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緒形拳さんらが殺し屋を熱演、“必殺シリーズ”の第1作目「必殺仕掛人」全33話を全国無料放送 あらすじや見どころに迫る

  • 2024.6.29
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「必殺仕掛人」より (C)ABCTV/松竹
「必殺仕掛人」より (C)ABCTV/松竹

【写真】“鍼”を使用してターゲットを仕留める山村聡“音羽屋半右衛門”

“必殺シリーズ”の第1作目となるドラマ「必殺仕掛人」(全33話)が、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて7月1日(月)の昼3時より毎週月~金曜に放送される。そこで本記事では、殺し屋のダークヒーローたちが活躍していく同ドラマのあらすじや見どころを紹介していく。

“殺し屋”を主役に据える斬新な時代劇「必殺仕掛人」

本作は、1972年9月~1973年4月まで放送された時代劇。“悪党の成敗”の依頼を受けた主人公たち一行(仕掛人たち)が、依頼者の恨みを晴らしていくというストーリーだ。

それまでの時代劇は“勧善懲悪”がメインとなっていたが。本作では“殺し屋”が主人公という斬新な設定となっている。“金をもらって悪人を抹殺する”という新しいスタイルで、日本のテレビドラマ史に新しい風を吹き込んだ。

池波正太郎による時代小説「仕掛人・藤枝梅安」が原作となる本作。江戸を舞台に、“口入屋を営む商人”と“殺し屋の元締め”という表と裏の顔を持つ音羽屋半右衛門(山村聡さん)が、藤枝梅安(緒形拳さん)ら“仕掛人チーム”に殺しの実行役を任せる…というものだ。

梅安も半右衛門と同じように、普段は鍼医者として働いており、2つの顔を持っている。そんな梅安は、自身の商売道具である“鍼”を使用してターゲットを仕留めるのも特徴の一つ。

当時本作が放送されると、こうした斬新な設定が当時の視聴者に受け、以降は“必殺シリーズ”として長きにわたり継続されることになった。

個性豊かな仕掛人たちと、彼らを魅力的に演じる実力派俳優たち

本作が人気である理由の一つとして、“ダークヒーロー”である仕掛人たちの個性豊かなキャラクターと、それを演じるキャスト陣が挙げられる。

まず緒形さん演じる主役の一人・梅安は、仕掛人として一流の腕を持つ人物だが、普段の彼はあくまでも明朗快活で人間味にあふれている。緒方さんの人間味と色気を感じさせる演技は、ドラマの回数を重ねるごとに多くのファンを魅了した。

続いて、もう一人の主人公で梅安と同じ仕掛人・西村左内(林与一)。彼はもともと辻斬りとして生計を立てていたが、半右衛門に剣の腕を買われ、直々にオファーを受けて仕掛人になった。情に厚い人間だが、感情に振り回され正常な判断を見誤ることもあり、その際はよく梅安に忠告を受ける一面も。左内役を演じた林は、見事な殺陣と甘いマスクで人気を博した。

また、仕掛人の密偵として暗躍する岬の千蔵(津坂匡章 ※現在の芸名は秋野太作)も、本作には欠かせないキャラクターだ。かつて盗賊だった過去を持っているが故、屋根裏に忍び込んだりと密偵として非常に優秀な千蔵。性格としてはお調子者かつ女好きで、梅安と気が合い行動を共にすることが多い。そんな彼を演じた津坂(秋野)は、ドラマ「サラリーマン金太郎」シリーズや映画「男はつらいよ」シリーズなど、多数の作品に出演する大御所俳優として知られている。

そして、仕掛人たちの元締めである音羽屋半右衛門は、“世のため人のためにならない奴だけを殺す”ことを信条にしており、面倒見が良いことから梅安たちにも信頼されている。半右衛門を演じた山村聡さんは、第1回ブルーリボン賞の主演男優賞を受賞したり、映画監督としても活躍してきた名優。作中でも元締めとしての貫禄を見せ、相手がたとえ大物でも怯まない大胆な一面を持つ半右衛門を熱演している。

多種多様なストーリー展開や豪華出演ゲストが見どころ

本作の見どころはいくつかあるが、まずは梅安と左内の対照的なキャラクターが挙げられる。梅安は女好きでその日暮らしをする軟派な性格、その一方で左内は武家の誇りを持っており真面目な性格の持ち主。

様々な依頼を受けるうえで、考え方の違いから梅安と左内が口論になることもあるが、根本には“悪を憎む”という同じ信念を持っているため、コンビとして大活躍する。一見相反する二人が、目的達成に向かって協力していく様子は、本作の魅力とも言えるだろう。

また、1話完結のスタイルで視聴しやすい本作だが、全てがパターン化されているわけではなく、1話ごとに変化があり視聴者を飽きさせない点も見どころの一つ。ある時は“殺しではなく守ってほしい”という依頼を受けたり、ある時は仕掛人たちにピンチが訪れたりと、様々な構成で物語が展開されていく。

さらに本作には、三國連太郎さんや津川雅彦さん、中尾彬さん、加賀まりこなど大御所俳優もゲスト出演。往年の俳優たちが第一線で活躍している様子も見逃せないポイントになっている。

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