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〈パネライ〉のキーパーソンに聞く。2024年、新素材&新モデルの噂

  • 2024.7.2
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左 サブマーシブル GMT ルナ・ロッサ チタニオ、中央・右 サブマーシブル クアランタクアトロ ルナ・ロッサ Ti-Ceramitech™

〈パネライ〉が、『ウォッチズアンド ワンダーズ 2024』で披露した新作は、ヨットレース『アメリカズカップ』に挑戦する〈ルナ・ロッサ プラダ ピレリ セーリング チーム〉とのコラボモデルだ。そのいずれもが、屈強なダイバーズウォッチ「サブマーシブル」をベースとしている。

その理由を、製品を統括するアレッサンドロ・フィカレリは、「参戦する選手は、万が一の事故に備えて潜水の練習もします。そんな選手たちのために作ったモデルですから、ダイバーズウォッチである必要があるのです」と、説明してくれた。チタン系素材を主力としたのは「軽くて耐蝕性に優れ、頑強でもあり、過酷なレースを戦うには最適」だから。

通常のチタンケース仕様は、GMT機構を装備。その24時間インデックスをスロープ状のインナーベゼルに配することでダイヤルを整理し、視認性を高めた。3モデルはいずれも72時間駆動自社製ムーブメントを搭載し、屈強な500m防水を誇る。径42㎜、自動巻き、チタンケース。1,727,000円。24年9月発売予定。

さらにプラズマ電解酸化処理によりチタンの表面にセラミック質層を形成した「Ti-Ceramitech™」を、コラボモデルのために開発した。「同様の素材は他社にもありますが、ブルーを実現したのは、〈パネライ〉が初めてです。大海原をイメージさせる深いブルーは、私のお気に入りです」

サブマーシブル クアランタクアトロ ルナ・ロッサ Ti-Ceramitech™
深いブルーを呈する独自素材は、SSより44%軽く、従来のセラミックより10倍高い破壊靱性を持つ。放射状のサンレイ仕上げのネイビーダイヤルは、色のニュアンス豊か。径44mm、自動巻き、Ti-Ceramitech™ケース。2,332,000円。24年7月発売予定。
サブマーシブル クアランタクアトロ ルナ・ロッサ Ti-Ceramitech™
ピュアなホワイトダイヤルとの組み合わせは、色と質感のコントラストでケースの個性が引き立つ。右のモデルも含め逆回転防止ベゼルもケースと同素材で設(しつら)え、表面の研磨処理でチタン層をあらわにして2トーンとした。径44mm、自動巻き、Ti-Ceramitech™ケース。2,332,000円。24年7月発売予定。

イタリア海軍専属のウォッチメーカーだった〈パネライ〉は、民生向けに転身してからも、軍用として作られたケースのフォルムとダイヤルデザインを、かたくななまでに守り続けてきた。

「その方針は、今後も変わりません。見た目を大きく変えられないから、ファンに新鮮な驚きを届けるためには、独自素材の開発が重要な鍵を握ります。スイスの工房の素材専門ラボでは、来年に向けての開発が進行中です。どうぞご期待ください」

〈パネライ〉商品開発責任者のアレッサンドロ・フィカレリ。

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Information

オフィチーネ パネライ

TEL:0120-18-7110

profile

Alessandro Ficarelli

アレッサンドロ・フィカレリ/〈パネライ〉商品開発責任者、CMO(Chief Marketing Officer)。2005年に入社して以来、開発を主導。ブランド躍進の立役者の一人だ。

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