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最近、本を読みましたか? 仕事に人生を奪われすぎない働き方

  • 2024.6.28
出典:シティリビングWeb

最近、本を読みましたか?

仕事に人生を奪われすぎない働き方

出典:シティリビングWeb

読書できる心のゆとりを持てる働き方をしたい ※写真はイメージ

ついスマホを見てしまう。本を読んだ方がいいと思っているのに、疲れてなかなか本が読めない。そもそも仕事で精いっぱいで、休日や平日夜に、文化的な遊びをやろうという気力が起きない。

そんなふうに感じている人は、案外多いのではないだろうか。私が刊行した本『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)の感想を眺めていると、そんなふうに感じる。

私自身、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」というタイトル通りの会社員生活(つまり自分の満足するような読書ライフを送ることと自分が納得できるような会社員ライフを両立することに常に難しさを感じていた)を送ってきた。今は独立して専業作家になったが、会社員時代のことを思い出すと、本が読めなかったなあ、と苦笑してしまう。

しかし、それは決してあなたのせいではない。社会の問題なのだ。そう伝えたくて、私は『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本を書いた。社会が、本を読めないような働き方を強制している。そしてそれは現代だけではなく、日本の歴史的な問題なのだ。

だとすれば、私たちが会社員と読書を両立するためには、働き方を社会全体で変えていくしかないと思う。もちろん本の中には「どうすれば働きつつ本を読めるようになるか」というTipsも伝えた。しかし根本的には、みんなで働き方を変える時代が来ていると思う。仕事に人生を奪われすぎないために、もっともっと私たちは働き方について議論すべきではないだろうか。

出典:シティリビングWeb

教えてくれたのは…三宅香帆さん

文芸評論家。京都市立芸術大学非常勤講師。IT企業勤務を経て、2022年に独立。「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」など著書多数

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