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沖縄県、2031年までに那覇市中心部に新スタジアムを整備!FC琉球との共同会見で玉城デニー知事が明言

  • 2024.6.29
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沖縄県、2031年までに那覇市中心部に新スタジアムを整備!FC琉球との共同会見で玉城デニー知事が明言
沖縄県、2031年までに那覇市中心部に新スタジアムを整備!FC琉球との共同会見で玉城デニー知事が明言

Text by 奥崎覚(編集部)

FC琉球OKINAWAは28日、沖縄県庁にて、Jリーグ規格スタジアム整備および2025シーズンクラブライセンス申請等に係る共同記者会見を行った。

沖縄県は2017年8月に「Jリーグ規格スタジアム整備基本計画」を策定。FC琉球や沖縄SVなどJ1への昇格を目指すチームに活躍の場を提供し、相手チームのファンが来沖するアウェイツーリズムを活用した観光の推進を図るとともに、“観るスポーツ”を通して地域活性化と青少年の人材育成に寄与するとの観点から、Jリーグ規格サッカースタジアムの整備が必要であるとの認識にある。

整備候補地は那覇市中心部の沖縄県営奥武山(おうのやま)公園。最初にスタジアム構想が持ち上がったのは2011年のことで、初期の計画では陸上競技場が想定されていたが、2013年にフットボール専用へと変更。「2017年度完成」「2023年度完成」といった青写真と停滞を経ながらも、継続的に検討されてきた。

2023年度はこれまでの各種調査を踏まえ、事業規模や事業範囲、官民連携等について、広く民間事業者からの意見・提案を収集する調査を実施。より実現性の高い手法の検討が行われた結果、この日の共同記者会見に至った。

沖縄県の玉城デニー知事、そしてFC琉球OKINAWAの柳澤大輔代表取締役社長の会見全文は以下の通り(※FC琉球の公式にもほぼ同様の内容のリリースが掲載)。

沖縄県知事 玉城デニー氏

「沖縄県では、新・21世紀ビジョン基本計画において、『スポーツアイランド沖縄』の形成に向けて、Jリーグ規格スタジアムをスポーツコンベンションの核として位置付け、整備を推進してきました。

具体的には、平成29年(2017年)の奥武山公園内にフットボール専用スタジアムを整備する『Jリーグ規格スタジアム整備基本計画』の策定以降、整備費の縮減、財源の確保、法手続きへの対応、そして既存イベントとの調整・検討を行ってきたものであります。

また、令和6年(2024年)1月、Jリーグによる観客席1万5千人以上から、5千人以上とするスタジアム基準の変更を受けて、現行計画の2万人規模での整備を、当初1万人前後の規模で整備を行ったのち、2万人規模に段階的に整備することについて検討を行っております。

現行の基本計画につきましては、策定から6年が経過しているため、コロナ禍を経た社会・経済情勢の変化への対応、財源確保や段階整備等を計画に反映する必要等があることから、令和6年度6月議会に基本計画改定に係る補正予算案を提出しております。

フットボールスタジアムの整備スケジュールにつきましては、令和6年度に基本計画を改定した後、7年度以降に法令手続きと並行して、整備事業者の選定、設計・建設工事を行い、遅くても令和13年度(2031年)に供用開始ができるよう取り組んでまいります。

整備にあたっては、企業版ふるさと納税やガバメントクラウドファンディング等の様々な財源の活用、民間のノウハウを活用するPFI手法の活用、設計・建設と運営・維持管理の一括実施等も前提に検討してまいります。

FC琉球は、県内サッカークラブのトップチームであり、チーム力の強化および集客力の向上は、スポーツ関連産業の振興、そして県民のスポーツ参画の促進およびスポーツコンベンションを推し進め、『スポーツアイランド沖縄』の形成に大きく寄与するものと考えております。

沖縄県では、今後とも、FC琉球、Jリーグ、整備地となる那覇市等と連携し、プロスポーツを通して子供たちに夢を与える機会の創出と、沖縄県経済の活性化に貢献するスタジアムの早期整備に、全力で取り組んでまいります」

FC琉球OKINAWA 代表取締役社長 柳澤大輔氏

「本日は、玉城デニー知事とともに、『Jリーグ規格スタジアム整備の取り組み』について、ご説明をさせていただく機会を設けていただきありがとうございます。

また、この場を借りて、現在のホームスタジアムがあり、日頃よりホームタウンとしても大変お世話になっている沖縄市の皆様にも改めて感謝申し上げます。

Jリーグ規格スタジアム整備の進捗状況になります。

FC琉球は、県内唯一のJリーグ加盟プロサッカークラブとして、沖縄県民と世界の人々がスポーツでつながる『みんなの美ら島スタジアム』というコンセプトのもと、J1規格のサッカー専用スタジアムの整備を求めてまいりました。

この度、改めて沖縄県より、当初整備規模を1万人前後収容とし、将来的には2万人収容とする段階的整備でのスタジアム計画と、竣工時期を含めた整備スケジュールを示していただけたことに心より感謝申し上げます。

財源については、沖縄県側で行っていただく資金調達のほか、仮に民間資金の活用の可能性が示される場合に関しましては、クラブとしても責任をもって取り組んでまいりたいと考えております。

続いて新スタジアムに関してですが、プロスポーツクラブの大きな役割として、地域に愛され、新たな交流人口を生み出し、沖縄県の未来に夢を生み出すためにも、新スタジアム建設は必要不可欠であると認識しております。

現在、事業スキームおよび発注方式は、沖縄県の方で検討・協議を進めていただいている状況ではございますが、クラブとしてはもし可能であれば、計画段階からともに検討に入らせていただき、世界最先端のテクノロジーと沖縄の気候を活かしたサステナブル…たとえば再生エネルギーを使うであるとかそういったサッカー専用スタジアムをつくることで、ここ沖縄をさらに世界に誇れる街にしていくことができたらと考えております。

サッカーはもちろんのこと、観光振興とビジネス的にも集積性の高い拠点とすることで、年間を通じて賑わいを創出し、街と人との繋がりを実感できるスタジアムにできたらと考えております。

2025シーズンのクラブライセンス申請とトップチームについてです。

2025シーズンのクラブライセンス申請については、6月末の申請期限内に、J1クラブライセンスを申請予定です。

本日公表された『Jリーグ規格スタジアム整備の取り組み』も踏まえて、独立した第三者機関であるクラブライセンス交付第一審機関(FIB)による審査を行っていただき、9月末までにはライセンス交付判定が出される見通しです。

今週末でリーグは前半戦の折り返しを迎えますが、トップチームはJ2昇格を十分に狙える位置につけており、ライセンスの取得を前提に、必ずや今シーズンでのJ2昇格を成し遂げたいと考えております。

一日でも早い新スタジアム整備が、『世界にはばたき躍動するスポーツアイランド沖縄』の形成に寄与し、沖縄県民の皆様の豊かな生活に繋がると確信しております。県民の皆様におかれましては、ぜひスタジアムに足をお運びいただき、FC琉球を応援いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます」

フットボール専用スタジアムの整備に関して、玉城デニー知事は「遅くても2031年に供用開始ができるよう取り組んでいく」と初めて時期を明言。1万人規模で事業費120億円と見込まれている沖縄の新スタジアムがようやく本格的に動き出すことになりそうだ。

FC琉球の次戦は30日(日)、ツエーゲン金沢とホームのタピック県総ひやごんスタジアムで対戦する。

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