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ジョー・アルウィン、セックスシーンの撮影で大きな意味を持つこととは

  • 2024.7.1
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Emma Stone and Joe Alwyn at 56th New York Film Festival - Opening Night Premiere Of "The Favourite"

ヨルゴス・ランティモス監督の新作映画『憐れみの3章』で、エマ・ストーンと再びタッグを組んだジョー・アルウィン。異なる3つのストーリーが展開される本作には、さまざまなセックスシーンが登場するそうだが、ジョーは『女王陛下のお気に入り』(2018)で共演した際にエマとの間に築かれた信頼関係が、撮影の助けになったという。

共演者のウィレム・デフォージェシー・プレモンスとともに、『エンターテイメント・ウィークリー』のインタビューで、「過去のヨルゴス監督作品でも(セックスシーンを撮影)したから、彼とエマを信頼した。2人と親しいこと、そして信頼関係を築いていることが大きな意味を持つ。信頼し、敬愛の念と愛情を抱く人となら、もっと簡単になる」と語る。「ヨルゴス作品では、キャラクターはしばしば不快な立場に置かれるし、不快な行動をとる」

本作の3章目でエマと元夫婦役を演じるジョーは、性暴力を振るう場面の撮影もあったが、現場は暗い雰囲気にならなかったそうだ。「ダークなシーンを撮影する際も、現場の雰囲気に大きな違いはなかったと感じたのは確かです。空気が重くなることもなく、人々も気さくにジョークを言っていた」

『憐れみの3章』は9月27日より日本公開。
KINDS OF KINDNESS - Emma Stone, Joe Alwyn, 2024. 『憐れみの3章』は9月27日より日本公開。

一方、『哀れなるものたち』(2023)に続き、ランティモス監督作に出演したウィレムは「僕はそうしたシーンに抵抗がありません。演技を次なる高みに引き上げる。やりにくいシーン、親密なシーンは、さらに高いレベルに引き揚げてくれるから、とても興味深いです」と話している。

なおジョーとジェシーは、本作でインティマシー・コーディネーターの指導を受けたそうだ。インティマシー・コーディネーターとは性的なシーン撮影の専門家で、俳優と制作側の間に立ち、俳優の権利や尊厳を守りながら、円滑に撮影を進める役割を果たす。彼らがいることで「ダンスやファイトシーンの撮影のようになる」とジョーは語る。その利点を振り付けがあるように撮影できることだと説明し、こう続けた。「インティマシー・コーディネーターがいる作品にも、いない作品にも出演したけれど、結局のところ、一緒に働く仲間と信頼関係があるかどうかだと思う」

Text: Tae Terai

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