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簡単だけど意外と解けない?!「1/2+0×1/2」→小学生の問題に挑戦!

  • 2024.8.4
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子どもに算数の答えを聞かれて、戸惑った経験を持つ人は少なくないのではないでしょうか。

計算の仕方を忘れてしまえば、問題が解けなくなるのは大人も子どもも同じです。

今回の問題は小学生でもわかる簡単な問題ですが、久しぶりに計算する大人には意外と難しいかもしれませんよ。

問題

次の計算をしてください。
1/2+0×1/2

制限時間は3秒です。

解答

正解は、「1/2」です。

分数の足し算・掛け算なら自信がある!と思った人は要注意。

実はこの問題のポイントは分数の足し算ではありません。

では、本当に注目すべき点はどこなのか、次の「ポイント」で確かめてみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、0×1/2です。つまり、0の掛け算ですね。

0の掛け算について、覚えているでしょうか。

0は掛けられる数として使っても、あるいは掛ける数として使っても、掛け算の答えを0にしてしまうという奇妙な数です。

これは、買い物の場面で考えると分かりやすいです。

まずは掛けられる数が0のときです。

100円のものを5個買えば、その料金は100×5=500になります。

しかし、無料(0円)のものは、5個買おうが、100個買おうが、その料金は0です。

よって0×□の□にどんな数を当てはめても、答えは0です。

では、掛ける数が0の場合はどうでしょう。

100円のものを0個買うということは、何も買っていないのと同じですからやはり料金は0です。

よって、□×0の答えも必ず0になります。

話を今回の問題に戻しましょう。

0×1/2は式の後半に出てきますが、問題を見たときにまずここに注目することが大事です。

1/2+0×1/2

この問題には、足し算と掛け算が登場しますが、足し算と掛け算では計算の優先度は掛け算の方が高いです。

よって、まずは0×1/2を計算します。

ところが、0×1/2は0を含む掛け算ですから、答えは0になります。

つまり、0×1/2の部分は、計算上無視してもよいのです。

残りの部分は、最初の1/2しかありませんから、答えも1/2になります。

1/2+0×1/2
=1/2+0
=1/2

まとめ

今回の問題はいかがでしたか?0の掛け算にすぐ注目できたでしょうか。

分数の足し算や掛け算が目立ってしまったかもしれませんが、実際は0の掛け算の特徴を思い出せればすぐ計算できる(計算の必要がほぼない)問題です。

0に関する性質は、計算をするうえで覚えておいて損はありません。

0はなかなか面白い特徴を持っていますので、他の0に関する問題にもぜひ挑戦してみてくださいね。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


次は、0の割り算に挑戦!

答えられたらスゴいかも?!「0÷9÷3」→秒で計算できる?
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