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ルピタ・ニョンゴが映画『クワイエット・プレイス:DAY1』について語る【sweetムービーインタビュー】

  • 2024.7.12

Lupita Nyong’oルピタ・ニョンゴ

1983年3月1日、メキシコ生まれ。08年に短編映画でデビュー。12年にイェール大学を卒業後『それでも夜は明ける』(13)でアカデミー賞助演女優賞を獲得。以後、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)や『ブラックパンサー』(18)など、超大作に出演している。


音を立てると何者かがやってきて即死、というアイデアがバカウケした大ヒットスリラー『クワイエット・プレイス』(18)。2作作られたこのシリーズには、そういう世界になる直前の話が必要だった……ということで、作られたのが最新作『クワイエット・プレイス:DAY1』。

タイトルのとおり、あいつらが襲来したときのNYを舞台に、大混乱で破滅していく人類の恐怖を描いた大作です。今回の主人公は、宇宙から降り注ぐ火球に怯え、ブルックリンで状況を把握できずにいるサミラ。演じたルピタは「このシリーズってアイデアの宝庫よね」とストーリーを大絶賛。

「『クワイエット・プレイス』は大好きだったのよ。音を立てたら死んでしまう恐怖とそれを防ぐ工夫だけでなく、登場するキャラクターが声のセリフを使わずに物語を掘り下げていく展開なんて観たことがない。アイデアがすごいと思ってた。今回の作品は、宇宙からの侵略者がやってくる話だけど、ただのエイリアン映画ではないところが気に入ったわ」

これまでの2作同様にネタバレ厳禁の本作。明かされていることは少ないものの、予告編から読み取れるのは、密室劇のような閉塞感がある前の作品と比べて、大規模なパニック映画ということ。

「過去の2作は、辺鄙な田舎にある農場を中心にした狭い世界だったでしょ。それがNYを舞台にすることで、物語にも広がりができたのよ。だって、考えてもみて。私もブルックリンに住んでいるから分かることだけど、NYって世界で一番騒々しい街のひとつでしょ。

あ、多分東京もそのひとつだと思うんだけど(笑)、その街を一気に静かにしてしまう、っていう展開は、観た人に驚きを与えると思うのよ。しかも、それがどれだけ難しいことか、ってこともストーリーに重みを加えてるわ」

大都市が静まり返る。それ、コロナ禍を思い出しちゃうかも……、と言うと、彼女も「あれは不気味だったわよね」と同意。

「私もパンデミックの間はNYにずっといたんだけど、全くなじみのない別の場所にいる気分だった。だって、騒音の代わりに鳥のさえずりが聞こえるなんて、NYじゃない(笑)。だから、この作品の撮影のときは、そのときの経験を思い出しちゃったのよ。

私だけでなく、あの撮影に関わった人みんなが、パンデミック中のことや、パンデミックを生き延びたことを考えながら仕事に取り組んでいたわ。だから、この作品でサバイブしようとするサミラをはじめとするキャラクターの気持ちにはみんな共感できるはず。

もし私がサミラみたいな状況に陥ったとしたら……即刻侵略者に襲われるわね。だって、ずっとしゃべってる騒々しいタイプだから(笑)」

『クワイエット・プレイス:DAY1』
story:ある日のNY。突如宇宙から次々と火球が降り注ぎ、大都会は阿鼻叫喚。ところがそれはただの隕石ではなかった。何者かが地球に侵入し、人々を襲撃。サミラ(L・ニョンゴ)は猫を抱えたまま、身を潜めていたのだが……。

監督:マイケル・サルノスキ/出演:ルピタ・ニョンゴ、ジョセフ・クイン、アレックス・ウルフ、ジャイモン・フンスー ほか/配給:東和ピクチャーズ/公開:6月28日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
© 2024 Paramount Pictures.


text : MASAMICHI YOSHIHIRO
web edit : KIMIE WACHI[sweet web]

※記事の内容はsweet2024年7月号のものになります。
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