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パリでの試合観戦のコツ、知らなきゃ損かも!?お金のプロに“ウラ事情”を聞いてみた

  • 2024.7.26
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出典:pixta

いよいよ本日 7月26日(金)にパリ2024オリンピック、開会式が行われます。(日本時間:27日2時30分開始予定)

今回は、オリンピック史上初めて、スタジアムではなくセーヌ川上でセレモニーを実施。選手たちは船にのって川をパレードし、エッフェル塔を望むトロカデロ広場へと向かうそう。スタートから、盛り上がること間違いなしですね。

8月11日まで繰り広げる熱戦をもし現地で見るなら、どうすれば楽しめるか。

昨年、フランスに「ラグビーワールドカップ」の観戦に行った経済ジャーナリストの酒井富士子が、知っておいて損のない「楽しみ方」をご紹介します。

対戦国との1対1の試合なら2時間前にはスタジアムにいるべし

開会式を前にして、7月24日(水)から、既に試合がスタートしているのをご存知でしょうか。7月25日(木)には、7人制ラグビーで「日本VSニュージーランド」戦が開催されました。

ラグビーだけでなく、サッカー、バスケ、バレーボールなど対戦国と1対1で試合をする競技も多いですが、その場合は、どんなに遅くとも、試合開始の2時間以上前にはスタジアムに到着するようにしましょう。お目当ては、対戦国の応援団のパフォーマンスを見るため。

今回はほとんどの試合がパリで行われますが、自国のチーム応援のために、全世界のチームの応援団がパリに結集します。自国から来る人だけでなく、移民の多いヨーロッパですから、欧州中から電車や飛行機で、場合によっては日帰りで応援にやってくるでしょう。

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写真:筆者提供

ラグビーワールドカップの日本対アルゼンチン戦の試合前。試合開始3時間前でこの騒ぎ。

昼間からビール片手にスタジオアムの周りは、歌や踊りの大合唱。無料で楽しめるパフォーマンスを見逃す手はありません。

地下鉄で。ただしオリンピック期間中、料金は2倍に!?

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写真:筆者提供

パリ内の移動はとにかく道が混んでいるので、タクシーでの移動はなるべく避けたいところ。

地下鉄(メトロ)での移動が基本です。東京で複雑怪奇な地下鉄の乗り換えに慣れている人なら、東京よりはずっと簡単。

メトロは全線€2.15の均一料金で、1回券で、メトロのほか、パリ郊外へいく校外鉄道RER、バス、トラムなども利用可能です。

また、パリは1~6のゾーンに分かれており、区間ごとに料金が異なります。たとえば、ヴェルサイユ宮殿もメトロ+RERで1時間もかかりませんが、ゾーン4に区分されています。

駅の路線図を見ても分かりますが、事前に検索して自分の行く場所のゾーンを把握しておいたほうが無難です。メトロは事前に買う必要もなければ、回数券などもあります。基本安いので、1回券で乗り倒しても問題ないでしょう。

しかし、オリンピック中の9月8日までは値上げするとのこと1回券は、€2.15が€4に。10枚綴りは€17.35が€32に大幅値上げとなります。

ただでさえ、円安で苦しい懐がさらに痛んでしまいますね。普段は1回券で乗り倒しているという方も、オリンピック期間中は回数券を利用することをおすすめします。

セーヌ川クルーズなどは現地サイトで予約を

開会式もセーヌ川で実施されるくらいパリ観光にセーヌ川は欠かせません。

セーヌ川をくだれば、エッフェル塔やルーブル美術館、オルセー美術館、火災で焼けてしまって再建中のノートルダム寺院も外観であれば観光することができます。

観戦ばかりで、観光の時間がとれないという人にも、実はセーヌ川クルーズはオススメ。

その際、「クルーズを楽しめれば良い!」という方は、何万円もするディナークルーズやランチクルーズを予約する必要はありません

セーヌ川は昼間に1時間程度、クルーズすれば十分楽しむことができます。予約は必須ですが、乗り降り自由の「バトーバス(Batobus)」などを利用してみてください。

逆に、公式サイトから予約するのが必須なのがルーブル美術館

日時指定で予約が取れても、当日は入場するのに並びます。1週間前程度の予約ではチケットが買えないことも多いので、日本から公式サイトにアクセスして予約しておくほうがよいでしょう。ここはお金の問題はありません。

筆者が旅行した際は、ヴェルサイユ宮殿やオルセー美術館は前日の予約でも問題なかったですが、オリンピック期間中は一刻も早い予約が必要かもしれません。

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写真:筆者提供

 

円安の昨今、現地に行ったら、言葉が分からず不安もあって、日本の旅行者のツアーなどに申し込みがちですが、パリはそれほど大きな都市でもなく、上記のように日本人には比較的利用しやすい街です。

施設費も食事代もなかなか割安とはいきませんが、何事も自己手配で楽しむのがオススメ。Google map 片手に、街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。

※本記事の情報は執筆時点(2024/07/26)の情報となります。


執筆・写真提供:酒井富士子

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経済ジャーナリスト/金融メディア専門の編集プロダクション・株式会社回遊舎 代表取締役。ファイナンシャル・プランナー 上智大学卒業。日経ホーム出版社(現日経BP社)にて「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長を歴任。リクルートの「赤すぐ」副編集長を経て、2003年から現職。「お金のことを誰よりもわかりやすく発信」をモットーに、暮らしに役立つ最新情報を解説する。近著に『おひとりさまの終活準備BOOK』(三笠書房)、『お金の増やし方ぜんぶわかる!新NISA超活用術』(Gakken)など多数