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まひろの夫・宣孝の大胆なマウントにSNS湧く【光る君へ】

  • 2024.6.27
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平安時代の長編小説『源氏物語』の作者・紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の人生を、吉高由里子主演で描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。6月23日放送の第25回「決意」では、まひろがついに藤原宣孝と結婚。その旦那が元カレに、直接結婚報告に行くというとんでもない煽り行為に、SNSは終始ざわめきが止まらなかった。

道長(柄本佑)にまひろと結婚することを報告する宣孝(佐々木蔵之介)(C)NHK

■ 乙丸、いとにもいい人が…第25回のあらすじ

越前のまひろのもとには、藤原宣孝(佐々木蔵之介)から再三帰京を求める文が届いた。越前守である父・藤原為時(岸谷五朗)に、気持ちを確かめることを勧められたまひろは、きぬ(蔵下穂波)をめとった乙丸(矢部太郎)とともに帰京。まひろは弟・藤原惟規(高杉真宙)と、福丸(勢登健雄)という恋人ができた惟規の乳母・いと(信川清順)に迎えられ、宣孝もまひろとの再会を喜ぶ。

帰京したまひろ(吉高由里子)との再会に喜ぶ宣孝(佐々木蔵之介)(C)NHK

その後宣孝は、山城守任命の礼にかこつけて、藤原道長(柄本佑)にまひろと結婚することを報告。そのことを知らされたまひろは、憤然として宣孝を追い返す。道長は動揺しつつも、百舌彦(本多力)を通じて祝いの品々を送るが、添えられた文が道長の手ではないことに気づいたまひろは、宣孝を家に招き入れることに。お互いが不実であることを確かめあった2人は、そのまま結ばれるのだった。

■ 道長に同情する一方で…拍手喝采、盛り上がるSNS

物語の折り返しとなる第25回で、ついに史実通り夫婦となったまひろ&藤原宣孝。一時期、道長が結婚してまひろの心が揺れている頃には、SNSで「宣孝、早く結婚して!」という声があふれ出すなど、ようやくやってきたお祝いの瞬間のはずだったが・・・SNSは宣孝の「いらんことしい」な行動へのツッコミや、お仕事が大変なところにダメ押しのトドメを刺された道長に同情するような声の方が、多く上がっていた。

道長(柄本佑)にまひろと結婚することを報告する宣孝(佐々木蔵之介)(C)NHK

まず道長が、どうやってまひろの結婚を知るのか? という問題。おそらく多くの視聴者の予想に反して、宣孝が「わざわざ」直で伝えに行くという暴挙に出た。これにはSNSも「道長くん、あろうことか夫本人から直接聞いてしまう」「わざわざ最高権力者になってる嫁の昔の男の前で宣言する命知らず、藤原宣孝」「すごい度胸でござる・・・伊達に年取ってないかぁ」「地雷原でタップダンスを踊るのがうめえ~!!」などの、あきれと感心が混じったようなコメントが。

そして今回のハイライトと言っても過言ではない、道長くんの反応に対しては「画面には見えないが全ての視聴者には見えるぞ! 道長の青筋が!!」「ほんと道長くんはいつだって期待に応えてくれる表情をするなあ。首を傾げるところ最高だったよ」「静かな声と怒りの籠った目の演技・・・やべえ・・・! 最高!」「道長くん既にやつれてたよね?(早い)」「紙グシャ・・・で酒が進むぜ~~~!!」など、なぜか拍手喝采のような声が相次いだ。

ある知らせに動揺する道長(柄本佑)(C)NHK

ただこのときの道長くん、社長が女におぼれて全然仕事しなくなっている間に、重大なミスで死者を出してしまった会社の専務みたいな状況。そのため「お仕事山積みのなか、釘刺されちゃって脳内大丈夫??」「大水に辞表不受理でまひろ結婚そして日食。今日の道長くんさすがに不憫」「今回ほど道長くんにありとあらゆる苦難が降りかかった回なくない?? 道長くんが何をしたって言うんですか」という同情の声も、同じぐらい聞かれた。

■ 宣孝さま、なぜまひろの「忘れえぬ人」を知っていたのか

しかし宣孝さま、わざわざ道長くんのところにドヤ顔で報告しに行くということは、まひろの「忘れえぬ人」が道長と気づいているのは確実。そのためSNSでは「なぜ宣孝がそれを知ってた?」という疑問の声も一斉に上がった。

最有力は、第4回でまひろと道長が話をしている時に宣孝が通りかかり、そのまままひろを家に送った場面。あそこで2人がただならぬ関係であることを察し、そのあとしばしば道長の話題を口にしては「思っていることがすぐ顔に出る」(宣孝談)まひろの反応を見て、確信を強めていったのだろう。

道長(柄本佑)の字ではないと悟るまひろ(吉高由里子)(C)NHK

宣孝から道長の様子を聞き、この期に及んで迷うような表情を見せていたまひろだったが(その葛藤を30秒近い長回しで見せた演出の妙!)、どうやら道長から結婚祝を送られ、しかも他人の代筆で祝いの言葉を送られるという扱いを受けたことで、腹をくくってしまったようだ。思えば道長くんも、まひろにフラれたその足で、源倫子(黒木華)の部屋に押しかけてしまったわけだから、完全に似た者カップルだった。

お互いが不実であることを確かめあい、結ばれる2人 (C)NHK

この結末にSNSは「宣孝、年齢と女遊びの幅がやはり経験に繋がっているし、こうした胆力がなければまひろのような女を引き受けることも出来なかったろう」「初恋の人と大恋愛の末に結ばれる夢物語とは違う、妥協と打算が交じった関係性。だけどそのなかで育まれてく切っても切れない絆、それがリアルで人間臭くて好き」「まひろの不実は一途の裏返しなんだけど、宣孝の不実は本当に不実そうw」と、祝福というよりは、「収まるところに収まった」という感じの感想が多かった。

■ 次週予告も波乱な感じ…まひろの結婚生活、どうなる?

こうしてまひろの独身生活にピリオドが打たれたわけだけど、次週の予告を見る限り、その結婚生活は平穏なものではなさそうだし、実は史実的にはあまり長くは続かないのが決まっている。ということは、道長にも今後ワンチャンあるのか?

その場合、道長の妻たちも巻き込んで、三角関係どころではない、とんでもない修羅の曼荼羅が生まれそうな予感がするのだが・・・この結婚を手放しで喜ぶ声が少なかったのは、多くの視聴者にはこの将来が見えていたから、かもしれない。

『光る君へ』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。6月30日放送の第26回『いけにえの姫』では、まひろと宣孝の波乱の結婚生活と、道長が娘の彰子(見上愛)を、やむなく一条天皇(塩野瑛久)に入内させるまでを見せていく。

文/吉永美和子

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