河合優実と吉田美月喜が話題作でW主演！ 声優初挑戦となった劇場アニメ『ルックバック』への思いを語る

ELLEgirlが注目する、次世代スターの魅力に迫る連載「今月の推し」。vol.30は、、6月28日（金）から全国で公開される劇場アニメ『ルックバック』でW主演を務めた河合優実さんと吉田美月喜さんが登場！収録エピソードやこの夏気になるファッションのことなど、若手注目株の俳優2人を直撃！

INTERVIEW with YUUMI KAWAI & MIZUKI YOSHIDA

"原作の臨場感あふれる世界観にものすごく衝撃を受けました"

Q.劇場アニメ『ルックバック』でW主演を務めましたが、お互いの印象は？

河合優実（以下、河合）：一度共演させていただいたことがあって、その時はあまり親密な役ではなかったのと撮影期間も短かったのですが、すごく話しやすくて楽しい子だなという印象を抱いていました。なので今回の相手役を美月喜ちゃんが演じると聞いて「あの時の子だ、また会える！」と思いすごく嬉しかったです。

吉田美月喜（以下、吉田）：忘れ去られていると思っていたので嬉しいです（笑）。初めて会ったときは役柄上そこまで深くは関われなかったのですが、優実ちゃんの持つ雰囲気がすごく印象的ですぐに好きになったことを覚えています。なので今回共演できて本当に嬉しかったですし、収録中や取材の日は私が優実ちゃんにベタ惚れしているような雰囲気でした（笑）。

Q. 『ルックバック』の原作は藤本タツキさんによる青春漫画。発表当時から話題になっていた作品でしたが、読んでみた感想は？

河合：話題になっていた当時に読んでいました。藤本先生の絵はすごく好きですし、「絵だけでこんなにも深くストーリーを語れるんだ」とすごく実感しました。セリフもそうですが、根性論的なものに頼らないというか、トーンは静かだけどすごくグッさせられた感触を今でも覚えています。

吉田：藤本先生の作品は個人的にすごく好きで、「チェンソーマン」も愛読していました。「ルックバック」を読んだ時は、臨場感あふれる世界観にものすごく衝撃を受けたのを覚えています。主人公2人のエネルギーがすごく出ていて引き込まれましたし、「この瞬間を切り取るんだ」みたいなのが藤本先生の作品にはたくさんあると思っていて、画力の強さを改めて感じました。 オーディションで初めて映像を観た時に未完成の絵ながら感激して、収録中に思わず涙が出でしまいましたね。

"主人公２人の若々しく躍動する姿をとにかく楽しんでほしい"

Q.今作でお二人とも声優は初挑戦となりましたが、苦労した点は？

吉田：これまでの演技では自分の身体をすべて使って表現してきたのですが、今回は声しか使えないので全く別物のお芝居だなと実感しました。特に私は秋田弁を使う役だったので、方言を使う演技に対するプレッシャーが普段と全く違いました。今までどれだけ自分の身体に頼っていたんだろう、と痛感しましたね。ラフ画の映像を観ながら声を吹き込むという体験も初めてだったので、すごく新鮮でした。

河合：すごく難しかったです。私も同じく、いかに自分が声以外の要素を使って演技しているのかを実感させられました。普段だと声として出た音がベストじゃなくてもそれ以外の部分で表現できれば OKテイクになったりするのですが、声だけだと収録した音声を聞かせてもらったときに納得いかないことが多くて。声でしか伝えられない分、自分の思った通りに聞こえないと直したくなっちゃうんですよね。いつも以上にセリフや自分の声にシビアになっていました。

Q.劇場アニメ『ルックバック』で注目してほしいポイントは？

河合：原作ファンの方も未読の方も楽しめる作品です。実写化とは違って、「ルックバック」の漫画作品が持っている感動や物語の運び方を、できるだけそのままアニメーションに落とし込んだ作品に仕上がっていると思っています。押山監督の絵も素晴らしいですし、アニメだからこそ表現できた生命力のようなものを、私たちの声で一端を担えていたら嬉しいです。とても素敵なアニメーションを書いてくださったので、主人公２人の若々しく躍動する姿をとにかく楽しんでほしいです！

Q.最後に、この夏はどんなファッションやメイクに挑戦したい？

吉田：最近キックボクシングを始めたので、夏までに腕が少しシュッとすることを見越してノースリーブのアイテムを楽しみたいです。普段脚や腕などあまり肌を露出させる服を着ないので、この夏は挑戦してみたいです！

河合：シュッとしなくても着ちゃおうよ（笑）。

吉田：メイクは今勉強中で、色んな雑誌を見て人のメイクを研究したり、メイクさんに色々と教えてもらってます。

河合：私は着たい服やメイクがすごくその日の気分によって左右されるんですよね。フェミニンだったりボーイッシュだったり、どんな要素も好きなのですが夏は無防備な格好が好き（笑）。季節的にもなんだか開放的になれるので、ノースリーブのアイテムが気になります。

吉田：じゃあ今年の夏は一緒にノースリーブを着ようね（笑）。

映画『ルックバック』

学年新聞で４コマ漫画を連載している小学４年生の藤野。クラスメートからは絶賛を受けていたが、ある日、不登校の同級生・京本の４コマを載せたいと先生から告げられる…。二人の少女をつないだのは、漫画へのひたむきな思い。しかしある日、すべてを打ち砕く出来事が…。胸を突き刺す、圧巻の青春物語が始まる。

CAST藤野：河合優実京本：吉田美月喜

STAFF原作：藤本タツキ（集英社ジャンプコミックス刊）監督・脚本・キャラクターデザイン：押山清高美術監督：さめしまきよし美術監督補佐：針﨑義士・大森崇色彩設計：楠本麻耶撮影監督：出水田和人 編集：廣瀬清志音響監督：木村絵理子音楽：haruka nakamuraアニメーション制作：スタジオドリアン配給：エイベックス・ピクチャーズ

主題歌「Light song」by haruka nakamura うた : urara

原作「ルックバック」（集英社ジャンプコミックス刊） コミックス発売中

© 藤本タツキ／集英社 © 2024「ルックバック」製作委員会

公式サイト

河合優実（かわいゆうみ）／2000年12月19日生まれ、東京都出身。2021年公開の映画『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』で、第43回ヨコハマ映画祭の最優秀新人賞、第95回キネマ旬報ベスト・テンの新人女優賞、第64回ブルーリボン賞の新人賞などを受賞。ドラマ「不適切にもほどがある！」への出演で注目を集め、2024年4月かあらスタートの連続ドラマ「RoOT / ルート」では坂東龍汰とW主演。同年3月22日に映画『四月になれば彼女は』、6月7日に主演作『あんのこと』が公開。

吉田美月喜（よしだみづき）／2003年3月10日生まれ、東京都出身。17年にスカウトされ、芸能界デビュー。主演作に、映画『あつい胸さわぎ』（23）、『カムイのうた』（23）、『メイヘムガールズ』（22）、MBSドラマ「マイストロベリーフィルム」などがある。その他、主な出演作に、Netflixオリジナルドラマ「今際の国のアリス」（20）、TBS日曜劇場「ドラゴン桜」（21）、日本テレビ「ネメシス」（21）などがある。舞台「デカローグ 7」（新国立劇場：2024年6月21日～7月14日）では、主演：マイカ役を務めている。

Photo：CEDRIC DIRADOUIAN