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【東京駅の食通を唸らせるランチ3選】美食スポット「グランスタ東京」ではずせないのはここ

  • 2024.7.1

毎日46万人が利用する東京駅に広がるのは、駅の1階から地下1階に広がる、"TRY NEW TOKYO ST."をコンセプトにした新感覚の空間、「グランスタ東京」。約150店に及ぶJR東日本最大規模のこのエキナカ商業施設には、個性あふれる飲食店が軒を連ね、進化系のメニューで食通を唸らせています。今回は、ここでしか味わえない斬新な絶品ランチベスト3を紹介します。

【改札外 黒塀横丁】水炊きおでん しゃもん

「東京しゃも」の水炊き出汁が染み入るおでんを堪能

通りに面して大ぶりのおでん種が出汁の中にぎっしり詰まった鍋を目にすると、思わず近くに行って中をのぞいてみたくなるほどのオーラを放つ黒塀横丁の「水炊きおでん しゃもん」。厳選した鶏ガラや野菜をじっくり煮込んだ“鶏だし”で煮たおでんをメインにした人気居酒屋、中目黒の「鶏だしおでん さもん」の姉妹店です。

「水炊きおでん しゃもん」では、実験的ともいえる新感覚おでんが味わえます。というのも、出汁に使うのは、一般的な昆布出汁などではなく、東京しゃもをはじめ、厳選した地鶏、銘柄鶏をふんだんに使用した鶏だしのスープ。「しゃも」の旨みが凝縮された水炊き出汁に野菜を煮込んだコラーゲンがたっぷりの鶏出汁でおでんをじっくり煮込むという初の試みに挑戦。

これまでの概念をくつがえす攻めの味わいで、世界へ発信していく新たなおでんのアンテナショップとしてオープンしたそうです。

女子1人でも気軽にふらりと入れそうな下町の雰囲気を醸し出す店内。おでん種がおいしそうに浮かぶ鍋が目の前に迫るカウンターは特等席。

ランチメニューは特にありませんが、おでん1つからでも大丈夫、とのことで、その時のお腹の空き具合に合わせて注文することができるのもうれしいポイント。

写真入りのメニューを眺めると、特筆モノの具材の多彩さ。なんといっても変わり種は季節の野菜です。トマト(税込360円)、水菜(税込320円)など日替わりで用意されています。ほかには、せせり(税込360円)、ぼんじり(税込350円)、砂肝(税込350円)など焼き鳥のような鳥串をスープで煮たもの、半熟の奥久慈卵(税込380円)など珍しいおでん種も。

なかでも水菜クレソンキャベツ(税込420円)は、衝撃の味わい。千切りのキャベツがスープにつかっているのですが、食感はまるで麺。鶏出汁のラーメンを食べているような感覚です。

定番の大根(税込380円)は、驚きの特大サイズ。シャモのスープをしっかり吸い込んで、食感はありながらも出汁が効いてほろっととろける口どけのよさが絶妙です。

愛知に本社があるため、からしではなく、名古屋風に特製の味噌だれで食べるのもまた新鮮です。

おでん以外のサイドメニューもバラエティに富んでおり、おすすめは、おでんの出汁が染み込んだ温かい明太ポテトサラダ「温、めんたいポテサラチーズ」(税込740円)。締めの「すだちのおでん出汁茶漬け」(税込620円)や「おでん屋の奥久慈卵の半熟卵かけごはん」(税込700円)も絶品です。

酒屋さんが手掛けているため、おでんにピッタリな日本酒を約16種類、日本各地から厳選。たまには、"昼飲みも"と思ってしまうラインナップです。

【改札外 八重北食堂】あんかけやきそば 南国酒家

老舗「あんかけやきそば」のバリエーションを楽しむ

「南国酒家」といえば、原宿にある中華の老舗。その名店で創業時から一番人気のメニュー、「あんかけやきそば」をメインにした専門店です。

鶏がらと豚がらをベースにさまざまな旨みを凝縮した"あん"は、長きにわたり常連さんを魅了してきた昔ながらの味。"あんかけやきそば"は専用麺を使用。両面焼きのため、中はもちもち、外はパリッとして焦げ具合もまた格別です。

麺は皿で、"あん"は土鍋で、それぞれ別盛りにして運ばれてきます。

その都度好きなだけ"あん"をかけることで、麺のかたさを調節。柔らかい麺が好みであれば最初にすべて"あん"を投入。麺のパリッとした食感を最後まで楽しみたければ、少しずつタイムングをずらすことがコツ。

"あん"には、えびやキクラゲ、白菜、小松菜、豚肉、チャーシュー、イカ、タケノコなど多彩な具がたっぷり入っておりボリューム満点です。

テーブルには、ピリッとした酢辛子、特別に調達したお酢、にんにくや玉ねぎで風味づけされた食べるラー油が用意され、好みに応じて味変が可能。自分だけの味にカスタマイズできます。

スタンダードは、「五目具だくさんあんかけやきそば」(税込1,600円)。シュウマイ、スープ、杏仁豆腐がついたセット(税込1,980円)も人気です。

洋のテイストを取り入れた「厚切りベーコンと季節野菜」やシンプルに麺の旨さを味わう「あんだけやきそば」、変化球を求めるなら、「えびとトマトの酸辣あんかけやきそば」や「青野菜としらすのあんかけやきそば」と多彩な品揃え。具材にまとわせた"あん"で、おいしさを閉じ込めた、革新的なやきそばにぜひトライしてみては?

【改札内 中央通路エリア】近畿大学水産研究所 はなれ

天然に負けない味、世界で初めて養殖に成功した近大生まれのマグロ

「近大生まれマグロ」と東京駅構内中央に大きなのれんを掲げる「近畿大学水産研究所 はなれ」。「近大生まれのマグロ」って何? 行列もできており、思わずのぞいてみたくなるほどのにぎやかさ。

メニューを見れば、水産養殖のパイオニア・近畿大学(以下、近大)による養殖魚のみ。直送された新鮮なマグロやマダイなどを刺身のほか、焼く・煮る・蒸すなどあらゆる調理法で魚料理を満喫できます。

看板メニュー「近大生まれマグロづくし丼」は、マグロがすきまなくご飯の上にのせられており、全身トロのような脂ののったマグロは養殖とは思えないほど本格的な味わい。 太平洋クロマグロは、深刻な絶滅の危機に晒されている現在、マグロが食べられなくなるかもしれない! と、近大が天然物に劣らない脂のノリと引き締まった身が特徴の近代マグロを誕生させたというわけです。

おすすめは、養殖マダイ・シマアジ・マグロの3種盛り「近大紅白手桶寿司」。マダイは脂が多くしなやかでまろやかな味わい。天然ものは漁獲が激減し、一時は「幻の魚」とも呼ばれたシマアジは、アジのなかでは高級魚。刺身で食べることができるようになったのも養殖のおかげだそう。ランチの一番人気は、このマグロ、マダイ、シマアジを使った「近大バラちらし寿司」(税込2,200円)。数量限定のためお早めに。

ほかにも、お造りに焼き魚がついた「近代づくしおさかな御膳」(税込2,980円)も一度は味わいたい贅沢な定食。いずれも小鉢、味噌汁などが付いたセットメニュー。

ご飯にもこだわりが強く、近大農学部が米穀メーカーと共同研究開発した金賞健康米を使用。味噌汁にもマグロの中骨エキスが凝縮されています。

巻き寿司、なめろう、やまかけほか、酒の肴も多種用意されており、電車に乗る前に"ちょっと一杯"も可能です。


食後には、「環境に配慮して生産された養殖魚を食べた」ということでSDGsへの貢献とみなされ、証明カードが配られます。リーズナブルに贅沢ランチを食べて環境にも配慮できた、と満足感もひとしおです。

おみやげには、「近代マグロせんべい」(税込540円)や近代マグロの中骨エキスの入った「あおさの味噌汁」(税込200円)もおすすめです。

 

 

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