1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 【内田彩仍さん連載:明日もいい日になりますように】 「第18回 足繁く通うガーデン&フラワーデザインショップ」

【内田彩仍さん連載:明日もいい日になりますように】 「第18回 足繁く通うガーデン&フラワーデザインショップ」

  • 2024.6.28

内田彩仍さん Profile

福岡県在住。夫と愛猫そらと暮らす。雑誌などで紹介される丁寧でセンスのある暮らしぶりが人気。 『内田彩仍さんと作った 白のキャンバストートバッグBOOK』(宝島社)、『幸せな心持ち』(主婦と生活社)など著書多数。 新刊『変えること変わらないこと: 人生後半を機嫌よく過ごせるよう見直した毎日の暮らし』(主婦と生活社)が発売中。

先月のブログに書いていた足の具合もようやく改善し、街ゆく人の夏らしい服装を横目に、わが家でもやっと衣替えを終えました。
梅雨空の続く毎日ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
 

先日、明け方まで滝のような雨だったのに、朝食を食べる頃には気持ちよく晴れ上がった日があり、美しい緑を見に行こうと思い立ち、足繁く通っている場所へと出かけました。

国道10号線沿いにある、シンプルでおしゃれな外観のガーデン&フラワーデザインショップ、ネーブルグリーン。国道沿いの街の喧騒からは想像できないほどの、緑溢れる空間です。いつもドライブがてら出かけ、部屋に飾る花を選んだり、庭で楽しむ苗や小物を探したりしに訪れます。
幾度となく行っているのに、駐車場に車を止めて振り返ると「こんなに素敵な森がここにある」と毎回心躍らせながら中に入ります。
 

お店に向かうまでの通り庭には、たくさんの苗や、草花の取り合わせ方が絶妙な寄せ植えなどが並びます。

すごく手をかけているのに自然を感じられる趣きのある庭は、わが家にも小さな庭があるので、いつもしつらえ方のお手本にさせてもらっています。緑多めの空間や、様々な花が立ち並ぶ雰囲気のよい小径など、庭づくりのヒントになる場所がたくさん。本当に眺めよい庭でずっとここにいたくなります。

あちらこちら、草花の様子を見つつ散策しながら、癒やされてさらに刺激も受けて。こんなに素敵な庭づくりはできませんが、わが家の庭に思いを馳せて、苗や寄せ植えをひとつ買って帰るのが習慣に。ここへ来ると最近面倒に感じる庭の手入れも、また頑張ろうと思います。

庭の一角には、ぐるりと草花に囲まれた小径もあり、道の途中には猫がくつろぐかわいい石のオブジェが置いてありました。

店内に入ると、花器や雑貨がたくさん並んでおり、切り花も豊富で、伺った日はちょうど花の入荷日で大忙し。開店直後だったのでいつも草花が色別に並んでいる棚に、ピンクの色合いのものが並び始めた頃でした。

様々な草花が棚ごとに色別に並んでいて、その中には私が好きな自然味溢れるものも多いから、今日飾りたい色の花が並ぶ棚の前に立って「どれにしようか」と考えながら、スタッフの方に花の名前を伺ったり、しつらえ方をお聞きしたりするのも楽しみのひとつです。

最近ちょっと暑くなってきたので、このところ玄関先に飾るのは、夏の暑さで水落ちしたり蒸れたりしにくい枝ものを飾ることがほとんど。枝ものもほかのところではあまり見かけないものが多く、あれもこれも持ち帰って飾ってみたくなります。たくさん抱えて帰っても飾れないから、毎度本当に飾りたいものを厳選。一軒家に住み替えて少し丈のあるものも生けられるようになったから、今は丈のある枝ものに惹かれます。

持ち帰るものを選んだら、包んでもらっている間に、店内に置いてある花器や雑貨を眺めつつ、もう一度庭へ出て歩きます。
庭の脇には別棟があり、短い桟橋を渡って入ってみると、庭で咲いた草花がたくさん生けてありました。こんなに美しく育てるにはどうしたらいいのだろう。花の庭は本当に手がかかるから、これは私には真似できそうにありません。
 

この日は、梅雨の晴れ間でちょっと蒸し暑かったのですが、庭の奥の水辺には木陰になる場所があり、そこから木々の隙間越しに庭の全景を眺めるのも好きです。
家で花の水換えや庭の手入れをしていると、いつも行きたくなるネーブルグリーン。よろしければ訪れてみてください。
 

店内に飾ってあった、かわいい花の画像とともに
皆さまも私も、明日もいい日になりますように。
 

インフォメーション
ネーブルグリーン
福岡県北九州市小倉北区高坊2-9-1
093-932-1187
http://navelgreen.co.jp/

photograph: Kyoko Omori text: Ayano Uchida
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

元記事で読む
の記事をもっとみる