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元Sugarファン・ジョンウム、“ラブロマンスのヒロイン”から私利私欲に走る悪女に…「7人の脱出」で新境地開拓

  • 2024.6.27
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「7人の脱出 season2―リベンジ―」より、ファン・ジョンウム演じるクム・ラヒ (C)SBS
「7人の脱出 season2―リベンジ―」より、ファン・ジョンウム演じるクム・ラヒ (C)SBS

【写真】ひそかに復讐を狙う相手マシューに向けるファン・ジョンウム“クム・ラヒ”の絶妙な表情

ある少女の死に関わった7人の悪党たちと彼らの罪を裁く1人の謎の男による壮絶なサバイバルを描いたドラマ「7人の脱出」(2023年)。同シリーズの続編を描いた「7人の脱出 season2―リベンジ―」の最終話が6月3日に配信され、長きにわたるサバイバルゲームが完結した。この壮絶な復讐(ふくしゅう)劇に巻き込まれた7人の中でもひときわ目立つ存在でもあり、私利私欲のためなら手段を選ばないクム・ラヒを演じたのが俳優のファン・ジョンウムだ。今回は代表的なキャリアを振り返りながら、本シリーズで初の“ヴィラン”を演じた彼女の見どころを紹介する。(以下、ネタバレを含みます)

アイドルグループを卒業後、本格的に俳優業をスタート

1985年1月25日生まれのジョンウムは役者として活躍する前は、アイドルグループ・Sugarのリーダーとして活動していた経歴を持つ。Sugarは2001年12月に発売された「Sweet Love」で韓国にてデビューし、2003年には日本での活動もスタートした。ジョンウムは2004年の11月にグループを卒業し、その後は俳優の道へとキャリアチェンジ。地道に出演作を重ねていき、2009年に放送された韓国大ヒットホームドラマ「明日に向かってハイキック」で当時まだ新人だったシン・セギョンらと共演し、ジョンウムは大学生家庭教師のファン・ジョンウム(※本人役ではない)を演じた。同作は韓国内のさまざまな賞を総なめにし、ジョンウムの演技も評価され、「第46回百想芸術大賞」のテレビ部門 女性新人演技賞を受賞した。

ジョンウムといえばドラマ「彼女はキレイだった」「キルミー・ヒールミー」(ともに2015年)などのラブロマンス作品に登場するヒロインのイメージも強い。特に日本でも大ヒットし、後にリメイク版も制作された「彼女はキレイだった」では、美人だった幼少期から残念な容姿へと成長してしまい、恋も就職も縁遠いヘジンを好演。コミカルで明るいヘジンを演じたジョンウムは多くの視聴者の心をつかんだ。

また劇中で恋仲へと発展したパク・ソジュンとは、「キルミー・ヒールミー」でも共演しており、恋人関係ではなく兄妹関係をキュートに演じている。

「7人の脱出 season2―リベンジ―」第15話より (C)SBS
「7人の脱出 season2―リベンジ―」第15話より (C)SBS

遺産目的で実娘を利用する私利私欲な母を熱演

そんな彼女が3年ぶりにドラマ出演した「7人の脱出」シリーズでは、憎きマシュー(オム・ギジュン)への復讐に燃えるラヒを熱演。そもそも彼女が演じたラヒはパン・ダミ(チョン・ラエル)の実母であり、幼い頃に生き別れになってしまったダミを引き取るところからこの壮大な物語はスタートした。

season1では、ダミの祖父パン・チルソン(イ・ドクファ)の遺産目的で実娘ダミに近づき、徐々に恐ろしい姿へと変貌していく様子が描かれた。優しい養父母の元で幸せに暮らしていたダミの人生を、自身の欲のために強引に巻き込む姿はとてもおぞましく、娘に対して暴力的な態度を見せるラヒからは、彼女が初めて悪役に挑んだとは思えないほどの力量を感じた。またマシューに対しても他の脱出組とは異なった視点で近づき、計算しきった計画で己の欲望をものにしていく。

前作では私利私欲に生きていたラヒだったが、season2では娘の最期を映した映像を目撃したことから、マシューへの復讐に燃える母へと変貌していく。序盤にはマシューの持つ別荘から逃げた際に足を負傷し、片足を切断することになってしまうことに。痛々しい手術とリハビリを耐え抜き、義足での生活を余儀なくされる中でマシューには自分の怪我を隠し切り、リベンジに向けて突っ走るラヒの姿が描かれた。

2025年には“不惑”の40歳を迎えるジョンウム。本作で“悪役”という新境地を切り開き、役者としてのキャリアをさらに積み上げた彼女の活躍が楽しみだ。

ドラマ「7人の脱出 season2―リベンジ―」は、Leminoで全話独占配信中。

◆文=suzuki

「7人の脱出 season2―リベンジ―」キービジュアル (C)SBS
「7人の脱出 season2―リベンジ―」キービジュアル (C)SBS
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