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能登半島地震の被災地で活躍「フードトラック」 食材や衣類を住民に提供

  • 2024.7.1
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発災直後は炊き出しに活躍した
発災直後は炊き出しに活躍した(J-CASTトレンド)

能登半島地震から半年。被災地の住民への物資供給を支える1台の車両がある。

ピースボート災害支援センター(PBV)が2023年12月に公開した、フードトラックだ。石川県珠洲市で、発災直後から活躍を続けている。

発災直後は炊き出しで活躍

フードトラックは、PBVの「FooBour(フーバー)」というプロジェクトで誕生した。災害発生時はキッチンカーとして被災地に赴き、温かい食事を住民に届ける。平時はトラック内に食料や生活用品を貯蔵して、無人の移動型フードバンクとして使われる想定だ。PBVは2023年12月に佐賀県大町町と包括連携協定を締結し、当初は同町に置かれていた。

ところが24年元日、能登半島地震が発生。翌1月2日にフードトラックは大町町を出発し、支援物資を積んで珠洲市に向かった。到着後は炊き出しで活躍。真冬の寒さの中、厳しい日々が続いていた被災者に温かい食事を提供した。

J-CASTトレンドが取材した6月下旬、フードトラックの姿は市内大谷地区にあるデイサービスセンターの敷地内にあった。同地区は地震で土砂崩れが発生し、一時孤立。多くの住民が避難したが、その後戻って来た人もいる。その人たちの暮らしを支える役割を担っているのだ。

現在トラックは無人で、中に入ると水やレトルト食品、衣類といった生活用品が整理され、並んでいた。冷蔵庫もあり、中にヨーグルトなどが入っている。登録した住民にはカードキーが配られており、それを使って車内に出入りできる。さながら無料のコンビニエンスストアのよう。氏名や持ち帰った物品を記入する用紙が置かれていた。

地域は徐々に復旧しているものの、住民にとっては日常的な買い物が今も不便な状況。毎日の暮らしを支えるうえで、フードトラックが重要な役割を果たしている。

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