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思わぬ出費に泣きながら帰った日。妊娠糖尿病になった母の“後悔”【作者インタビュー】

  • 2024.7.1
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10万部のベストセラーとなった『月たった2万円のふたりごはん』の著者でイラストレーターの奥田けいさん(@kei__okuda)は、2人目の子どもを妊娠中に妊娠糖尿病と診断された。『2人目妊娠したら糖尿病になった話』は、食べることも甘いものも大好きな奥田さんが取り組んだ食事療法やリアルな生活を描いたコミックエッセイ。第3話は、毎日の血糖測定について。測定に使う針とセンサーを購入しに薬局へ行くが、思わぬ出費に頭が真っ白になってしまう。

「妊娠中にはじめて発見または発症した、糖尿病にいたっていない糖代謝異常」のこと。

※本作で紹介するのは「妊娠糖尿病」です。「妊娠糖尿病」と「糖尿病」は異なる疾患ですのでご注意ください。

※本作で紹介する症状は、個人の体験談であり、すべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる方は医師・看護師等の専門家に相談してください。

「自分のせいで…」と情けない気持ちに

測定器にもいろいろな種類があり、奥田さんが病院からレンタルしたのは、使い捨ての針とセンサーを使用するものだった。毎月約2万円が消耗品代としてかかってしまう。妊娠糖尿病と診断されても、診断条件をいくつ満たしたかによって保険適用になる人と適用外になる人が出てくるのだそう。奥田さんの場合は保険適用外ということもあって、より出費がかさむことになってしまった。

これから子どもが生まれてくるというときに「自分のせいで予想外の出費になってしまった」と情けなくなり、帰り道には涙が出てきた。

採血するには、自分自身で指に針を刺す必要がある。

「指先は感覚が鋭いので、少しチクっとしますが、注射嫌いな私でも耐えられました」と奥田さん。

ただ、回数を重ねるごとに指先の皮が硬くなっていった。なるべく刺す場所を変えるようにはしていたが、1日4回を毎日繰り返すため、同じ場所に刺してしまうこともあった。使い終わった針とセンサーは「産業廃棄物」のため、自分では捨てられないという。

「病院や薬局に捨てられるところがあるので、私はペットボトルに針を入れておいて、ある程度の量になったら捨てに行っていました。棚の上など高いところに保管して、絶対に子どもが触らないように気をつけていましたね」

「ひとりでも多くの悩める妊婦さんが、安心して心おだやかにお産を迎えられるようになってほしい」という思いから、自身の体験を漫画にした奥田さん。本作をまとめた書籍も発売中だ。現在、妊娠糖尿病と闘う人たちはもちろん、その家族やこれから妊娠・出産を迎える人はチェックしてみてはどうだろうか。

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