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大河ドラマで“主役を食った”名脇役は?スゴい演技を披露した俳優(5)バキバキ肉体美…腹黒男がハマったのは

  • 2024.6.27
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山本耕史【ドラマ『ハヤブサ消防団公式Instagramより』】

日本ドラマ作品の代表格であるNHK大河ドラマ。主人公の人生と歴史のうねりを1年かけて描く壮大なドラマは、脇役にも若手実力派から往年のベテランまで幅広く起用。中には主役に匹敵するほどの名演技を見せる者も。今回は歴代大河ドラマの中で、視聴者の脳裏に焼きついた名脇役をセレクト。作品の魅力とともに紹介する。第5回。(文・寺島武志)

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『鎌倉殿の13人』山本耕史(三浦義村)

放送期間:2022年1月9日~12月18日
脚本:三谷幸喜
最高視聴率:17.3%
キャスト:小栗旬、小池栄子、大泉洋、宮沢りえ、坂東彌十郎、柿澤勇人、菅田将暉、坂口健太郎、堀田真由、菊地凛子、片岡愛之助、松平健、新垣結衣、佐藤浩市、西田敏行

【作品内容】

日本の歴史上初の武家政権である鎌倉幕府を開き、初代征夷大将軍となった源頼朝の死後、頼朝の天下取りを支えていた家臣団13人は、激しい内部抗争を繰り広げる。

その中で最後まで生き残り、ついに権力を手中に収めたのが、最も若かった小栗旬演じる北条義時。頼朝から学び、武士の世を盤石にした2代執権の義時が、幕府内のパワーゲームに翻弄されながら、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く。

【注目ポイント】

関東に領地を構える坂東武者の三浦義村を演じたのは山本耕史。義村は、物語序盤から義時の盟友として側にいながらも、義時にとって敵なのか味方なのかわからない不穏な動きを繰り返すキーパーソンとしての役割を果たしていた。

義村は、心の内では頭脳や見栄え、剣の腕前など、全てにおいて義時に勝っていると考えていた。そんな義時が執権に就任し、自身は御家人に甘んじているため、腹の中では義時を越えようと執権の座を狙っていた。

義村の行動の基本は「損得勘定」。よって、時に冷徹な判断を下すことも厭わない現実主義者だ。義時の相談相手をしながらも、実はその地位を脅かそうと狙う。その謎めいたキャラクターはとにかく「腹黒い」という言葉がピッタリ。ややコメディー色のあるシーンにもハマり、ニヒルな笑顔とバキバキに仕上がった肉体美も相まって、主役の小栗旬を食わんばかりの存在感を見せ続けた。

『新選組!』(2004)、『真田丸』(2016)に続いて、三谷幸喜が脚本を担当した大河ドラマに出演を果たしている山本だが、その演技の幅の広さが三谷作品に重宝される要因なのかもしれない。

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