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熟知している教え子の2ゴールに沈む…滋賀に敗れたラインメール青森、柴田峡監督が感じた「詰めの甘さと自滅」

  • 2024.7.1
熟知している教え子の2ゴールに沈む…滋賀に敗れたラインメール青森、柴田峡監督が感じた「詰めの甘さと自滅」
熟知している教え子の2ゴールに沈む…滋賀に敗れたラインメール青森、柴田峡監督が感じた「詰めの甘さと自滅」

Text by カゴノブアキ

6月30日に行われたJFL第14節、レイラック滋賀FC対ラインメール青森の試合は2-0という結果で終了した。

ホームで戦ったレイラック滋賀FCはここまで5勝3分5敗。Jリーグへの参入を目指すクラブとしては厳しい前半戦となり、しかも6月の4試合で2分2敗と苦しい時間を過ごしていた。

一方のラインメール青森は第5節の沖縄SV戦で敗れたあと8試合で3勝5分という結果となっており、2ヶ月以上一度も負けていない。しかも13節のヴェルスパ大分戦ではセットプレーで3ゴールを決めるなどして4点を奪い、勝利を奪っている。

熟知している教え子の2ゴールに沈む…滋賀に敗れたラインメール青森、柴田峡監督が感じた「詰めの甘さと自滅」
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熟知している教え子の2ゴールに沈む…滋賀に敗れたラインメール青森、柴田峡監督が感じた「詰めの甘さと自滅」
熟知している教え子の2ゴールに沈む…滋賀に敗れたラインメール青森、柴田峡監督が感じた「詰めの甘さと自滅」

さらに43分には再び平尾壮の左コーナーキックからニアにロメロ・フランクが飛び込み、ヘディングで合わせる。右ポストにあたったシュートがゴールの中に吸い込まれ、レイラック滋賀FCのリードが広がった。

一方、前半は左サイドに開くベッサを中心にチャンスを作ろうとしていたラインメール青森であるが、後半には前節ヴェルスパ大分戦のように松本拓海ら右サイドからの攻撃を増加させ、ペースを変えようと試みたようだった。

しかしながら前節のような得点力を見せることはできず、レイラック滋賀FCの体を張った守備に手こずり、いくつか大きなピンチも迎えるという内容となった。

そして試合は90分を消化し、2-0のままで終了。ラインメール青森は敵地で9試合ぶりの敗北を喫することになった。

「久保田和音にヘディングで点を取られるようでは勝てない」

試合後に行われた記者会見において、ラインメール青森を率いて3年目となる柴田峡監督は以下のように振り返った。

熟知している教え子の2ゴールに沈む…滋賀に敗れたラインメール青森、柴田峡監督が感じた「詰めの甘さと自滅」
熟知している教え子の2ゴールに沈む…滋賀に敗れたラインメール青森、柴田峡監督が感じた「詰めの甘さと自滅」

「レイラック滋賀さんはこの5試合で1勝2分2敗という成績の中、非常に苦しんでいるなという感想でした。試合前に滋賀の菊池監督とも少し話をして、 彼自身も非常に苦しそうでした。なんとかしなくてはいけないという気持ちがピッチからは伝わってきました。

我々も彼らの試合への入り方に関しては十分に注意しなくてはいけないという話をしましたし、滋賀は個人個人の攻撃のスペックが高い選手が多いので、受けてしまうとこのようになってしまうよと。

ロメロ・フランクはこういうプレーが得意だから、あのような形でファールしちゃダメだよと言っていました。しかし、そのようなファールからコーナーキックを取られて、 久保田和音にゴールを決められた。

熟知している教え子の2ゴールに沈む…滋賀に敗れたラインメール青森、柴田峡監督が感じた「詰めの甘さと自滅」
熟知している教え子の2ゴールに沈む…滋賀に敗れたラインメール青森、柴田峡監督が感じた「詰めの甘さと自滅」

その二人は僕が指導したことがある選手(※ロメロ・フランクは流通経済大学時代、久保田和音は松本山雅FC時代の教え子)なのでよく知っているんです。和音にヘディングで点を取られるようなら勝てない…という話もしていました。彼は今季同じようなヘディングでゴールを決めていました。そして見事にそのような展開になりました。

前節はうちがセットプレーで3点取っている。そして今日はセットプレーで2失点。我々はここまでセットプレーではおそらく1点しか獲られていないはずなんですが、今日は2失点しました。それは僕が監督になってから初めてのことです。

詰めの甘さが出ました。攻撃だけではなく、守備も含めてそれがあったと思います。そこで見事に滋賀に上回られたと感じる部分もありますが、その一方では『自分たちで自滅してしまったな』という部分も否めないとも思っています」

事前の準備において警戒していた部分でやられ、さらに得意としていたセットプレーでは170cmと決して大柄ではない久保田和音にヘディングでゴールを決められてしまう…という状況だったという。

ラインメール青森にとっては相手に上回られたという部分と、プラス自滅したというところが同居した内容になった…とのこと。

「相手のベクトルが見極められなかった」柴田監督の後悔

また、2点のビハインドで迎えたハーフタイムで後半に向けての指示については以下のように説明していた。

「2点差というのはサッカーで非常に難しいものだと言われています。こちらがゴールを取れれば、滋賀さんも少し勢いがなくなってくるかな…ということもあったので、『次の1点が大事だ』と後半に送り出しました。

前半は攻撃のところで少し怖がっているように見えました。うちの選手には『相手の背後のスペースをしっかり狙っていこう』と言っていて、それでもし相手が背後を消してきたら、今度は当然ボールを動かすことができるようになる。その相手のベクトルを見極めていこうと言ったんですけど、それを見極め切れないまま失点をして前半が終わってしまった。

そこで後半に関しては『しっかり相手のベクトルを見ながら、動かせるところはしっかり動かす』『次の1点が大事』『相手陣内でプレーするためにはもう少し前線がいいポジションをとらなければいけない』という3点を伝えました。

そういう意味では次の1点が入れば少し違っていたのかもしれないですが、それを取れなかったというのが今日の結果だと思います」

前半の攻撃に関してはまずは背後を狙っていくというプランがあり、もしそれに対応されたらボールを動かす形にシフトしたい…という考えがあったものの、試合の流れを見極めることができなかったとのこと。

そして後半については1点を取り返すことを目的にスタートしたものの、それがうまくいかなかったためペースを奪うことが不可能だったという。

ラインメール青森はこれで勝点を伸ばせず19ポイントにとどまり、16チーム中8位となった。

このあと青森は7月7日にカクヒログループアスレチックスタジアムでティアモ枚方戦、そして14日にも新青森県総合運動公園球技場でミネベアミツミFC戦とホームゲーム二連戦を迎える。

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