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考え過ぎて疲れる、自分は面倒で変な人間だと思っていたら⇒「HSP=繊細さん」でした【体験談】

  • 2024.6.29
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「HSP」という言葉を最近よく耳にするようになりました。HSPとはHighly Sensitive Personの頭文字を取った言葉で、人一倍繊細な心を持った人を意味するそうです。ネットや本など、今ならどこででも手に入る情報ですが、私自身がHSPと知ったのはごく最近のこと。これは自分が、世の中に5人に1人はいるという「HSP=繊細さん」だと知ったときのお話です。

自分の意見より周りの意見を重視

私は自己肯定感がとても低い人間です。それは小さいころからの積み重ねに加え、元夫からモラハラ気味に「おまえはダメ人間」と言われ続けていたため、どんどん加速していきました。何かで失敗したらすべてが私のせいだと思い悩み、時には子どもが遠足の日に雨が降ることすら「私の日ごろのおこないが悪いから」と落ち込むほどでした。

もともと考え方や物事の捉え方が人とズレていると感じていたので、あまり自分の意見を言うことは得意ではなく、「周りの皆さんがいいと思うように……」と考えて生きてきました。それが自分の本当の心の声を聞く耳をふさいでいるとは夢にも思いませんでした。周り主体で生きていたため、自分の限界に気付くことができず、フラフラになるまで仕事をしてしまうことも幾度となくありました。

気になることは考えだすと止まらない!

HSPの特性として「ささいなことでも深く考える」ことが挙げられます。日常のささいな言動も、気になるとあれこれ考え出して止まりません。いろいろな思考が頭の中を駆け巡ります。例えば、スマホで友だちからの着信を見付けたとき。

直前にかかってきたものならすぐに折り返せるのですが、しばらく過ぎた着信だと「今はごはんを作ってて忙しい時間かな?」「でも電話をかけてきたのだから、急ぎの用事かも」「でも急ぎならもう一度かけ直してくるかな」「1回で諦めたのは、もう用事は済んだからかも」と、相手の状況を考え出して止まらなくなり、結局いつまでたってもかけ直すことができません。

これと同じでLINEもなかなか返信しづらい場面に遭遇します。このころは自分が「繊細さん」だということも、はたまた「繊細さん」というくくりの人たちがいることも知りませんでした。自分は面倒で変な人間。もっと人と同じように考えて、同じように生きたい。そう願っていました。

「HSP」との出合い

HSPという言葉を初めて目にしたのは、SNSでした。なぜその投稿が表示されたのかはわかりませんが、たまたま手が触れて投稿が開き、内容を読んでビックリ!

「あれ? これって私のことじゃない?」

そのまま「#HSP」で検索し、いくつも出てくる投稿を読み進めていくと、自己肯定感が低いこと、うそを見抜けること、必要以上に物事を深く考えることなど、その特徴として、読めば読むほど自分と同じようなことが書かれていて驚きました。

つらいと思っていたことや疲れやすいことなどの理由も知ることができ、同時に私は普通だったのだと安心できました。今までガチガチに絡まっていた糸が、少しずつほどけていくような、苦しさから解放された感覚だったのを今でも鮮明に覚えています。

まとめ

私の頑張り過ぎてしまう性格はHSPに由来しているのだと知りました。今までの人生、全速力で生きてきた感覚があるのもこれで理解できました。40代も後半に差し掛かり、残りの人生は自分の気質を理解して、のんびり生きようと思います。

今まで悩んでいたことがうそのように晴れるわけではありませんが、少しずつ自分に意識を移して自己肯定感を上げることを目標に、この先も生きていこうと思います。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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著者:くらげ


監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。

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