まさかのエンディングに「オチが衝撃で思考停止した」「予想外の展開」SNSが震撼　アニメ【推しの子】20話

現在放送中のTVアニメ『【推しの子】』第2期で描かれている舞台「東京ブレイド」にて、星野アクアにとってつらく苦しい壁である感情演技の場面がおとずれる。そこで彼が夢見たのは、もし刺された母・星野アイが生きていたら……という世界だ。第20話はそんな儚い夢を見てしまったアクアに胸がぎゅっと切なくなる回となった。

叶うはずのない“夢”を見るアクア

 

鞘姫が倒れ、敵対するブレイドの首元に噛みつき猛攻をしかけたアクアが演じる刀鬼。彼はとても痛々しくつらそうな芝居を見せる。アクアにとって感情演技はトラウマを思い出すきっかけであり、舞台の稽古中もアイの死を思い出して倒れていた。

演技を楽しむ自分を許さないアクア、もといゴローの心の声が彼を責め立てる。しかし、その正体は幼少期の彼だとアクアは見抜いた。アイが刺されたときなにもできず後悔に焼かれている子どものころのアクアが、ずっと彼自身を許していなかったのだ。

「アイに会いたい」その激情さえ利用するアクアは、雄たけびを上げながら鬼気迫る芝居を披露する。眼に輝く星は黒く光っており、ドロドロとした感情であふれている彼の心を表しているかのようだ。

ブレイドに斬られ倒れる刀鬼。そして、鞘姫が「傷移しの鞘」の力を使い仲間や敵の傷を自身に移しかえていた事実が発覚する。ブレイドとツルギが協力し本来の使い方で鞘を使うと、不思議な光によって鞘姫たちの傷がみるみるうちに癒えていった。

その瞬間、アクアの回想が始まる。そこには刺されて血まみれになったアイがなにごともなかったかのように生き返っているのだ。お得意のピースサインをしながら「私はこんなんじゃ死なないよ？」と笑顔で言うアイに、アクアは泣きじゃくりながら抱きつく。

蘇る鞘姫と生き返るアイ。2人の姿がかさなるが、アイは生き返るはずがないのが現実だ。舞台の演出を通して2人の姿を対比的に描いた、美しくも残酷な“夢”のシーンとなった。

また、「何度願っただろう。そんなーーかなうはずのない夢を」というアクアのセリフは『【推しの子】』オープニング主題歌である「ファタール」の歌詞とリンクしており、楽曲とともにアクアの胸の内に思いを馳せてしまう。

アクアが見た“夢”に対してSNSでは「叶うはずのない夢がつらすぎる」「アクア救われてほしい」「久々のアイ登場で叫んじゃった」との声が続出した。

ラストで明かされたアクアと姫川の秘密

舞台が終わり、場内は盛大な拍手で包まれる。観客席には脚本で揉めていた鮫島アビ子とGOAの姿も。大きな拍手をおくる2人は満足げで、特にアビ子は目を輝かせてとてもうれしそうだ。彼らの間には「東京ブレイド」の台本と原作コミックがかさねて置かれており、2人の和解とメディアミックスの成功を表現しているように映る。

舞台後の打ち上げで姫川大輝に遺伝子鑑定書を見せ、「俺と姫川さん、父親が同じなんですよ」と言い放つアクア。ここでエンディングに入る強い“引き”が『【推しの子】』の真骨頂だ。

第20話についてSNSでは「オチが衝撃で思考停止した」「見どころ多すぎだろ」「予想外の展開で吸引力エグい」「どゆこと？？続きが気になって寝れない」と大きな反響が。

衝撃の事実が明かされ、ついにアクアの真の目的である父親探しが進展しそうだ。

【推しの子】
ABEMAでは『【推しの子】』第2期を毎週水曜夜11時より地上波同時・無料最速で配信。
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
［番組URL］https://abema.tv/video/title/25-240?s=25-240_s2&eg=25-240_eg0
【(C)赤坂アカ×横槍メンゴ／集英社・【推しの子】製作委員会】

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ライター：まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムや映画の作品評、マンガのレビューを手がける。X：@kaku_magari