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妖怪や生き霊って本当に存在しているの!? この世とあの世以外の存在「暗黒界」のヒミツを学ベるコミックエッセイ

  • 2024.6.27
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あなたは、”人ならざるもの”の存在を信じるだろうか? 幽霊や妖怪、神様。この世ではない世界の仕組みやそこに住むものたちについて学べる、「あの世の社会科見学」シリーズ。第3弾となる今作は、あの世ともこの世ともまた少し異なる「暗黒界」について学ぶことができる。

視える占い師・流光七奈先生からさまざまな人ならざるものの世界を学ぶ、漫画家・安斎かなえさんと霊感ゼロ編集者。『あの世の社会科見学 悪霊うごめく恐怖の暗黒界編』(安斎かなえ、流光七奈:協力/竹書房)のテーマとなる「暗黒界」とは、いわばこの世のすぐそばにある「異世界」と呼ばれる場所の総称である。

そこには今生きている私たちそっくりの人々が存在するいわゆる「パラレルワールド」もあれば、妖怪や精霊たちが普段暮らす世界もあるという。

基本的に、死んだ人間である幽霊はあの世の住人とされる。しかしそうではない人ならざるものは、この暗黒界を拠点とする存在も多いのだとか。中には幽霊であってもこの世に大きな未練や執着、負の感情を残す者はあの世に行けず、暗黒界に留まるものもいるのだそう。

通常人には見えないものを見る力のある流光先生。その能力を活かし視える占い師として活躍する先生の元には、そういった暗黒界の住人から何かしらの影響を受け、悩みや相談事を抱える人も大勢訪れる。

本作には、先生の周りで実際に起こったエピソードも多数収録。さまざまな出来事から、暗黒界の存在やその住人たちについても知ることができる。

いわゆる「霊感がある」人にしか、あの世の住人である幽霊は見る事ができない。だが暗黒界の住人に関しては、「霊感がない」人でもその存在を認知できる場合があるのだそう。

暗黒界はあの世と比べ、この世との境目がやや曖昧だ。そのためふとしたきっかけで向こうの住人がこちらへ来ることもあれば、私たちこの世の人間があちらへ迷い込んでしまうことも。

人ではない存在に出会える! というのは、オカルトや怪談好きの人にとっては少しワクワクするものかもしれない。ただし暗黒界の住人は、生きている人間に危害を加えたり悪影響を及ぼすものも多い。触らぬ神に祟りなし、だ。何かのきっかけで接する機会があっても、興味半分での接触は控えておいた方が吉だろう。

とはいえ、確かに中には理不尽に人間に危害を与える人ならざるものもいるが、暗黒界の住人にまつわる話も、生きている人間の悪意によって引き起こされる場合も多い。

興味半分でちょっかいを出す、というのも、元を辿ればちょっかいを出す側の小さなからかいの気持ちが引き金だ(対人間相手で考えれば「そりゃ相手も怒るわな」という行動ケースも結構あったりする)。

作中にはそんな暗黒界の住人である妖怪を自己利益で使役する人の話や、生きている人間の大きな情念≒生霊によって苦しめられる人の話も。また、実際に悪霊界の住人である、妖怪たちの被害にあってしまったら…? そんな時の為の対策も書かれているため、覚えていて損はないだろう。

信じるか信じないかはあなた次第。だがこの世の中には確かに、理屈が通用しない事象や科学的根拠だけでは説明の付かない存在もいる。そんな時、人ではないものの知識を持っていると、説明不可能な不可思議で恐ろしい事柄も、少しだけ見え方が変わってくる。

自分が今存在する、この世界での生き方がちょっぴり豊かになるかも? その秘密もまた、この世以外のどこかに転がっていたりするのかもしれない。

文=ネゴト/ 曽我美なつめ

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