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オフィスグリコは「職場の治安測定機」?性善説にのっとって運用する難しさ

  • 2024.6.27
お金ちゃんと払おうよ… 出典:Togetterオリジナル

江崎グリコが企業向けに提供している置き菓子サービス「オフィスグリコ」。このオフィスグリコを「職員(職場)の治安測定機」とする投稿が、Xで注目を集めている。どういうこと?

在庫と会計が合わないということは…


起点となったのは、投稿者の前職にて「3ヶ月連続で在庫と会計が合わなければ撤去」というルールで設置されたオフィスグリコが、3か月で撤去された、というエピソード。

オフィスグリコは、グリコのお菓子など商品が並んだ棚と、貯金箱のような集金ケースがセットになって設置されるもの。利用者は、既定の金額を集金ケースに入れて、商品を持っていくシステムだ。野菜の無人販売のような「性善説」にのっとったサービスと言ってよいだろう。

投稿者の言う「在庫と会計が合わない」状況とはつまり、

・誰かが代金を支払わずに商品を持って行った
・何者かが集金ケースからお金を抜いた
出典:Togetterオリジナル

といったイレギュラーな事態が発生したことを意味している。もちろん「うっかりお金を払うのを忘れてしまった」というケースも考えられなくもないが…3か月連続で起きたということは、いずれにせよサービスとして正常な状態ではないと言えるだろう。

オフィスグリコの不正利用を巡っては、過去にもXで話題になったことがある。

大手法律事務所でオフィスグリコを設置したところ、「あまりにもお金を払わないでお菓子を持っていく人が多いため」、やはり設置数か月で撤去されたという話だ。

こちらの事務所では、複数回職場内で注意が行われたにも関わらず、持っていく人が後を絶たなかったというから恐ろしい。

オフィスグリコをはじめ、無人販売形式のサービスを職場で導入したところ「売上に対する代金が合わない」問題が発生して続けることができなかった、という体験談はXにたびたび投稿されている。

もちろん「今までの職場でこの手のものが撤去されることなんてなかったし、憩いの場みたいになってた」といった、正常に運営されていたという報告も多い。

こうした対比を見ると、サービスの利用状況が「職場の治安を測る一種の目安となっている」という見方は、あながちバカにならないのかもしれない。

改めて言うまでもないが、職場にオフィスグリコがあるという人は、ルールを守って正しく恩恵にあやかろう。ちなみに、2024年6月からは、アプリで商品のバーコードを読み込んで決済できるサービスの提供も始まった。現金での支払い漏れが発生しそうな場合は、こちらの利用を検討しても良さそうだ。

文:トゥギャッターオリジナル記事編集部 編集:Togetterオリジナル編集部

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