1. トップ
  2. おでかけ
  3. 【犬旅・北海道白老温泉 宿泊&観光編】 幻想的な「界 ポロト」で癒やされ、支笏湖でカヤックに挑戦!:豆柴・まもるくんの旅日記

【犬旅・北海道白老温泉 宿泊&観光編】 幻想的な「界 ポロト」で癒やされ、支笏湖でカヤックに挑戦!:豆柴・まもるくんの旅日記

  • 2024.6.27
  • 1107 views

旅をするのは…

豆柴・まもるくん

2歳の雄、赤豆柴の「まもる」。とにかくビビリで警戒心が強く、ガンコなザ・柴犬。上手く甘えられないツンデレな性格ですが、飼い主家族にだけはたまにスキスキサインを見せてくれるのが可愛すぎる! 今回の旅はそんなまもると一緒に、美容ライター森本が横浜の自宅から那須→蔵王(宮城)→津軽→函館→小樽→札幌→トマム→白老町→函館→奥入瀬→松島(宮城)→磐梯山(福島)と、3週間かけて車で移動。まもると一緒の初めての長期旅行を、ブログ形式で赤裸々にレポートします!

今回訪れた宿は…

界 ポロト(北海道・白老温泉)

北海道の白老町・ポロト湖畔に立ち、全室から湖を望むことができる湯宿

所在地:北海道白老郡白老町若草町 1-1018-94
電話:050-3134-8092 (界予約センター)
客室数:全 42 室
チェックイン:15:00/チェックアウト:12:00
料金:1 泊 31,000 円~(2 名 1 室利用時 1 名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)
アクセス:【電車】JR 白老駅より徒歩10 分・【車】新千歳空港より車で約40分

アイヌ文化を尊重し自然との一体感を感じられる「界 ポロト」

エントランスへといざなう、幻想的な白樺の小道

車を降りるとまず目に入るのが、美しく並んだ白樺たち。まるで絵本の世界に迷い込むように白樺の小道を進むと、「界 ポロト」のエントランスに辿り着きます。

アイヌ民族の生活や文化からインスパイアされた客室

白老は、かつてアイヌ民族の集落、コタンがあった場所。「界 ポロト」ではいたるところでアイヌ文様をイメージしたデザインやアートが飾られ、アイヌ文化に触れることができます。客室はアイヌ民族が暮らすチセ(家)がモチーフ。伝統的なチセの中心にあった四角い「炉」をイメージしたテーブルがあり、「大切な人との寛ぎのひとときを過ごしてほしい」という思いが込められているそうです。

窓からはポロト湖を望み、自然の中に溶け込むようにゆったりと寛げる「界 ポロト」。
ワンコと一緒に過ごせる愛犬ルームは1室のみ。早めの予約がおすすめです!

建物内では、ワンコはカートに入れて移動

建物の共用部分では、ワンコはカートに入れて移動する必要があります。持参したカートでも大丈夫ですが、専用のカートを借りることも可能。せっかくなので我が家はこちらのカートを借りることにしました。

アイヌ文化に触れながら、四季折々の自然を楽しめる共用スペース

アペオイ(囲炉裏)

トラベルライブラリー

アイヌ文化を尊重し、自然と共生するように佇む「界 ポロト」。囲炉裏(アオペイ)がアイヌ民族の生活の中心にあることから、1階ラウンジの中央には、囲炉裏を囲うように温かな暖炉空間があります。魔除けづくりなど、アイヌ文化に触れられるさまざまなアクティビティが催されていました。

トラベルライブラリーにはご当地の歴史や文化などにまつわる本が並び、コーヒーを飲みながらゆっくりとしたひとときを。好きなハーブを自分でブレンドできる、オリジナルハーブティーづくりも楽しめます。

とんがり屋根が目印! インフィニティ温泉「△湯(さんかくのゆ)」

木々に囲まれた小道を通り、ワクワクしながら向かった先は、大浴場のひとつ「△湯(さんかくのゆ)」。アイヌ文化の建築特徴である「ケトゥンニ」を基本構造としたとんがり屋根の小屋で、「界 ポロト」を象徴する建物となっています。

ポロト湖と一体感を感じる露天風呂

温泉に入ると洗い場の先に内湯があり、その先を進むと露天風呂に。ポロト湖と繋がっているかのように見えるインフィニティ温泉はとても感動的! もちろんワンコは入れませんが、「界 ポロト」のなかで一番のお気に入りの場所となりました。

そして泉質も素晴らしい! 世界的にもめずらしい茶褐色の「モール温泉」で、「美肌の湯」とも呼ばれるほど、肌にいい成分が入っているのだそう。たしかにとろんとした肌当たりで、湯上がりの肌はスベスベしてなめらかになった気がしました。

アートみたいな絶景が楽しめる湯上がり処

とんがり湯小屋に入るとまず目に入るのが、こちらの「湯上がり処」。ポロト湖を眺める三角の窓が印象的で、ハッとするほどの美しさです。
同じポロト湖なのですが、露天風呂からの眺めとはまだ違った美しさがあり、まるで美術館にいるよう。
こだわりのお茶なども用意されていて、温泉で温まった体を心地よくクールダウンできます。

北海道の食材をいかした会席料理を堪能

宝楽盛り

切り昆布の土鍋ごはん

食事は北海道らしい食材をいかした会席料理が楽しめます。
印象的だったのが、酢の物・八寸・お造りを一緒に盛り合わせた華やかな「宝楽盛り」。アイヌ民族が交易の際につかっていたという丸木舟がモチーフの大きな器で登場し、とても豪華でした!

さらに最後の食事でいただいた「切り昆布の土鍋ご飯」も絶品。もっちりと弾力のある北海道のお米「ゆめぴりか」を使い、名物の昆布と油揚げを出汁で炊きあげたご飯は本当に美味しくて、お腹いっぱいでしたが完食してしまいました!

ポロト湖のまわりはお散歩コースに最適!

「界 ポロト」のまわりはポロト自然休養林になっていて、お散歩に最適。トドマツやカラマツなどの木々や、ミズバショウなどの湿原植物も多く見られます。植物の力強い匂いがするのか、自然が大好きなまもるはクンクンと色々な植物の匂いを嗅ぎ、嬉しそう。とくに朝の散歩は空気が澄んでいて心地よく、飛び跳ねるように歩いていました。

支笏湖でまもると一緒にカヤックに挑戦!

白老温泉二日目は車で1時間ほど移動し、支笏湖へ。到着する直前まで雲に覆われていた空もウソのように晴れ、気持ちよく大自然を満喫!

支笏湖に来た目的は、まもると一緒にカヤックに乗ること。予約時間まで支笏湖のまわりを散策してみたら、湖の青さと木々の緑が美しく、トイレやベンチ、歩道などもきれいに整備されていてとても快適でした。

初心者でも丁寧に教えてくれるので安心!

まもるだけじゃなく、私たちもカヤック初心者。初めは不安だったものの、乗る前に漕ぎ方をレクチャーしてくれますし、常に付き添ってくれるので安心です。

ワンコ用ライフジャケットはサイズが合えばレンタルも可能(¥500)。まもるにとっては初めてのライフジャケット。ハーネスをつける感覚で、簡単に着せられました。

カヤックはワンコも同乗OK!

今回私たちが挑戦したのは北海道初上陸の「クリアカヤック」。底が透明になっていて水中が見えるクリアカヤックは、北海道ではここだけで体験できるのだそう。

ワンコは大人が二人いれば同乗可能。ビビリなまもるがちゃんと乗れるのか不安でしたが、途中ソワソワしていたものの、終始落ち着いて乗ってくれていました。ただし私はまもるを支えていたのであまり漕げず……。頑張って漕いでくれる相棒が必要です!

圧巻の支笏湖ブルー! 青く澄んだ水はうっとりするほどの美しさ

水質ランキングで常に上位をキープする支笏湖。この澄んだ水が光に照らされることで、「支笏湖ブルー」と呼ばれる青色の輝きを放つのだそう。湖に漕ぎ出したり、千歳川をゆっくりと下りながら、青く美しい水面を楽しみます。途中泳いでいる魚を見たり、国立公園ならではの手つかずの自然を眺めたり。

ガイドさんに案内してもらいながら、1時間ほどカヤックを楽しみました。人気のアクティビティなので、早めの予約をおすすめします!

オーシャンデイズ

北海道千歳市支笏湖温泉番外地
080-6073-8600
【ツアー料金】
大人(2名以上):¥8,000
※夏季(7~9月:¥8,500)
大人(1人乗り・高校生以上):¥12,000
小人(4才~小学生以下):¥5,000
愛犬(小・中型):¥2,000
*すべて税込み
所用時間:約2時間(入店から退店まで)

アイヌ文化を学べる「ウポポイ」は必見

白老町とパートナーシップ協定を結んでいる星野リゾート。「界 ポロト」のすぐ隣には、アイヌ文化を学べる「ウポポイ(民族共生象徴空間)」があります。アイヌ文化を身近に体験できる貴重な機会。残念ながらワンコは入れないため、まもるは部屋でお留守番してもらい、少しだけ行ってみることに。

メインの「国立アイヌ民族博物館」ではアイヌ民族の衣服や儀式などさまざまな展示を見ることができ、美しい装飾に感銘を受けました。ミュージアムショップも充実していて、お土産にアイヌ文様のタオルやキーチャームなどを購入。

チセ(家屋)が再現され、中に入ることも可能

「伝統的コタン」では、チセ(家屋)が集まったコタン(集落)が再現されていて、中に入ることもできました。スタッフの方に文化や暮らしについて解説してもらい、アイヌ民族がどんな生活をしていたのか、よく分かりました。

ポロト湖に面した公園内は美しく、歩いているだけでも心地いい

ウポポイはポロト湖に面していて、湖畔にはアイヌ民族の丸木舟がありました。漕ぎ方を見学することもできるそうです。風が心地よく、広場からの眺めはポストカードのように美しい! 遠くに「界 ポロト」も見えました。

ウポポイの中にはこのほかにも、アイヌ民族の文化を体験できるさまざまなプログラムやレストランなどもあり盛りだくさん。今回は時間がなくあまり回れませんでしたが、いつかまた、ゆっくりと訪れたいと思います。

ウポポイ(民族共生象徴空間)

北海道白老郡白老町若草町2丁目3
営業時間:9:00〜18:00(平日)、9:00〜18:00(土・日・祝日)*時期により変動あり
閉園日:月曜日(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)

https://ainu-upopoy.jp/

犬旅後記

「界 ポロト」の幻想的な世界観にどっぷりと浸かり、青く美しい支笏湖でのカヤックを満喫し、大満足だった白老温泉の旅。大自然に囲まれ、まもるもとっても嬉しそうにしていました。興味があったアイヌ民族について、知見を深めることができたのも嬉しかったです。白老温泉は札幌からも新千歳空港からも近く、便利な場所。ワンコ連れでもそうでなくとも、また必ず来たいと思いました。ここから函館に戻り、再びフェリーで青森へ。本州最北端の街、大間から奥入瀬渓流に向かいます!

text:Nahoko Morimoto
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

元記事で読む
の記事をもっとみる