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問題行動と関係アリ? 子どもの「自己肯定感」を育てるアプローチ2つ

  • 2016.3.3
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こんにちは。教育コンサルタントの佐藤理香です。

入園・入学の時期、新学期のスタートが間近になりました。そわそわしている親御さんも多いと思います。

同じようにお子様もドキドキしたり、ワクワクしていることでしょう。

そんな中、この時期を楽しく過ごせない子どもがたくさんいます。

いじめられている、不登校である、引きこもりだ、クラスを荒らしているなど、よく見聞きするのではないでしょうか。

実は、このような行動をとる子どもたちの背景には共通点があったのです。

そこで今回は、子どもたちの悩みを長年聞いてきたスクールカウンセラーの意見を参考に、問題行動の共通点についてお伝えしたいと思います。

●問題行動の共通点は『自己肯定感の低下』

子どもの『問題行動のすべての根っこに共通してあるのは、一つ。自己肯定感の低下』だと、明治大学教授でスクールカウンセラーの諸富氏はいいます。

自己肯定感とは、自分をありのままに受け入れることができることです。

自分のひどいところも、他人に嫉妬したりする気持ちも、もちろんうれしい気持ちも含めて、それが自分なんだと自身を認められることです。

問題行動をとるような子どもは、「どうせ私なんか……」「どうせ僕はダメなんだ……」といったように、言葉にならない心のつぶやきが発せられているのです。

自尊心が傷ついている状態 なのです。

●自己肯定感を育てるには何が必要?

問題行動の背景には自己肯定感の低下があるということをお伝えしました。では、どうやったら自己肯定感を育てることができるのでしょうか?

同氏によると、『「自分は役に立てている」「自分は必要とされている」と子どもに感じさせることで自己肯定感を育てられる』といいます。

次に、子どもに必要性や役立ち感をもたせることができる方法をご紹介します。

●自己肯定感を育てる2つのアプローチ

自己肯定感を育てるには2つの効果的なアプローチがあります。

1つ目は、粘り強い肯定的な言葉かけです。

自宅であれば、「ママはこれからクッキーを作るんだけど、○○ちゃんのお手伝いが必要なの 」というような語りかけです。

このようなメッセージを送り続けることが大事です。

「やーだよー」などと言われても、裏切られても見捨てずに、粘り強くかかわり続けることで、子どもの心にじわーっと自己肯定感を育むことができます。

「○○ちゃんのことが必要なんだよ」というメッセージを伝えていくのです。

2つ目は、自分は役にたてていると感じられる役割 を与えることです。

私も2人の子どもがいるのですが、上の子は配膳係、下の子はテーブル拭き係、お箸を並べる係などと、係を決めて家事をやってもらっています。

子どもは、「私にもできることがある」という感覚を抱けるようになり、自信をもつことにつながります。

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いかがでしたか?

「忙しいと自己肯定感どころじゃないわよ!」という声も聞こえてきそうですが、思い出したときだけでもいいのでぜひやってみてくださいね!

【参考文献】

・『教師が使えるカウンセリングテクニック80』諸富祥彦・著

●ライター/佐藤理香(教育コンサルタント)

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