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日本復帰は失敗じゃない!Jリーグで大暴れし「ヨーロッパ再挑戦」を実現させた5名

  • 2024.6.26
日本復帰は失敗じゃない!Jリーグで大暴れし「ヨーロッパ再挑戦」を実現させた5名
日本復帰は失敗じゃない!Jリーグで大暴れし「ヨーロッパ再挑戦」を実現させた5名

Text by 佐伯洋(編集部)

ヨーロッパの舞台に挑戦する日本人選手は年々増加の一途をたどっており、その年齢もどんどん低年齢化している。

当然ながら成功を掴めない選手も増えているが、彼らの中にはヨーロッパに残り、そのままずるずるとキャリアを後退させてしまう選手もいる。

そうした選手は、もしかすると日本への帰国を「失敗」と捉えているのかもしれない。しかし過去には日本へ復帰し、Jリーグで大暴れすることによってヨーロッパ再挑戦を掴んだものもいる。

日本復帰は失敗ではなく新しいチャレンジーーそうなることを願い、ここではそれを証明した選手たちをご紹介しよう。

大久保嘉人

日本復帰は失敗じゃない!Jリーグで大暴れし「ヨーロッパ再挑戦」を実現させた5名
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一度目:マジョルカ(2005-2006)
二度目:ヴォルフスブルク(2009)

現在タレントとしても活躍する大久保嘉人は、高校サッカー界のスターであり、日本代表として2大会ワールドカップに出場した。

そんな彼はセレッソ大阪でのプロ入り後、アテネ五輪での活躍がきっかけとなり2004年11月にマジョルカへ期限付き移籍を果たす。初戦でゴールを決める華々しいデビューを飾るなど、スペインで最初にインパクトを与えた日本人となった。

その後ケガや監督交代もありセレッソへ復帰することになるが、2007年に加入したヴィッセル神戸では2シーズン続けて2桁ゴールを記録。日本代表に復帰を果たすと、2009年1月には鬼軍曹フェリックス・マガト率いるドイツのヴォルフスブルクへと移籍した。

ただ当時のヴォルフスブルクはエディン・ジェコ、グラフィッチというリーグ最強の2トップが君臨していたため、チームは初のブンデスリーガ制覇を成し遂げたが大久保は控えにとどまっている。

宇佐美貴史

日本復帰は失敗じゃない!Jリーグで大暴れし「ヨーロッパ再挑戦」を実現させた5名
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一度目:バイエルン(2011-2012)
二度目:アウクスブルク(2016-)

ガンバ大阪ユースの最高傑作と言われた宇佐美貴史は、17歳でトップデビューをすると、20歳を迎える前の2011年にはドイツ最強のバイエルン・ミュンヘンと契約を結んだ。

しかし時はロッベン&リベリ、いわゆる“ロベリ”全盛の時代であり、若い宇佐美に出番は訪れず。ホッフェンハイムへの期限付きを経て2013年には当時J2へ落ちていた古巣のガンバへと復帰する。

そこで溜まっていた鬱憤を爆発させるかのように、半年で19得点(18試合)を決めてJ2優勝と1年での昇格に貢献。翌2014年には公式戦21点を記録し、2000年の鹿島アントラーズ以来となる国内三冠の立役者となった。

2016年6月にはアウクスブルクへ移籍し、自身二度目となるヨーロッパへの挑戦を果たしている。

井手口陽介

日本復帰は失敗じゃない!Jリーグで大暴れし「ヨーロッパ再挑戦」を実現させた5名
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一度目:リーズ(2018-2019)
二度目:セルティック(2022-2023)

宇佐美以来となる「ユース在籍中のトップ昇格」を果たした井手口はその期待通り、2016年には新人王に相当するベストヤングプレーヤー賞を受賞し、ヴァイッド・ハリルホジッチ時代の日本代表にも定着した。

2018年1月、イングランドの強豪リーズと契約。ワールドカップ半年前のヨーロッパ移籍だったがローン先のクルトゥネル・レオネサで5試合の出場にとどまり、確実視されていたワールドカップも落選することになった。

その後グロイター・フュルトでも結果を残せず、2019年に古巣のガンバへ復帰。すると宮本恒靖(現JFA会長)体制で大復活といえる出色のパフォーマンスをみせ、2022年1月、セルティックへの移籍を勝ち取っている。

セルティックでは全く出番を得られず再び日本へ。アビスパ福岡での活躍により今季から前年優勝チームのヴィッセル神戸へ加入している。

西村拓真

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一度目:CKSAモスクワ(2018-2020)
二度目:セルヴェット(2024)

西村拓真もまた二度のヨーロッパ移籍を成し遂げている。

富山第一高校時代に北信越勢初の高校サッカー選手権優勝を果たし、2015年にベガルタ仙台へ加入。4シーズン目の2018年に開幕からゴールを重ねると、夏の移籍マーケット最終日に本田圭佑の古巣であるロシアのCSKAモスクワへ移籍した。

CSKAでは目立った活躍できず、その後ポルティモネンセを経てベガルタへ復帰する。2022年に横浜F・マリノスに加入すると、FWからトップ下へのコンバートが大成功し、2022年のJ1リーグ制覇の立役者に。この頃には日本代表にも招集され、得点も記録した。

そうした活躍もあり、2024年1月には元鹿島アントラーズ指揮官レネ・ヴァイラー監督の推薦でスイスのセルヴェットへ期限付き移籍。加入後から結果を残し、チームは一時25年ぶりとなる優勝にあと一歩のところまで近づいた。

前田大然

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日本復帰は失敗じゃない!Jリーグで大暴れし「ヨーロッパ再挑戦」を実現させた5名

一度目:マリティモ(2019-2020)
二度目:セルティック(2022-)

ヨーロッパへの再挑戦で最も成功しているのはこの男であろう。

山梨学院大学附属高校から2016年に松本山雅へ。ローン先の水戸ホーリーホックでその爆発的なスピードが脚光を浴び、松本山雅に復帰後にはJ2優勝とJ1初昇格に貢献した。

2019年7月、C・ロナウドの出身地として有名なマデイラ諸島を拠点とするポルトガルのマリティモへ期限付き移籍。23試合3得点という数字以上に一定の評価を受けたが、コロナ禍もあり契約延長には応じず帰国することになった。

J復帰後に加入した横浜F・マリノスでは得点能力を開花させる。2021年には23得点を決め、得点王とベストイレブンを受賞。日本代表にも定着し、最終的にはカタールワールドカップへの出場も実現させた。

2022年1月にセルティック移籍。F・マリノス加入時に「僕自身はまだ海外に行きたいという気持ちを持っています」と語っていたため、有言実行となった。

その他、三浦知良、財前宣之、小野伸二、鈴木隆行、田中亜土夢、瀬戸貴幸らも、Jリーグを経由してヨーロッパ1部リーグへの再挑戦を果たしている。

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