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ワン・イーボーの熱い眼差しに射抜かれる…チェン・シャオとの“男同士の絆”も尊い「冰雨火」の見どころ

  • 2024.6.28
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「冰雨火(ひょううか)~BEING A HERO~」 (C) 2022 China International Television Corporation
「冰雨火(ひょううか)~BEING A HERO~」 (C) 2022 China International Television Corporation

【写真】誰を信じるか…「冰雨火(ひょううか)~BEING A HERO~」相関図

2019年のドラマ「陳情令」で大ブレイク後、一躍中国を代表する人気俳優のひとりとなったワン・イーボー。日本でも、パイロットを演じたスカイ・アクション大作映画「ボーン・トゥ・フライ」が6月28日(金)に公開となるなど人気は高まる一方だ。加えて7月11日(木)からは、ワン・イーボーがチェン・シャオとともにW主演を務めたドラマ「冰雨火(ひょううか)~BEING A HERO~」(2022年)が「女性チャンネル♪LaLa TV」に登場する。「陳情令」でシャオ・ジャンとのブロマンスを演じたワン・イーボーが新たに挑んだ“男同士の絆”の物語、その魅力に迫る。

「冰雨火~BEING A HERO~」あらすじ

「冰雨火~BEING A HERO~」は、正義感の強い若き麻薬取締官・陳宇(チェン・ユー/ワン・イーボー)と、父親の汚名をそそぐため孤独な闘いを続ける男・呉振峰(ウー・ジェンフォン/チェン・シャオ)が麻薬組織との壮絶な戦いに身を投じていく物語。ワン・イーボーと、「独孤皇后~乱世に咲く花~」(2019年)のチェン・シャオのW主演作だ。

3年前、宝石店の経営者が殺害された。被害者と麻薬犯罪組織のかかわりを疑う警察に対し、被害者の息子・ジェンフォンは父の潔白を証明しようと必死になる。ジェンフォンの幼なじみで警察官のチェン・ユーは、復讐心に燃えるジェンフォンの暴走に巻き込まれて重大な失態を犯し、着任したばかりだった麻薬取締班から派出所勤務に配置換えされてしまう。

それから3年が経ち、派出所勤務を続けていたチェン・ユーは能力を買われ、麻薬取締班に復帰。捜査に出た現場で、事件にジェンフォンがかかわっていることに気づく――。

眼差し鋭いワン・イーボー“チェン・ユー” (C) 2022 China International Television Corporation
眼差し鋭いワン・イーボー“チェン・ユー” (C) 2022 China International Television Corporation

射抜くような視線で視聴者の心を掴む

中国の若者に大人気のサスペンスドラマ「暗黒者(原題)」を手がけたマイリーヤースーとジャン・ユエンアンによる完全オリジナル脚本で紡がれる「冰雨火―」。同作で期待を集めているのが、ワン・イーボー演じる若き麻薬取締官チェン・ユーだ。

警察学校を優秀な成績で卒業したチェン・ユー。派出所勤務で3年もの間その才能をくすぶらせているものの、すぐれた観察眼と推理力、それを上司に的確に説明する言語化能力はどれも本物。そんなチェン・ユーが殺人事件の現場で並外れた捜査能力を発揮するところから、物語は幕を開ける。

ワン・イーボーの制服警官姿にほれぼれ (C) 2022 China International Television Corporation
ワン・イーボーの制服警官姿にほれぼれ (C) 2022 China International Television Corporation

まずなにより、ネクタイをきっちり締めたワン・イーボーの清潔感あふれる制服姿と、グッと力の入った眼差しに目を奪われる。この射抜くような強い視線こそ、ワン・イーボーの最大の魅力だ。

実は、傅東育(フー・ドンユー)監督がワン・イーボーをキャスティングした決め手もこの“眼差し”。監督がワン・イーボーに初めて会った時、彼はまだ22歳でチェン・ユーの年齢設定よりも若く、体もスリムだったため、監督は当初、ワン・イーボーがこのハードなアクション作に合うのか心配になったのだとか。だが、会話中に一度も視線を外さなかったワン・イーボーの瞳と熱意に心を動かされ、チェン・ユー役を彼に決定した。

抜擢に応え、ワン・イーボーは全力でチェン・ユーを作り上げた。自らに課す要求が非常に厳しいことで知られるワン・イーボーだけに、すべての撮影に万全な準備で取り組み、自分の演技に納得できない時には自発的に取り直しを要求したという。ワン・イーボーの熱意が込められたチェン・ユーの人物像、そして、ワン・イーボー自身が担当したという主題歌にも注目だ。

かたや警官、かたや容疑者…切ないすれ違いが生むドラマ

殺人現場での捜査で能力を買われたチェン・ユーは、派出所勤務から一転、麻薬捜査の第一線へと復帰する。2話以降は、そんな彼とジェンフォンの関係性がストーリーの軸になっていく。

正義感の強いチェン・ユーと、父に汚名を着せた警察を信じることができないジェンフォン。10歳まで隣同士で暮らした昔なじみでありながら、互いを信じたくても信じられない…。そんなジレンマと衝突が、次第に互いを思いやる気持ちに変わっていく。2人の男の心揺さぶる葛藤、そして絆が本作最大の見どころだ。

“2人の男の絆”といえば、ワン・イーボーの出世作「陳情令」を思わずにはいられない。シャオ・ジャン演じる無邪気な魏無羨(ウェイ・ウーシエン)と、ワン・イーボー演じる生真面目な藍忘機(ラン・ワンジー)の美しいブロマンスは当時、女性ファンのハートをわし掴みにし、数々の中国WEBドラマ再生回数No.1に輝き、動画総再生回数95億回という爆発的ヒットを記録した。

「冰雨火~BEING A HERO~」のチェン・ユーとジェンフォンは警察組織と麻薬組織のはざまで翻弄される分、葛藤がよりドラマチックに描かれる。昔なじみだが、かたや警官、かたや麻薬事件に関与する容疑者として再会することになる2人。その切なくじれったいすれ違いがドラマを生んでいく。

幼なじみ2人は絆を取り戻せるのか… (C) 2022 China International Television Corporation
幼なじみ2人は絆を取り戻せるのか… (C) 2022 China International Television Corporation

待機作続々! 日本もワン・イーボー尽くしに

この「冰雨火~BEING A HERO~」公開後、中国で2023年に劇場公開された3本のワン・イーボー主演映画が今年、日本でも立て続けに公開されていて、日本は今“ワン・イーボー尽くし”な一年の真っ最中だ。

5月に公開されたアジアのスター、トニー・レオンとのW主演作「無名」に加え、6月28日に公開を迎える「ボーン・トゥ・フライ」、9月6日(金)には、“ブレイキン”と呼ばれる新進スポーツをテーマにした青春映画「熱烈」も公開となる。このほか、中国では今年も続々と主演作が公開されている。

演技へのストイックな姿勢で、ブレイクスターから実力派主演俳優へと脱皮を遂げつつあるワン・イーボー。そんなワン・イーボーが演じる男同士の熱い絆の物語「冰雨火~BEING A HERO~」をじっくり味わいたい。

◆文=酒寄美智子

恋人の肩を抱くワン・イーボー (C) 2022 China International Television Corporation
恋人の肩を抱くワン・イーボー (C) 2022 China International Television Corporation
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