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【今日の一養生 6月27日】現代の生活で鍼灸治療を受ける意味:漢方養生で毎日上々!

  • 2024.6.27
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6月27日 現代の生活で鍼灸治療を受ける意味

皆さんは、どんなタイミングで病院に行きますか?
熱が出たときや、どこか痛いとや、怪我をしたとき、なんとなく不調が続くときなどでしょうか。
病院では熱をすぐに下げなければいけないときは解熱剤を処方してもらえたり、痛みを訴えると痛み止めを処方してもらえます。事故などの大怪我も、外科治療で処置してくれます。不調が続いているときは、疑わしい場所の検査をしてくれます。
このように、日本では保険制度が非常に充実し、とてもありがたいことに高度な医療を幅広く受けることができます。
そんな現代に鍼灸治療を受ける意味はどこにあるのでしょうか。
その理由の一つが、西洋医学と東洋医学では、体の見方と、扱う不調が異なることです。

西洋医学は、体の部分の状態を詳しく調べ、生命活動を阻害するような明らかな異常があれば治療することを、基礎的な方針としています。
このため、正常と異常の基準がはっきりとしており、基準の範囲内にある不調に対しては基本的に治療は行われません。
つまり、緊急的で強い症状を扱いやすい医学といってよいでしょう。

一方で、東洋医学は体を全体的にみることを基礎にしています。
さまざまな観点から体全体の状態の把握を行い、正常と異常を色の濃淡、いわばグラデーションで捉えます。
このため、小さな異常やご本人が感じる微細な不快感を主に治療の対象にします。
つまり、西洋医学と比べたときに、慢性的な症状や、緊急になる前の症状を扱いやすい医学といってよいでしょう。

西洋医学における現代医療の改善のスピードに慣れていると、慢性症状に対しても、鍼灸や漢方薬といった自然に近い方法を用いる東洋医学での改善速度は遅いと感じる方もいるかもしれません。
日本の医療制度だと、鍼灸に適用される保険治療は非常に限られているため、基本的に自由診療の治療院が多く、高額に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、体の免疫力を上げ、心と体のバランスを重んじ、食生活、運動、ストレスなどを多角的にみていく東洋医学の治療法は、慢性的な不調を抱える体を根本的に改善する可能性があります。
“コツコツ養生”で健康になりましょう。

今日もよい一日をおすごしください。

PROFILE
moxies(モクシーズ)/2014年結成の鍼灸師のユニット。山梨県と長野県にある鍼灸院での治療を主軸にお灸のセルフケアワークショップや勉強会などを不定期に開催。手軽にセルフケアをできるお灸アイテムの開発や漢方薬局とコラボした漢方茶の制作、古材を使用したよもぎ蒸しスツールの開発など、精力的に活動している。

illustration:moxies edit:Nao Yoshida
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