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主題歌はなとりの「糸電話」に!『傲慢と善良』登場人物の痛みや切実さを映した予告編

  • 2024.6.28
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辻村深月による同名小説を原作とした映画『傲慢と善良』が9月27日(金)より公開される。本作の主題歌がなとりの最新楽曲「糸電話」に決定し、あわせて予告映像、メインビジュアルが到着した。

【写真を見る】藤ヶ谷演じる架、奈緒演じる真実の姿を捉えた場面写真

原作は、2019年に単行本が発売されると、現代に生きる人々のリアルな恋愛観や価値観が描かれた本作は第7回ブクログ大賞を受賞。20代、30代を中心に多くの共感を呼び、昨年には2023年最も売れた小説となり、発行部数は100万部を突破し話題を広げ続けている。「人生で一番好きな小説」と映画化を熱望する藤ヶ谷太輔と、「辻村作品に出演するのが夢だった」と語る奈緒がダブル主演を務め、婚活で付き合い始めるも1年も将来を決めない“傲慢”な架と、親の敷いたレールの上で“善良”に生きてきた真実を等身大で演じる。ラストには、映画版ならではのオリジナルのシナリオが展開するという。

これまで仕事も恋愛も順調だった架は、30代になり、長年つきあった彼女にフラれたことをきっかけに、マッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った控えめで気の利く真実と付き合い始め、やがて婚約することに。だが、順風満帆なように見えた2人の関係は、突如、真実の失踪という形で急展開を迎える。なぜ彼女は架の前から姿を消したのか。両親、友人、同僚、過去の恋人を訪ね、真実の居場所を探す架だったが、これまで“善良”だった彼女の“傲慢”な姿が次第に明らかになっていく。

解禁された映像の中では、ストーカーに追われ怯える真実の姿や、寝ている架の横で「ちゃんと愛してよ」と本音を漏らす場面で、真実に起きた事件の片鱗が見え始める。また、架が真実の過去を探るなかで知り合ったお見合いの仲人から「いまの日本の婚活は傲慢と善良。自分の価値観に重きを置きすぎで、皆さん傲慢です。その一方で自己愛がとても強い」と告げられるシーンなど、心に刺さる印象的なセリフの数々がちりばめられている。

また、主題歌は10代から圧倒的支持を集め、2022年5月にリリースされた「Overdose」がストリーミング累計4億回を突破、Spotifyのバイラルチャートではベトナム、マレーシア、シンガポール、韓国、タイで1位を獲得するなど海外からも熱い視線を浴びるアーティスト、なとりの「糸電話」に決定。唯一無二の歌声と、エレクトロから、バンド、和楽器まで扱うジャンル感を併せ持ち、作詞作曲アレンジまでをこなす音楽クリエイターが繰り出す最新楽曲は、傷つきながらもすべてをさらけ出し、本当の愛を見出そうとする架と真実の心情を表現している。予告編を通して初めて楽曲に触れた2人は「アップテンポの楽曲で、(予告は)ミステリーから始まって後半にかけての2人のラブストーリーが盛り上がってくシーンにもぴったりはまっていて、とてもよかった!」と口をそろえて太鼓判を押した。なとり自身今回の楽曲に込めた想いを「大切な人との関係を「人」と「人」という距離のままで諦めたくないなぁと思いながら作りました。か細い糸のような運命を手繰り寄せて生きていく架と真実のふたりに渡したい歌です。ぜひ、聴いてください」と語った。

さらに、失踪した真実の現在と過去を知る手がかりとなる重要なキャラクターとして、倉悠貴、桜庭ななみ、阿南健治、宮崎美子、西田尚美、前田美波里の出演も決定。原作に登場した重要なキャラクターをどう演じているのか気になるところ。

あわせて、都会の夜景を背景に、架にもたれかかる真実を捉えたメインビジュアルも解禁。ガラス越しの2人の姿は、鮮明には映らず曖昧な関係を投影しているようだ。ミステリアスでありながらも人間の温かみが見事に調和したビジュアルになっている。突然消えた婚約者の知りたくなかった過去と嘘とは?マッチングアプリから始まった2人がすべてをさらけだしたときにたどり着く、“一生に一度の選択”を描く感動の恋愛ミステリー。最後には、観る者の感動のクライマックスが待っている。

原作者の辻村は、映像にするのは無理だろうと考えていたというが、「完成した映画を観て、とても驚きました。よくぞここまで彼らのことを理解し、心に迫ってくれたと感動し、大きな感謝に包まれました」とコメント。辻村も太鼓判を押す、物語の根底にある主人公たちの痛みや切実さを巧みに表現した本作にますます期待は高まるばかりだ。

<原作者コメント>

●辻村深月(原作)

「この小説の映画化はきっと無理だろう、とずっと思ってきました。きれいなラブストーリーにすることはできるかもしれない。だけど、この小説の根底にある主人公たちの痛さや切実さが映像になるとは到底想像できなかったのです。だから、完成した映画を観て、とても驚きました。よくぞここまで彼らのことを理解し、心に迫ってくれたと感動し、大きな感謝に包まれました。作中の架と真実も、きっと同じ気持ちだと思います」

文/サンクレイオ翼

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