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2週間以上高熱が続く夫!最初の診断は風邪→セカンドオピニオンでわかった意外な病名とは【体験談】

  • 2024.6.28
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2週間以上夜は高熱が出て、朝には微熱になるというサイクルを繰り返していた友人の夫。病院に行っても風邪と診断され、本人も忙しさから風邪が長引いていると考えているようでした。しかし、これはおかしいと感じた友人が違う病院にも行ってみようと勧めたところ、これまでの経緯から意外な病名が明らかになったのです。

仕事に家庭に日々忙しく働く夫

これは当時40歳の友人夫妻の話です。友人の夫は事業をしており、毎日とても忙しそうに働いています。仕事に情熱を持っていて、完璧主義なのでどの作業もとても丁寧で正確だと、友人も尊敬しているようです。休みの日には5歳の息子と4歳の娘を公園に連れて行って朝から晩まで遊び、子どもの習い事や通信教育も夫が自ら検討するなど、育児にも一生懸命なんだそう。

そんな夫を友人は、「仕事が忙しいから体調不良でもなかなか休めなくて心配。休みの日も作業があるとか、子どもを見てあげたいといってなかなか病院へ行ってくれなくて……」と心配していました。普段からよく風邪をひくそうなのですが、なかなか休養を取ってくれないそう。朝も5時より早く起きて朝活していると話していました。そのときは友人の夫もとても元気だったため、本当に夫のことが好きなんだな、とのろけ話にほっこりしたのでした。

熱が上がったり下がったりしながら続き…

それから数週間して、友人に出先でばったり会いました。「元気にしてる?」と聞くと、とても困った様子で「それがね……」と話し始めた友人。実は友人の夫が1週間前から夜に高熱になり、朝には微熱に下がるというサイクルを繰り返しているそうなのです。

発熱して1週間たった日の朝、なんとか仕事をやりくりして病院へ行ったそうですが、新型コロナウイルスとインフルエンザの検査の結果、陰性。過労やストレスから風邪が長引いているのかもしれない、とのことで、ひとまず休養を取るよう指示されたと話していました。

仕事をお休みしたものの2日たっても治らず、これ以上は休めないと仕事に行ってしまったのだそう。この日の時点で9日間発熱が続いているとのことでした。友人は「どうしたらいいのかな」と悩んでいる様子。私は病院へもう一度行ったほうがいいと伝え、その日は別れました。

その後、友人の夫は発熱から10日たった時点で、もう一度同じ病院へ行きましたが、2日しか休まなかったことを怒られてしまい、「まずはしっかり休んで休養するように」と言われたとのこと。しかし、14日間発熱が続いたころには食欲も落ちており、明らかに様子がおかしいと友人は感じていました。「休むのも大事だけど、別の病院に行って意見を聞いてみたら? 何もなければ安心できるから」と夫に伝えます。

夫は別の病院にかかるのを初めは渋っていましたが、発熱から14日がたっていたこの日は、かかりつけ医が休診日だったこともあり、妻の提案通りに開いている隣町の病院へ行きました。

検査の結果わかった意外な病名

隣町の総合病院で、友人の夫はこれまでの経緯や症状を伝えました。採血をされ、いくつかの血液検査の結果、自己免疫疾患の一種、膠原病のような状態でしょうと診断されたそうです。すぐに入院が決まり、2週間入院し休養を取りながら投薬治療することになりました。

自己免疫疾患とは、本来自分を病気から守るための免疫機能が何らかの原因で自分を攻撃してしまい、全身に炎症が起きる病気のこと。膠原病の症状は原因不明の高熱、湿疹、関節のこわばりといわれていますが、友人の夫の場合、湿疹はなかったそう。関節のこわばりは若干感じており、高熱のせいかなと感じていたと話していました。幸い友人の夫の症状は初期のもので、入院治療によってすっかり発熱も治まり、元気に帰ってきたそうです。

退院後友人の夫は、休養や睡眠の重要性を実感したらしく、体調が悪ければ無理せず休むようになったと話していました。まだ子どもたちも幼く、元気でいなければ…… という思いから、今度は睡眠時間を測るアプリや機器、快適な睡眠のためのマットレスやまくらにこだわりだしたそう。友人の夫らしいオチを聞けて、私もホッとしました。

まとめ

完璧主義で責任感が強い人は、自分が体調不良になっても対応を後回しにしがちです。今回、友人の夫は休養を取らず、友人の勧めで訪れたセカンドオピニオンでやっと本当の病名が判明しました。症状がもっと進んでしまってからでは、治療も長引き大変だったかもしれません。仕事も子育ても趣味も、自分の健康がなければできないことです。体調が悪ければ早めに病院にかかり、医師の指示を聞いた上で、必要なときはセカンドオピニオンも検討すべきだと感じた出来事でした。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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著者:田川 ゆうこ


監修者:医師 医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長 菊池大和先生

地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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