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楽しみは昼休憩のランチ。いつかこの思い出が未来と結びつくように

  • 2024.6.27
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京都の店舗に異動になってから、はや4ヶ月。まだまだ完全に慣れた、とは言い難いけれど、1時間半の通勤も、職場の雰囲気もそれなりに慣れて、あとは同僚に対して警戒心を薄らいでいけば……というところである。

知らないお店で、毎日毎日ツーリスト相手にバタバタと忙しいけれど、その中でも私の心を慰めてやまないのは、美味しいお昼ご飯である。私が働く京都烏丸のデパートの周りには、本当にたくさんのカフェや定食屋が軒を連ねている。

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梅田で勤務していた頃から始めた、Instagramでのランチ記録のストーリー。ストーリーは1日で消えてしまうから、それをハイライトにまとめている。梅田でのおよそ2年間は、リールという1本の動画にまとめ、2月からは京都のランチハイライトが始まった。

私のそのストーリーは、友人たちから割と評判が良く、「ランチのストーリー、なんか割と楽しみに見てるんよね」と言われることがたびたび。それなら上げ甲斐があるな、と細々と続けている。

京都は美味しいお店が多い気がする。観光地ではあるので、それなりに値は張るけれど、上手に探せば味を外すことはない。もうすでに何店か固定のお店が出始めている。

ランチのセットが880円で、ミニサイズのメインと普通サイズの飲み物を選べる某珈琲店には、もはや通っている。あんまり食べすぎると、働くのに動きにくくなってしまうから、そのミニサイズがちょうど良くて、食後のコーヒーも同時に済ませられるから重宝している。

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そこから少し戻って同じ通りにある、ベトナム料理屋さん。メニューを読んでも想像もつかない料理の説明と写真が面白くて、ゆっくり全制覇しようと目論んでいる。まだ2回しか行けてないけれど、両方とも初めて食べる味がとても新鮮でそして美味しかった。

あとは友人におすすめされた、焼き鳥屋さんの親子丼とカツカレー丼。割と間を空けずに行くと「いつもありがとうございます」と言われるようになって、少しだけ回数を減らした。もうひとつ別の友人におすすめされたのは、唐揚げ食べ放題の定食屋さん。

ここは時間を失敗すると行列ができているので、早めか遅めかに行かないといけない。他には京都の有名なパン屋さんのランチメニューは、いつも食パンが美味しいし、有名なフレンチのスープランチも、パンが食べ放題なので、ついつい食べ過ぎてしまう。

前の職場の先輩に教えてもらった、カレー蕎麦の名店。大阪でも有名なスパイスカレーのお店は、移転して遠のいてしまったので、1回しか行けなかった。あとはクスクスを食べられるおしゃれカフェや、フライドチキンのお店。お金を使い過ぎたな、とかお腹の調子が悪いな、と思う日は社員食堂で、決まって梅おろしうどんをさっと食べてお昼寝をする。

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ちなみに今エッセイを書いているのは、麩屋町にある町屋で営業しているカフェで、ここのお店の良いところは、メニューの写真が逆の意味で写真詐欺であることと、コーヒーが美味しいこと。職場から歩いて10分ちょっとかかるので、ゆっくりできる平日しか行けないけれど、逆にゆっくりできる平日は毎回行ってしまうくらい気に入っている。

メニューはどれも1000円程度で、ランチのプレートは色んな美味しいものが所狭しと並んでいる。にんじんのパウンドケーキなんて最高。どれもとにかく、幸せな気持ちにさせてくれる。

ここの会社に勤めて3年目に入った。いつまでここの店舗にいるのか、いつまでここの会社に世話になるのか、先のことは全く決めていないし、次にやりたいことも定まったわけでもなければ、ましてや結婚の予定もない。けれどいつか始まる何かのために、この生活はきっとガラリと変化するはずで、そうしてこの会社員生活を思い出すとき、必ずお昼ご飯の記憶もついてくるだろう。

こんなに気楽に美味しいものを食べている時期は、後にも先にも今しかない。そしてこの思い出が、未来の何かと結びついて、また新しい何かになれば、とても素敵だと思う。

■はいじのプロフィール
好きなものは、音楽、お洋服、旅、読書。綺麗なおばあちゃんになりたくて、日々奮闘中。

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