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『ルックバック』河合優実&吉田美月喜、似顔絵イラストのプレゼントに感激「宝物にします!」

  • 2024.6.29
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藤本タツキによる同名コミックを劇場アニメ化した『ルックバック』の公開記念舞台挨拶が6月29日に新宿バルト9で開催され、声優を務めた河合優実、吉田美月喜、押山清高監督が登壇。押山監督からサプライズで、河合と吉田へ直筆の似顔絵イラストがプレゼントされ、2人が大感激した。

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『ルックバック』の公開記念舞台挨拶が開催された
『ルックバック』の公開記念舞台挨拶が開催された

原作は、「ファイアパンチ」、「チェンソーマン」といった話題作を手掛けている藤本による渾身の青春物語。藤野(声:河合)と京本(声:吉田)という2人の少女が漫画へのひたむきな想いでつながりながらも、ある日すべてを打ち砕く事件が起きる。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(09)、『借りぐらしのアリエッティ』(10)、『風立ちぬ』(13)など、数多くの話題作に主要スタッフとして携わってきた押山清高が監督、脚本、キャラクターデザインを担当した。

藤野役を演じた河合優実
藤野役を演じた河合優実

公開を迎えて、エゴサーチをしているという押山監督は「見るのが追いつかないくらい、感想が飛び交っていて。うれしい限りです」とにっこり。河合は「初日からたくさんの人が観に行ってくれていなと感じています。この作品が声優初挑戦でよかった」、吉田も「情報が解禁されてから、皆さんの反響を身をもって感じていて。京本の声を受け入れてもらえるのかなという緊張もありましたが、うれしい感想がいっぱいあってよかったなと思います」と観客からの反応に喜びをかみ締めていた。

京本役を演じた吉田美月喜
京本役を演じた吉田美月喜

河合と吉田は、本作で声優初挑戦を果たした。吉田は、河合と一緒に2人きりでアフレコブースに入って声を吹き込んだことを回想。隣の部屋から、監督たちが言葉を尽くして演出してくれたことが印象深いといい、「工夫して、いろいろと考えて話してくださった。言葉の意味をより深く考える時間になりました」としみじみ。河合は「台本に『うらー!』と書いてあるシーンがあって」と切りだし、叫ぶシーンにおいて何度もトライしながらも、なかなかうまくいかずに「どうしよう」と悩んでしまったことがあると述懐。「押山さんがブースに入ってきてくれて、『僕がこの場で実演します。いまから叫びます』と言って、『うらー!』と150パーセントの力で叫んでくださった。忘れられない。それでどういう声を出せばいいのか、イメージもできた。なんて信頼できる監督なんだろうと感じました」と感謝を伝えた。押山監督が「近くで大声を出しちゃってすみません」と照れ笑いをのぞかせると、河合は「感動しました」と改めてお礼を述べていた。

監督からサプライズで直筆の似顔絵イラストをプレゼント!
監督からサプライズで直筆の似顔絵イラストをプレゼント!

またステージでは、“描くこと”をテーマにした本作にちなみ、押山監督からサプライズで、河合と吉田へ直筆の似顔絵イラストがプレゼントされた。2人がアフレコをしている様子を描いたイラストは、キャラクターと本人が合体したような、躍動感あふれるものだった。

これには河合と吉田も「うわー!」と目を丸くして大感激。河合は「藤野と京本と、私たちが重なっているよう。感動的です。宝物にします」と熱っぽく語り、「アフレコをしていると、自分と藤野が性格的にも重なる瞬間があった。それが具現化されたような気持ち」とキャラクターに愛情を傾けながらコメント。吉田も「本当にステキです!大切にさせていただきます」とイラストに見入りながら、笑顔を弾けさせていた。

「アフレコをしていると、自分と藤野が重なる瞬間があった」とキャラクターに共感しきり
「アフレコをしていると、自分と藤野が重なる瞬間があった」とキャラクターに共感しきり

「オーディションで河合さんと吉田さんに決まる前に、キャラクターのデザイン画は終了していた」と明かした押山監督だが、「偶然にも、吉田さんと河合さんが、京本と藤野にそれぞれ似ている感じがあった。そうすると、僕の描く絵も『河合さんに似せて描こう』『吉田さんに似せて描こう』とちょっとずつ、絵が2人に寄っていった」と制作秘話を告白。「似顔絵を描いていても、河合さんを描いていたら藤野みたいになって、京本っぽく描いても吉田さんになる」と笑いながら、「河合さんは器用で上手。初めてとは思えない演技をされていた。その雰囲気を描いた。吉田さんは、演技をする時に身体が動く。藤野に突進する時の京本は、こんな様子でアフレコをしていたんじゃないかと思った」と似顔絵に込めた想いを語っていた。

「私、こんな表情をしていました」と笑顔!
「私、こんな表情をしていました」と笑顔!

河合は「私たちも『藤野と京本に、ビジュアルも含めて似ているかも』という話をしていたので、映画の本編を描いている途中にもそんな影響があったというのはびっくりです。絵と声を演じる側が、影響し合っているというか。不思議です。アフレコでも、藤野を分身のように感じていた」、吉田も「まさにこの絵の通り。私はきっと、こうやってやっていたんだろうなと思いました」とアフレコを懐かしんだ。さらに吉田が「隣に並べて飾りたい。一緒に住む?」と望むと、河合も「一緒に住むしか、その選択肢を取れない」と声を揃えて楽しそうにルームシェアを妄想していた。

取材・文/成田おり枝

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