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【カードローン】100万円借りて返済額が5万円以上安く済むのどっち?──「増額」か「複数借り入れ」

  • 2024.7.1

カードローンで利用可能枠いっぱいまで使っている人が、さらにお金を借りるには、「限度額を増やす」のと、「別のカードローンと契約する」のいどちらがお得なのだろうか。実は、100万円借りた場合、どちらを選ぶかで返済額が5万円以上違ってくるかもしれない。

■100万円借りたときの返済額をシミュレーション

カードローンの「増額」と「複数借り入れ」で返済額に差がでるのは、借入金額によって異なる。なぜなら、「金利の上限」は、借りる額によって決められているからだ。借りる額が10万円未満なら年20%、10万円以上から100万円未満のときは年18%、100万円以上であれば15%となっている(利息制限法)。

たとえば、利用可能枠が50万円で、枠いっぱいまで借りている場合、あと30万円借りるのであれば、借入額の合計は80万円。「10万円以上から100万円未満のときは年18%」なので、増額でも他社借入れでも返済総額は変わらない。

しかし、追加で借りたいのが50万円なら、合計額が100万円以上になるので、他社からの借入ではんく、増額のほうが金利が低くなる可能性がある。

実際に返済額がどのくらい違うのか。

「他社借り入れ」から見ていこう。まず金利18%のカードローンで50万円を36ヵ月返済する場合、返済総額は65万736円、月々の返済額は1万8076円になる。

ここからさらに、他別のカードローンから同じ条件で50万円を借りるとする。2社目も1社目と金利などは同じだから、単純計算で、返済額は倍になる。つまり、返済額の合計は130万1472円、毎月の返済額は3万6152円だ。

一方、利用可能枠を100万円に「増額」した場合では、金利が15%になるので返済総額は124万7940円、月々の返済額は3万4665円で済む計算になる。

「増額」よりも「他社借り入れ」のほうが、総額5万3532円、毎月1487円も安くなる。

■カードローン増額のメリット・デメリット

増額のメリットには、金利が低くなる可能性があることのほか、審査期間が短いというものもある。

すでに使っているカードローンへの申し込みなので、本人確認などの審査が要らず、スピーディーに結論がでるケースが多いといわれている。

他のメリットとしては、返済先が一つのままで済むので残りの返済額や利用限度額を把握しやすかったり、返済日の違いによるわずらわしさがなかったりすることもある。

一方、注意すべきは、増額できるだけの返済能力があるか審査するために、源泉徴収票や納税通知書といった収入証明書を提出しなければならないことだ。

また必要書類を提出すると、転職直後でまだ勤務日数が短かったり、返済の遅延があったりした事実が発覚してしまい、逆に利用限度額を引き下げられしまう可能性がある。

ほかにもデメリットはあり、借り入れ額が増えたため他のカードローンの審査が通りにくくなる、借入れ限度額が増えて不要な借入れをしてしまうといったことがあるので、頭にいれておいたほうがいいだろう。

■増額申請が通りやすいのはこんな人

カードローンの増額申請を通りやすい人の条件としては、まず年収がアップしていることが挙げられる。

貸金業者は総量規制という規則によって年収の3分の1までしか貸し付けができないが、年収が増えれば、利用できる限度額も増える。カードローン契約時より年収が上がっている人は、申請が通る可能性が高いといえるだろう。

また、カードローンによっては、増額申請の条件を半年以上の利用実績がある人に限っているところもあるので、その場合は、実際に借り入れをしてしっかり返済する“実績”がないと増額の希望は通らない。

またアルバイトやパートから正社員になった人は。就業状況が安定したとして、増額が認められる可能性が高くなるだろう。

こうした点を踏まえて、別のカードローンを契約すのか、増額を申請するのか、比べてみてはいかがだろうか。

文/編集・dメニューマネー編集部

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