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ジェーン・バーキン御用達、パリのご近所アドレスを紹介。

  • 2024.6.30

16区から1995年に6区に引っ越して以降、亡くなるまでサンジェルマン界隈で過ごしたジェーン。行きつけだった店を巡り、彼女の生活を追体験!

インテリアの原点はここにあり。

Michéle Aragon ミシェル・アラゴン

約40年前に創業。ナポレオンⅢ世時代の貴重な家具やアート、ファブリック、うつわを取り扱う。

ミシェル・アラゴン(オーナー)

「1969年から友人の私はインテリアデザイナーとして、80年代にジェーンがドワイヨンと暮らし始めた16区のトゥール通りの家の内装を手がけました、ジェーンと相談しながら。彼女が持っていた家具もありましたが、足りないものを加えたのです。アンティークの布やカシミア、キリム、食器やカーテンなど。近所に引っ越してきて時々買い物に来てくれました。亡くなる4日前、2023年7月12日に、サルペトリエール病院に3カ月入院していたジェーンから退院したと電話がありました。彼女の家に行って夜遅くまでおしゃべりをして、『明日、あなたの店の近くにあるブティックに孫のジョー(シャルロットの次女)の誕生日プレゼントを買いに行くからついてきて』と言われたのです。それで看護師ふたりと一緒にジェーンを連れ出し、その帰りに私の店に立ち寄ってくれました。それが最後の別れになってしまいました」

Michéle Aragon

21, rue Jacob 75006

@galerie.michele.aragon

Au35 オ・トラントサンク

家庭的なフレンチが楽しめる、こぢんまりとしたレストラン。「アボカドとサーモンのタルタルがお気に入りでした」

Au35

35, rue Jacob 75006

https://restaurantau35.fr

Le Bonaparte ル・ボナパルト

1983年にオープンし、ご近所から親しまれ続けるカフェ。「セルジュ・ゲンズブールと歌手のジョニー・アリディと一緒によく来ていました。ジェーンは大きな犬を連れていたから、テラスに座ることが多かった」

Le Bonaparte

42, rue Bonaparte 75006

https://facebook.com/pages/Café-Bonaparte/181770911954539

家族で通うおそば屋さん。

Yen 円

日本産そば粉を使用した手打ちそばのほか、一品料理も人気。写真はお気に入りの胡麻だれそば。

桜井克樹(店主)

「亡くなる5日前、7月11日の夜にシャルロットの長女アリス、もうひとり男性と3人で来店されました。ジェーンは家族連れで本当によくいらっしゃいました。まずケイトが来て、それからジェーン、シャルロットとルー、そして孫たち。本当に長い間、ご家族で贔屓にしていただいて光栄です。ジェーンは天ぷらや生ウニ、胡麻だれそば、おひたしなどがお好みで、いつもほうじ茶を飲んでいました。愛犬のブルドッグが一緒の時は、水を入れた皿をテーブル下に置いたものです。あの日、僕はカフェのテラスに座っていて、一緒にいた友人から訃報を聞き、信じられない思いでした」

Yen

22, rue Saint-Benoît 75006

www.yen-paris.fr

Georgette ジョルジェット

最後に引っ越した家のすぐそば。厳選された旬の食材とフランスの家庭で受け継がれる伝統的なレシピをもとに、月替わりのメニューを提供。リーズナブルなランチも人気。

Georgette

44, rue d'Assas 75006

www.restaurant-georgette.fr

Judy Market ジュディ・マーケット

亡くなる2日前にも兄や友人とテラスでお茶をしたカフェ。オーストラリア出身のオーナーが自然療法を学んだ後オープン。地元で栽培された有機食材を使った、身体に優しい料理。

Judy Market

37, rue d'Assas 75006

www.judy-paris.com

田舎風の素朴なブーケを愛した。

Muscari ミュスカリ

フランスの地産地消の花々を取り扱うことに重点を置く。センスの良い花器の品揃えにも注目。

マリー・クーロンジュ(店主)

「私が女優をしていた約20年前、ディレクターがジェーンを紹介してくれたのをきっかけに知り合い、その後フローリストに転向すると、よくオーダーをくれました。毎年12月14日の彼女の誕生日には、セルジュ・ゲンズブールからオーダーを受けてクリスマスローズを届けていたんです。2020年にこの店をオープンすると、たまにふらりと立ち寄ってくれて。重厚でクラシックなブーケではなく、カモミールやボタン、シャクヤクなど田舎風の素朴で野趣あふれるブーケにするのを好んでいましたね」

Muscari

82, boulevard de Port-Royal 75005

www.muscari.org

Cire Trudon シール・トゥルードン

1643年創業、フランス最古のキャンドルとして知られ、植物由来の素材と手作業による伝統的な製法が特徴。「Beeswax Absoluteを3㎏の大きなサイズで定期的に買っていました」

Cire Trudon

78, rue de Seine 75006

https://trudon.com

Jugetsudo Paris 寿月堂パリ店

創業170年の老舗海苔問屋、丸山海苔店が手がける日本茶専門店。「静岡県産の茶葉を使った抹茶入り玄米茶がお気に入りで、たびたび購入していました。箱買いしていくこともあったんですよ」

Jugetsudo Paris

95, rue de Seine 75006

https://jugetsudo.com

Marco Polo マルコ・ポーロ

約40年続く、クラシックな人気イタリアン。「20年近く、娘さんたちと一緒によく来てくれました。ゴルゴンゾーラのニョッキ(という名のマカロニ)が大好物で、たまに辛いトマトパスタを食べていたかな」

Marco Polo

1, rue Saint-Sulpice 75006

https://restaurantmarcopolo.com

Jacques Moisant ジャック・モアザン

1976年オープン、フランス人から支持され続ける日本発のヘアサロン。「長い間、カラーをしに頻繁に通ってくれていたのですが、途中から付き添いの人といらして心配していたんです。気さくな人柄でスタッフ全員大好きでした」

Jacques Moisant

93, rue de Seine 75006

www.jacquesmoisant.com

Vagenende ヴァジュナンド

最後のアマン、オリヴィエ・ロランともよく来ていた老舗ブラッスリー。19世紀の歴史的建造物にあり、アールヌーボーの華やかな内装でクラシックなフレンチを。

Vagenende

142, boulevard Saint-Germain 75006

www.vagenende.com

 

*「フィガロジャポン」2024年3月号より抜粋

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