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突然できて不快・・口内炎ってどうしてできるの?放置してもいい?口内炎についてあかまつ歯科クリニック院長 赤松先生にお伺いしました。

  • 2024.6.29
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口内炎になったことがないという方は少ないのではないでしょうか?
誰しもが経験する、あの不快な痛み・・・
口内炎はなぜ起きるのか、放置してもいいのか?
今回は、あかまつ歯科クリニック 院長、赤松佑紀先生にお話を伺いました。

口内炎はなぜできる?


口内炎(こうないえん)とは、口の中の粘膜にできる痛みを伴う小さな潰瘍のことです。
一般的には口腔粘膜にできる炎症性の潰瘍であり、口内のさまざまな部位に現れることがあります。
口内炎は一般的には自然に治癒することが多いですが、場合によっては痛みを伴ったり、食事や会話に支障をきたしたりすることもあります。
炎症の状態によって、カタル性口内炎、潰瘍性口内炎、アフタ性口内炎、壊疽性口内炎などのタイプにわけることができます。
口内炎の主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。

・粘膜への小さな傷や損傷
・免疫機能の低下
・ストレスや精神的な不安
・栄養不足
・アレルギー反応
・感染症やウイルス感染

口内炎の症状としては、赤い斑点や腫れ、痛みを伴う潰瘍がみられます。
一般的には数週間で自然に治癒することが多いですが、痛みを和らげるために市販の薬や軟膏を利用することがあります。
また、重症な場合や頻繁に起こる場合には医師の診断を受けることが推奨されます。

栄養不足も口内炎の原因に?何を摂ればいいの??

口内炎の栄養不足が原因とされる主な栄養素の不足にはいくつかあります。
代表的なものを以下に挙げます。

・ビタミンB群(特にビタミンB12、ビタミンB6)
・ビタミンC
・鉄
・亜鉛
・葉酸

これらの栄養素が不足すると、口内の粘膜が弱くなり、口内炎が発生しやすくなる可能性があります。
また前述しましたが免疫やストレスも関係があるといわれており、バランスの取れた食事や必要な栄養素を補給するだけでなく、規則正しい生活、適度な休息をとることが大事です。
危険な口内炎を見分けるためには、以下のような特徴に注目するといいかもしれません。

要注意!受診を検討すべき口内炎

基本的には自然に治癒することが多く、自身で経過を見ていても問題がない口内炎。
ですが、場合によっては受診が必要となる口内炎もあります。

・大きさと深さ
・治癒が遅い
・痛みや不快感の増加
・境界の不明瞭さ
・他の症状との関連

これらの点において、通常の口内炎と違う特徴が見られるものに関しては、一般的な口内炎よりも医療的な評価が必要となります。
このような場合は、歯科医師や口腔外科医に相談し、適切な診断と治療を受けることをおすすめします。
早期発見と適切な治療は、口内炎がより深刻な問題に進展するのを防ぐために重要です。

「口内炎ぐらいで・・・」
「わざわざ診察して大したことなかったら恥ずかしい」
などと思って、つい軽視して、放置してしまいがちな口内炎。
思わぬ病気が隠れていることもありますので、いつもと違う症状を感じたら、速やかに専門家に相談しましょう。

[執筆者]


赤松佑紀
あかまつ歯科クリニック院長
博士(医学)
顎咬合学会認定医
一般社団法人一隅会理事

朝日大学卒業後、京都府立医科大学歯科で研修医として入局。
その後、京都府立医科大学大学院感染免疫病態制御学大学院に進む。
そして大学院後、京都府立医科大学大学院医学研究科歯科口腔科学助教(併任)と京都府立心身障害者リハビリテーション病院 歯科医長として過ごし、地元神戸であかまつ歯科クリニックを開業。
メディカルトリートメントモデルと呼ばれる歯科医療モデルで、予防歯科を基盤として全ての診療に幅広く従事している。
現在は、全国的に予防歯科医療を広めていくために、一般社団法人の理事として奮闘している。

あかまつ歯科クリニック
http://akamatsu-dental.jp

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