写真家横山創大の写真展『REMIND』が学芸大学で開催中。

2024.6.29

1枚の写真から伝わるストーリー。写真家・フォトグラファーの横山創大の写真からはそんな物語の温もりを感じる。1988年生まれの横山創大は、写真家横浪修に師事し、2017年に独立。「フィガロジャポン」をはじめ雑誌や広告でも活躍。そんな横山による写真展『REMIND』が学芸大学のBOOK AND SONSで7月16日まで開催されている。

『REMIND』の原点は、帰省したときに見た昔の家族アルバム。そこに写った若かりし頃の父や母の姿、そして幼い自分、まだ生まれていない弟、妹の空白の存在。写真が持つ記録性、懐古的な感情とは別の何か。自分が写真を撮り続けている理由は何なのか。そんなことを考えながら自分という存在、時間の存在を確かめるために、2020年頃から意識的にまわりのさまざまな「過去」を撮り始めたのだという。写真展では「時間とは何か？」その問いかけをしつづけた作品、約80点が展示されている。写真を見ると、他人のものであるはずの「過去」が自分の「記憶」と重なってくる。7月5日には写真集『REMIND』も発売！