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マイケル・ジャクソン、死亡時に5億ドル以上の負債があった

  • 2024.6.28
2009年3月、O2アリーナで会見を行ったマイケル・ジャクソン。
Michael Jackson Announces Plans For Summer Residency At The O2 Arena2009年3月、O2アリーナで会見を行ったマイケル・ジャクソン。

2009年6月、ロサンゼルスで心臓発作のため50歳で亡くなったマイケル・ジャクソン。当時、彼には65人以上の債権者に対し、合計5億ドル以上の負債があったようだ。遺産管理団体が6月21日(現地時間)、裁判所に提出した文書で明らかになった。

2013年にマイケルの死を巡ってコンサートプロモーターのAEGライブを訴えた裁判でも、彼の借金についてAEGライブ側証人の公認会計士ウィリアム・R・アッカーマンが詳しく証言。マイケルは慈善団体への寄付や贈答品、旅行、美術品、家具、宝石類などに大金をつぎ込み、破産状態だったと明かしていた。

ロサンゼルス・タイムズ」紙によると、負債は1993年初頭から膨らみはじめ、1998年には1億4000万ドルまでになり、2001年6月から2009年6月までの間に約1億7000万ドルも増えたそうだ。また「ニューヨーク・タイムズ」紙は、彼がビートルズのヒット曲を含む楽曲カタログの権利を担保にバンク・オブ・アメリカから約2億7000万ドルもの融資を受けていたと報じている。これは、2005年にフォートレス・インベストメント・グループに不良債権として売却されている。

ピープル」によれば、マイケルは亡くなる直前、カムバックに向けて新曲を書き、ツアーを計画するなど、経済状況の改善に努めていたそうだ。ロンドンのO2アリーナで予定していたコンサートに向け、ロサンゼルスのステープルズ・センターで6時間に及ぶドレス・リハーサルを行なうなど準備を重ねていたが、結果的にはこれも経済状況を悪化させることになったという。

今年3月、ロンドンで行われたミュージカル「MJ_ The Musical」のプレビューに出席したパリス、プリンス、ビギ・ジャクソン。
Prince Jackson, Paris Jackson and Bigi Jackson aka Blanket Jackson attend the press night performance of "MJ: The Musical" at the Prince Edward Theatre on March 27, 2024 in London, England. 今年3月、ロンドンで行われたミュージカル「MJ: The Musical」のプレビューに出席したパリス、プリンス、ビギ・ジャクソン。

マイケルの死後、遺産管理団体は融資契約の見直しを図り、大幅に低い金利で融資を組みなおすなど、破産状態にあった経済状況を改善。債権者の損失を回避し、死亡時に抱えていた負債を返済し、現在は20億ドルを超える評価額を持つ。遺産は、受益者であるマイケルの3人の子どもたち、パリス、プリンス、ビギとの遺産相続契約に基づいて裁判所が監視しており、遺産管理団体の弁護士は6カ月ごとに報酬を申請する必要がある。今回、2018年7月から12月分について申請するにあたり、裁判所に文書を提出している。

なお、遺産管理団体が法廷に出した文書によれば、マイケルは今も「世界中で6件以上の訴訟が係争中」で、ほかの債権者からの申し立てもあるそうだ。これに加え、2019年のドキュメンタリー「ネバーランドにさよならを」で、マイケルから幼い頃に受けた性的虐待を告発したジェームズ・セーフチャックとウェイド・ロブソンからも訴えを起こされている。

Text: Tae Terai

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