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ハイブリットワーカーの波の状態をチェックすることから始まる週末 二拠点生活がもたらす効果とは

  • 2024.7.2
出典:シティリビングWeb

シティリビング東京版創刊40周年企画 「40歳の私へ」

―40歳といえば、キャリア的にも人生的にも、あらゆる節目になる年代。どんな40歳になっていたい? 40歳の今どんなことを考えている? どんな40歳だった? 「40歳」をキーワードにあらゆる人々の「40歳」をひも解きます。多様性の現代で昔以上に正解はないからこそ、自分自身が納得できる「今」を見つけるきっかけに。

リーダーシップチームの女性割合50%以上

ハイブリッドワークを採用し、時間ではなく成果を評価する

―マース ジャパン リミテッド

女性活躍・男女共同参画の重点方針として「女性版骨太の方針2023」が決定されるなど、企業における女性登用の重要度が高まっています。ペットフード事業とスナック菓子事業を展開しているマース ジャパン リミテッドでは、2023年10月にリーダーシップチームにおける女性の割合が50%以上に達しました。コロナ禍を経て「ハイブリッドワーク」を採用することで、時間ではなく成果を評価し自由なライフスタイルを形成できる働き方を提案することで、長く働ける環境づくりを大切にしています。

そのマース ジャパン リミテッドで、東京と千葉の2拠点生活をしつつ、部長職に就いている国分純子さんに話を聞きました。

出典:シティリビングWeb

マース ジャパン リミテッド 国分純子さん

マース ジャパン リミテッド デジタルコマース部門 事業部長 国分純子さん

2022年9月マース ジャパン リミテッドに入社。デジタルコマース事業部長としてマーケットプレイスとDTC領域の責任者として業務に従事。入社以前は、デジタルコマースやマーケティング領域において約18年、グローバルコンシューマーブランド(特にファッションやライフスタイル関連)のビジネスで経験を積んでいる。

出典:シティリビングWeb

チームメンバーと国分さん

物足りなさを感じていた学生時代

2度の留学経験が今のキャリアの根底に

私は1年間の浪人期間を経て大学生活をスタートさせたのですが、その中で何か物足りなさを感じたことが今のキャリアにつながるきっかけだったと思います。大学での学生生活を送りながら、このまま4年間ゼミやサークル、バイトに明け暮れる日々を送って良いのか?と疑問に感じることもあり、高校時代から気になっていた海外留学への希望が再燃し、大学のプログラムを通じてイギリスに留学することにしました。1カ月程の短期留学でしたが、日本に帰る頃には「イギリスの大学に正式な学部生として戻って来る!」と留学仲間に宣言したのを覚えています。

2度目の分岐点は、5年程社会人として働いた後、再度留学のため渡米したことです。卒業後、幸運にも1年間の就労ビザが下りたため、ロサンゼルスに本社があるファッション関係の企業でEコマースマネジャーとして働き始めました。当時、デジタル関連事業はまだまだ創成期でしたが、デジタルやIT、ファッションが好きで集まった仕事仲間からは非常に大きな影響を受けました。

半面、自分の時間を大事にする働き方に、日本式を押し付けても上手くいかないことにはかなり早い段階で気づきました。ここで得られた多様なカルチャーと人とのつながりはかけがえのないもので、この会社を退職した後も元同僚と連絡を取り合って結婚式にも招待されるほどの関係性を築くことができ、多様なバックグラウンドの人との関わりによって大きな成長機会をもらったと感じています。

キャリアを模索する20代 留学先のアメリカで新しいキャリアに出合う

20代の時は、他のことも全てかもしれませんが、とかくキャリアに関しては模索していたのを覚えています。大学卒業時は就職氷河期で、私自身が留学していて海外に身を置いていたこともあり、就職先の選択肢はかなり限られていました。結果的にファッション業界で仕事をすることに自分らしさを感じましたが、当時の自分はいったいそれで良いのかどうかも含め分かっていなかったと思います。

その後、自分の興味関心を軸に今後のキャリア発展させてみたいと思ってアメリカに留学しましたが、この行動が後にデジタルという全く考えてもいなかった新しいキャリアに出合うとになるとは思ってもいませんでした。

20代、30代の頃にできたらやってみたいと考えていたことはありますが、自分の興味を突き詰めていた結果、自然と実現していたことはいくつかあります。個人的には性別に関係なく、平等な機会で能力を発揮できる世界には常に共感していました。当時から人の成長に喜びを感じていたため、現在、チームをマネジメントする仕事に就いていると思います。

事業の責任者とリーダー職を兼任 海外出張もある多忙な40歳

40歳当時は、アメリカ・ニューヨークに本社があるグローバルなファッション系の企業でEコマース事業の責任者をしていました。また、同時にデジタルリーダーの業務も兼任していましたので、全社的なデジタル改革に関わる仕事に携わる立場にありました。

働き方としては、グローバル企業にはつきものになりますが、時差があるため日本の早朝や夜遅い時間帯のオンライン会議への参加に加え、年数回、ニューヨークへの出張の機会がありました。多い時は年4回の海外出張があったため、長距離移動の負担はありましたが、やはりオンラインでの会議では伝わらなかったり、伝えきれなかったりすることを対面で伝えられる機会の重要性は当時から感じました。それに加えて、マルチナショナルな同僚に囲まれる中で、戦略性を持って方向性を主張していくことなど、課題を感じながら取り組んでいたことを覚えています。

「もっと攻めていこう」

チャレンジしたい気持ちから異業種へ転職を決断

40歳のとき、私は今後、キャリアに関してもっと攻めていくべきなのか、もう少し保守的になるべきなのか自問自答していたと思います。その時のキャリアには正直十分に満足していて、会社やチーム、同僚と良好な関係が築けていました。今は昔に比べて長い期間働くことができる時代に変わってきましたが、仕事上のピークといえる時期はずっとは続かないと考えていたため、新たなことにチャレンジしようと転職を機会に異なる業界に身を置くことに心を決めました。

趣味のサーフィンのため、週末は海でゆっくり過ごして自然を感じていたことはこの決断をするにあたってもとても良い影響があったと思います。また、キャリアに関して家族にも相談できる環境があったのも決断の後押しをしてくれました。特に父からはいつも良い気づきをもらえていたと思います。

東京と千葉で二拠点生活

波の状態をチェックすることから始まる週末

キャリアを積み重ねていくなか、暮らしの大きな変化としては、30代後半頃から東京と千葉の2拠点生活をスタートさせたことです。当初、千葉の家はルームシェアをしていたのですが、ゆったり過ごせる千葉での生活は非常に魅力的だったため、今年、家を建てたことは非常に大きな変化でした。夫婦共通の趣味がサーフィンなので、自然とサーフィンが存分に楽しめる千葉に家を構えることになりましたが、サーフィンというアクティビティに加えてサーフィンを楽しむコミュニティの存在は非常に大きなものでした。

千葉の地元の人や海で知り合いが増えたことは、忙しい東京の生活から少し離れてリラックスできる良い環境です。仕事の話をすることは皆無で、朝起きたら波の状況をチェックすることから始まる、という感じなので、あまり余計なことを考えないのが良いのかもしれません。

出典:シティリビングWeb

週末は同じ趣味のパートナーとサーフィンを楽しみながら体力づくりも

週末のリセット効果で仕事

職場でのコミュニケーションが向上

千葉でサーフィンをして過ごした週明けの月曜日、同僚や上司ととるコミュケーションの内容に対して「雰囲気がいいね」とかつての上司から言われていたので、周囲にも良い影響を与えていたかもしれません。完全にリセットすることは難しいですが、ある程度のレベルまで毎週末にリセットして週明けを迎えていることは、仕事にとってもポジティブに作用しているのかもしれないです。

出典:シティリビングWeb

マース ジャパン 東京オフィスでは、社員がペット(犬・猫)と同伴出勤することが可能

今後も常に新しいことにチャレンジしたいとは思っています。5年前くらいはスカッシュ、この数年はテニスを楽しんでいるのですが、何事においても「初心者」として新しいことを始めることはとても面白いことで、新たなアクティビティにとどまらず新たなコミュニティに入ったり、新たな仲間と出会えることも楽しんでいます。

今の仕事環境はとても充実しています。マースはペットケア、スナック(お菓子)、食品といったさまざまな事業を展開するグローバル企業なので、活躍の場が多岐にわたってたくさんあり、私自身、今後、正直何にチャレンジしようか悩むこともあります。ですが、それはとてもぜいたくな環境であるとも感じています。キャリアに関しては今後、同僚の話を聞いてみたり、上司や人事と話し合いながら、じっくりと見極めていきたいと思います。

今後、挑戦したい分野は社会貢献です。マース ジャパン リミテッドは、社会貢献活動やSDGsに関する取り組みを長期的な視点に立って行っていることも一つの入社のきっかけになっていることもありますので、より積極的に社会とつながりたいと思っています。

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