1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「年を取って迷惑をかけたくない!」母はいつもそう言っていたけれど…<母の認知症介護日記>

「年を取って迷惑をかけたくない!」母はいつもそう言っていたけれど…<母の認知症介護日記>

  • 2024.6.27
  • 128 views

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが交通系ICカードをなくしたと思っていたところ、定期券になっていることを発見したワフウフさん。忘れることがある半面、仕組みがよく理解できなくなっているのに、こうして定期券は購入できてしまうというのも、困りものです……。そして、姉・なーにゃんから高齢者を狙った詐欺が流行していると聞いたワフウフさん。あーちゃんに注意するように伝えましたが、理解できているのかどうか微妙です。もし詐欺の連絡が来ても、忘れてくれれば安心なのですが……。

ここ最近のあーちゃんは、ワフウフさん姉妹から病院に付き添えないと言われたと言い張る日が増えています。この前も、姉・なーにゃんが病院に行くとビックリされてしまい、付き添っている理由を説明すると「ウソッ!? 私、頭おかしいの!?」という発言。さらに、ピロリ菌の薬の処方明細には「もらってない!」とメモ書きされていて、アレルギー反応に驚いて皮膚科に駆け込んだのに、すべて忘れ去ってしまったと思うと、姉・なーにゃんは脱力するしかありませんでした……。

それが認知症……

あーちゃんのバッグの中には、いつもいろいろな物が入っています。

そのメモを見るタイミングが悪いと、大混乱を起こす原因になってしまうのです……。

こんな電話に振り回されないうちに、バッグの中の不用品は早めに回収しておくのです。

姉を脱力させた例のメモも回収!

これだけ持ち物が混乱していれば、頭の中も混乱していて当然なのかもしれません。

たまに周囲にあーちゃんのことを話すと、たいていの人がこの反応です。

意外と経験談を聞くことも多く……。

そして、「うちの親は~」という言葉を聞くことも少なくありません。

それは、あーちゃんも同じだったのですけどね……。

自分はしっかりしていると思っている人は、自ら施設に入るわけでもなく……。

そんなときは、仕方なく作り笑顔で対応するしかないのです……。

あーちゃんは、何でもこまめにメモを取るのですが、そのメモの存在を忘れてしまい、別のタイミングでメモを発見して大混乱を起こすというパターンが多くあります。そのため、通院に付き添ったときにはバッグの中身をチェックして、混乱の原因になりそうなメモがあれば回収するようにしています。

バッグの中に入っているのも、薬の処方明細やチラシ、手紙などバラバラで、見ているだけであーちゃんの頭の中の混乱ぶりがよくわかります。

あーちゃんが認知症だと周囲に打ち明けると、「うちの親は私に迷惑をかけたくないから、さっさと施設に入れてくれって言ってる」と言われることがありますが、実はあーちゃんも常々同じ発言をしていました。でも、自分が認知症だと思っていないため、これだけ周囲を振り回していても、自分が施設に入るなんて考えるわけもありません。それが認知症なんですよね……。

--------------

忘れないうちにメモを取っているのに、それが大混乱の原因になってしまうというのも、皮肉なものですね……。そして、自分は子どもに迷惑をかけないと決めていても、自分の意思だけではどうにもならないこともあるというのも、悲しい現実です。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!


著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ

ベビーカレンダー/シニアカレンダー編集室

元記事で読む
の記事をもっとみる