいずく)が駆けつけた。その姿はまさにヒーローであり、彼の師匠・オールマイトを彷彿とさせる。現在放送中のTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第7期は、宿敵・死柄木弔(しがらきとむら)との死闘が展開。第151話では、今までとは違う緑谷と大迫力の作画に驚かされた。

個性「変速」で戦うバトルシーンの作画に圧倒

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(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

天空の棺に到着した緑谷は、ボロボロの姿で倒れている仲間たちの姿を見て愕然とする。なかでも幼馴染である爆豪勝己(ばくごうかつき)は心臓を貫かれ動かない。緑谷は怒りで我を忘れてしまいそうになるが、通形ミリオやワン・フォー・オール5代目継承者・万縄大悟郎(ばんじょうだいごろう)の言葉によって冷静さを取り戻す。

「まだそこに死柄木はいるのか?」とオール・フォー・ワンと混ざり合う死柄木に聞く緑谷からは、まだ死柄木を助けようとする強い意志を感じる。ワン・フォー・オール7代目継承者・志村菜奈(しむらなな)の言う通り、この状況では殺すしか手段がないと誰だって思うだろう。しかし、緑谷は違う。彼は助けを求める顔をしている人を見過ごせない、根っからのヒーローなのだ。

二速、三速、四速……緑谷はワン・フォー・オール2代目継承者の個性である「変速」を使い、死柄木に対して次々に攻撃を打ち込む。個性「変速」と「ワン・フォー・オール」で死柄木を圧倒するシーンの作画が凄まじく、SNSでも「神作画すぎる」「もはや映画レベルなんよ」「アニメで観るとなおさらカッケー!」と興奮の声が続出した。

現在公開中の映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』でも超作画で戦闘シーンが描かれた。『ヒロアカ』はここぞという場面で息を吞むような作画を見せるため、レギュラー回であっても“映画レベル”と絶賛されるのも頷ける。今後も痺れるような神作画が観られるのではないだろうか。なんとも贅沢だ。

サブタイトル「連なる星霜」を考察

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(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

第151話のサブタイトルは「連なる星霜」。星霜とは「年月」や「歳月」を意味する言葉だ。緑谷はさまざまな人と出会い、別れ、成長してきた。

大けがを負った仲間の姿を見ても怒りを抑えられたのも、ワン・フォー・オール継承者たちの個性とサポートのおかげで死柄木を圧倒できたのも、歴史ともいえるこれまでの「星霜」の賜物だ。緑谷が経験してきたすべてが伏線のようにこの最終決戦に繋がる展開に胸が熱くなる。また、『ヒロアカ』が終わりに差し掛かっていることも改めて感じられ、少しさびしくなってしまう。

第151話についてSNSでは「デクの強さが異次元」「良すぎて何回も観てる」「BGMでYou Say Runが流れたのアツい」と大きな反響が。「You Say Run」はアニメ初期でも使われていた緑谷のテーマ曲であり、彼の軌跡を音楽でも感じられる。

圧倒的な力を見せた緑谷だが、オール・フォー・ワンにもなにやら勝機となり得る「星霜」があるようだ。最終決戦は終わらない。

僕のヒーローアカデミア
ABEMAにて毎週土曜21時30分より無料放送。
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/19-15
【(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムや映画の作品評、マンガのレビューを手がける。X:@kaku_magari