1. トップ
  2. 『山口百恵の名曲』を聴いたフランス人が“まさかの大号泣”したワケに→「感受性どうなってるんだ」「素晴らしい」

『山口百恵の名曲』を聴いたフランス人が“まさかの大号泣”したワケに→「感受性どうなってるんだ」「素晴らしい」

  • 2024.10.22
undefined
TRILL作成

東京在住のフランス人、オレちゃんことオレリアンさん。フランスと日本の文化の違いを紹介する動画をたくさんアップしています。そのチャンネル登録者数は70.8万人(2024/10/18現在)を超え、“ベベちゃん”という愛称で親しまれています。

今回はYouTubeチャンネル『Bebechan‐日本のフランス人』から、146万回(2024/10/18現在)再生されている動画『フランス人母がまさかの号泣…息子の結婚式前日に日本の名曲を聴かせてみた』をピックアップ!この動画では、初めて日本の歌謡曲を聴いたオレリアンさんのご両親の様子が紹介されています。

美空ひばりさんの「愛燦燦」を絶賛!

結婚式を翌日に控えたオレリアンさん。ご両親に、日本の歌謡曲の中でも名曲といわれている2つの曲を聴いてもらうことにしました。もちろん、ご両親が日本の歌謡曲を聴くのは初めてです。

1曲目は、美空ひばりさんの晩年の代表曲「愛燦燦」。オレリアンさんがフランス語訳をつけて、歌詞の内容も理解できるようにしました。

歌声や手振り、視線を自在に操りながら“思い通りにいかない人生の切なさ”を歌い上げる美空ひばりさんの表現力は、フランス人のご両親にもしっかり届いている様子。お母さんは「彼女の歌い方や目が心に訴えかけてくる」と熱く語ります。

2人の着眼点は歌だけでなく、衣装からパフォーマンス、ステージ、バックで演奏するオーケストラにまで至ります。「全てが完璧だ!総合芸術だね」とお父さんは絶賛。「本当に素晴らしい歌ってのは、国境や文化を超えるんだね」と、評論家顔負けの発言も飛び出しました。

結婚する娘とその母の心情を歌った名曲にお母さんが大号泣!

続いて聴いてもらったのは、山口百恵さんのヒット曲「秋桜(コスモス)」。こちらも名曲です。

当時18歳の山口百恵さんが、凛とした歌声で“結婚した家を出ていく娘とそれを送り出す母”の情景を描き出します。

ワンコーラス終わったあたりで、お母さんの目頭に涙が…。

声のトーンを抑え気味に歌う心にグッとくるのか、3人とも涙で目を赤くしながら、じっと曲に聴き入ります。

歌が終わるとお母さんは大感涙!思わずオレリアンさんと熱いハグを交わします。

「秋桜」に出てくる母と立場は違いますが、この日はオレリアンさんの結婚式前日だったこともあり、これまでの日々が思い浮かんだようです…。

お父さんは「母親には特に響くのかもな」と、冷静に歌を分析しています。

今回、日本の曲を両親に聴いてもらうにあたり、フランス語訳を自らつけたオレリアンさん。「日本語のニュアンスを出すのが難しかった」と振り返っています。

「秋桜」に出てくる「“元気で”と何度も何度も繰り返す」の「元気で」は、単に「お元気でいてね」ではなく「愛してる」と訳したのだとか。母が娘に向けた「元気で」という言葉の裏に込められた愛情を、フランス語でどう表現するか苦労したそうです。

「とても感動した」「息子たちの影響で、日本の流行りの歌は知ってたけど、今回の曲は新しい発見だった」と、ご両親とも満足した様子で感想を話しました。

日本の歌についてとことん語り合える一家に称賛の声

引用元の動画のコメント欄には、オレリアンさん一家の豊かな感受性に驚嘆する声が多く寄せられました。

食べ物だけじゃなくて、音楽聞いても、こんなに素晴らしい感想が出てくるのか…フランス人の感受性どうなってるんだ。すばらしい。
ご両親が本当に素晴らしいと思いました。他国の音楽を初めて聞いたにも関わらず色々な感性を持って真剣に聴いてくれて感想も溢れていて本当に素晴らしいご両親だと思いました。穏やかな気持ちになりました、ありがとうございます。
感動をこんなに言語化できるフランス人ってすごい。

今回は、結婚式前に日本の名曲に感動するオレリアンさん家族の様子が伝わるとても素敵な動画でした!


動画:「フランス人母がまさかの号泣…息子の結婚式前日に日本の名曲を聴かせてみた
協力:『Bebechan‐日本のフランス人

オレリアン
東京在住のフランス人YouTuber。YouTubeチャンネル『Bebechan -日本のフランス人』を運営している。幼い頃から日本の文化に魅了され、7年前に待望の来日。生活するにつれてますます日本の虜となり、YouTubeチャンネルを開設以降、たくさんの日本の魅力を発見し、鋭い観点からさまざまなコンテンツを発信している。好きなものは侘び寂び。

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。