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初心者キャンパーも安心!焚き火におすすめの薪をわかりやすく解説!

  • 2024.6.30

みんな大好きな焚き火。

しかし、薪の種類まで気にする人は少ないだろう。

薪にはそれぞれの特徴があり、用途も変われば、香り、音、炎の色も異なる。

木ごとの違いを知れば、こだわりたくなってくるはず。

そこで本記事では、焚き火におすすめの薪の種類を紹介するので参考にしてほしい。

薪の種類は針葉樹と広葉樹に分類される

薪の種類は大きく分けて「針葉樹」と「広葉樹」の2種類がある。

それぞれの違いを詳しく見ていこう。

針葉樹|着火しやすいが燃焼時間が短い

針葉樹は、火つきがいいが燃え尽きるのも早い。

ただし、広葉樹のような燃焼時間は期待できない。

着火して火が育つまでは、針葉樹を用いるのがおすすめ。

広葉樹|着火しにくいが燃焼時間が長い

広葉樹は、長い時間燃えてくれるのが特徴。

ただし、針葉樹のような火つきの素早さは望めない。

いったん、火つけがおわったあとは、広葉樹で焚き火を楽しむのがよいだろう。

焚き火に適した針葉樹の種類一覧

ここでは、焚き火に適した針葉樹の種類を紹介する。

スギ

スギは火つきが抜群。

安価で入手できるうえ、軽いので持ち運びもしやすい。

ただし、火持ちはよくないので注意。

マツ

マツも火つきが非常によい。

燃焼時間も針葉樹にしては長めといえる。

また、マツは脂を多く含んでいるので、着火剤としての効果も期待できる。

ただし、ススが発生しやすい点には気をつけよう。

ヒノキ

ヒノキは乾燥性に優れて、火つけがよい。

燃焼効率も申し分ないだろう。

ただし、持続性には欠けるので、焚きつけで使用することをおすすめする。

イチョウ

イチョウは油分を多く含み、乾燥性も高い。

そのため、焚き火の薪として利用されることも多い。

ただし、しっかりと乾燥させなければ独特のにおいを発することがあるので注意してほしい。

焚き火に適した広葉樹の種類一覧

ここでは、焚き火に適した広葉樹の種類を紹介する。

ナラ

流通量も多く、生産体制が整っているので、入手しやすい薪の一種。

火付きもよく、火持ちがいい、という相反する性質を兼ね備えている。

匂いも少なく、食品に影響を与えないことから、料理などに適している。

ピザ窯などでも多く使われているのがナラ。

焚き火の初心者にも扱いやすく、調理のときも暖房用にも使える、バランスの取れたおすすめの薪。

クヌギ

樹皮の形状が楢に似ているが、ひとつひとつの凹凸が大きい。

内部は樫のように繊維が詰まっていて、硬いのが特徴。

国内の広い範囲に分布している樹木でもある。

火持ちがよく、焚き火の後半に投入するのがいい。

また、「パチパチ」と音がするのが特徴で、雰囲気を重視する人に好まれる。

癒やし目的の焚き火や薪ストーブなどで使われることが多い。

カシ

手に取るとズシリと重たさを感じる。

木材の内側表面を見てみると、小さな点が並び、繊維が詰まっているのがわかる。

乾燥するのにも時間がかかり、硬い木質が特徴。

なかなか火が付きにくいが、火が付くと安定しているので、炉の温度が上がった焚き火の後半に投入したり、薪ストーブの利用にちょうどいい。

焼けると薬のような香りが漂ってくる。

ケヤキ

欅の見分け方は、内側の状態をチェックすればすぐにわかる。

内側の木肌が荒れているのが特徴だ。

薪を割ったとき、きれいに割れず、毛羽立った状態になってしまう。

火を付けると荒れた表面から燃えていくのがわかる。

燃やすと、心地よい香りが立つのが特徴。

若い木は香りが強いが、古木や安定した木は甘い香りがしてくる。

薪としても扱いやすい。

サクラ

桜は日本人にとってなじみがあるので、樹皮を見てわかる人も多い。

火付きはいいが、火持ちが悪いので、薪ストーブなどのスタート時などにもよく使われている。

最大の特徴は燃やしたときの香り。

スモーク料理などにも利用される桜チップ同様に、特徴のある香りがある。

料理では使いづらくなるが、桜の香りを求めて購入するユーザーも多いという。

【注意】焚き火の薪にしてはいけない木材もある

焚き火は、どんな木でも燃やせるわけではない。

焚き火の薪にしてはいけない木材を2種類紹介するので、ぜひ覚えておいてほしい。

キョウチクトウ

キョウチクトウは、木全体に毒がある。

燃焼時の煙にも毒性があるので、焚き火では絶対に使用しないように。

公園などでもみられる身近な植物なので、細長く尖った葉をみたときは要注意だ。

ユズリハ

ユズリハも毒性のある木で、焚き火にすると人体に悪影響を及ぼす可能性がある。

ユズリハを触った手で、食品を触れるのもNGだ。

楕円形の大きな葉と、青く丸い実がついた木を見かけたときは注意してほしい。

薪選びのポイントは種類だけではない!注目しておくべき3つのポイント

薪選びのポイントは種類だけではない。

薪の状態・サイズ・量にもこだわれば、より充実した焚き火の時間を過ごせるはず。

薪の状態

なによりも、乾燥している薪を選ぶことが重要。

水分量が多いと着火しにくいうえ、火力も不安定になる。

また、火の粉が飛んだり、煙が発生したりするケースもあるので十分注意してほしい。

購入する際には、「乾燥薪」などと表記されたものを選ぶとよいだろう。

薪のサイズ

薪の大きさで炎を調整できるため、事前にサイズを調整しておく。

長さを統一して、太さにバリエーションを持たせておくと便利だ。

細く小さな薪は焚き火のスタート時に利用したり、調理中に少し火力を追加したいときなどに利用できる。

薪の量

焚き火をする際には、燃やし続ける時間を想定したうえで、薪の量を調整する必要がある。

1束あたりの燃焼時間の目安は、広葉樹で3~4時間、針葉樹で1~2時間。

夜だけの焚き火なら、2束あれば十分足りるだろう。

薪の種類に関するよくある質問

最後に、薪の種類に関するよくある質問に回答しよう。

薪はどこで購入できる?

焚き火はホームセンター・道の駅・通販などで購入できる。

また、キャンプ場で販売されていることも少なくない。

荷物を減らしたいのであれば、キャンプ場で購入し、すべて燃やしきってしまうのもよいだろう。

針葉樹と広葉樹を見分ける方法は?

針葉樹と広葉樹は、葉を見ればおおよそ判別できる。

針のように細長い葉であれば針葉樹、平たく丸みのある葉であれば広葉樹だ。

そのほかの特徴として、針葉樹は年輪が薄く、軽くて樹皮が簡単に剝ける。

反対に、広葉樹は年輪が濃く、重くて樹皮が剝きにくい。

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