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ドイツ在住ライター推し!絵本の世界のような秘境村・モンシャウってどこ?

  • 2024.6.27

こんにちは!トラベルライターYuです。

今回ご紹介するのはドイツ西部にある村「モンシャウ」。知名度はありませんが、本当に可愛い景色のオンパレードで個人的にイチオシの場所です。

有名観光地にも引けを取らない美しさで、かつ見どころ満載。ドイツの穴場観光地をお探しの方や、ヨーロッパの可愛い街並みがお好きな方のために、今回はモンシャウの良さを全力でプレゼンしていきます!

モンシャウってどんな街?

西ドイツのアイフェル地方にある、自然に囲まれた小さな村「モンシャウ」。

有名な世界遺産・アーヘン大聖堂のあるアーヘンから1時間ほどの場所に位置しているので、アーヘンからの日帰り旅行先としても人気を集めています。(ケルンやデュッセルドルフからも、日帰り可能な距離です)

そして街並みはまるで絵本の世界かのような可愛さで、見どころもたくさんある魅力溢れる場所です。

それでも世界的な知名度は低く、見かけるのはドイツ人ばかり。ある程度観光地化もされているのですが、のんびりとした空気が流れる穴場の観光地なのです。

中世の街並みが"そのまま残る"貴重な場所

ドイツのほとんどの街は、第二次世界大戦で甚大な被害を受けました。そのため有名な観光地も、じつは戦後に再建された街並み……ということも多くあります。

しかしここモンシャウは、中世の街並みがそのまま残っている貴重な場所という一面が。

というのも激しい戦闘が行われた周辺地域とは異なり、ここは戦争開始後すぐに占領されたため村はほぼ破壊されなかったという経緯があるのです。

そのため中世からの街並みがそのまま残っており、当時の美しい情景を思い起こさせてくれます。

さらにフランス占領下時代の影響や、すぐ隣の国・ベルギーの建築様式も感じられるなど、ほかのドイツの街とは一線を画した街並みが広がっています。

ドイツ・ベルギー・フランスがMIXされた街並み

モンシャウといえば、木組みの家並みが有名です。旧市街を流れるルーア川沿いに立ち並ぶ、可愛らしい建物の数々。石造りの橋や豊かな緑とのコントラストがたまらなく素敵。

またベルギーとの国境近くにあるため、村には多くのベルギービールやベルギーワッフルの看板も。歴史上フランスの統治下にあった時代もあるため、どこかフランスの雰囲気も感じられます。

ドイツ・ベルギー・フランスのいいとこどりをしたような、とにかく可愛い景色のオンパレードの街並みが広がる場所、それがモンシャウなのです。

ここはおさえたい!モンシャウのおすすめスポット

モンシャウには、村のシンボル「赤い家」や100年以上もの歴史あるマスタード工房やガラス工場、川沿いの自然豊かな散策スポット……などたくさんの見どころがあります。

小さな村なので、さっと見れば半日もあればすべての名所をまわることも可能。しかしできれば丸一日滞在して、モンシャウに流れるゆるやかな空気感を楽しんでみてほしいところです。

川沿いのテラス席でのんびり地ビールを飲んだり、広場にあるカフェでお菓子休憩をしたりするのも格別なひとときになるはずですよ。

可愛い旧市街をのんびり散策

さて、モンシャウ観光で欠かせないのが、旧市街散策。どこを切り取っても絵葉書のような美しい光景が広がるので、歩いているだけで幸せな気分になれます。

車で行かれる方は、のちほど紹介するガラス工房前の大きな駐車場に停めるのが◎。ここから徒歩約12分、緑豊かな川沿いの散策路を歩いて行くとあっという間に旧市街の中心地に着きます。

可愛い景色を見ながら、マイナスイオンもたっぷり浴びてリフレッシュ!日本の自然豊かな温泉街を思い起こさせるから不思議なものです。

旧市街にはたくさんのカフェやレストラン、お土産屋さんが軒をつらねているので散策も本当に楽しいですよ。

地方名産のモーゼルワインが各種揃う、こんな可愛らしいワイン屋さんも。グラス1杯から頼めるので、ぜひお試しくださいね。

村のシンボル・赤い家博物館

モンシャウのシンボルが、こちらの赤い家博物館。

18世紀に繊維メーカーの所有者によって住宅兼オフィスとして建てられ、こちらで高級布地の生産もされていたのだそう。

現在は博物館として公開されていて、ロココ調の豪華な内部を見学することができます。

赤い家の前にはテラス席も併設したカフェがあるので、こちらで村のシンボルを眺めながら休憩をするのもいいですね。

100年以上続く伝統のマスタード工房

モンシャウと言えば「マスタード(ドイツ語でSenf)」!そのおいしさは、ドイツ国内で広く知られているほどです。

モンシャウで絶対に行くべき場所と言われるのが、「Senfmühle Monschau」。こちらは1882年創業の歴史あるマスタード工房で、昔ながらの製法が現在でも引き継がれています。

ここではなんと20種類以上ものマスタードが作られていて、店内では各種テイスティングが可能。

基本のシンプルな「オリジナルマスタード」をはじめ、はちみつ味、トマト味、カレー味、ワイン風味など変わり種がたくさんあります。

ソーセージの付け合わせだけでなく、ポテトサラダやパスタソース、カレー、ドレッシングの隠し味に使うのが、店員さんのおすすめの使い方だそうです。(絶対に試してみたい!)

試食では自由に食べるのはNG。必ず店員さんに許可をいただいてから試しましょう。

可愛い壺入りマスタードはお土産やギフトにもピッタリ。店頭には並んでいませんが、カウンターではマスタード3種・2種セットの木箱入りも購入できます。(好みの味を好きに組み合わせOK)

マスタードを使った絶品料理を食べよう

せっかくモンシャウに来たからには、名産のマスタードを使った料理を食べたいですよね。そんな方におすすめのレストランが「Restaurant Flosdorff」!

川沿いの木組みの家並みを眺められる、絶好のロケーションに位置しているのも嬉しいポイント。天気の良い日にはテラス席に座って、のんびりと食事を楽しみましょう♪

私は「マスタードスープ」と「シュニッツェルのマスタードソース添え」をいただきましたが、どちらも絶品でした。

モンシャウのマスタードは、一般のマスタードのようなツンとくる辛みがなくマイルドなのも特徴。どんな料理とも、驚くほど相性がいいのでぜひお試しあれ。

ガラス工房で、工芸品ショッピング

先ほどおすすめした駐車場の目の前にあるのが、「Glashütte Monschau」。こちらの工房では、職人さんたちが製作した美しいガラス工芸品の購入ができます。

私たちが訪ねたときは窯が故障中のためできなかったのですが、普段はガラス工芸体験や製造光景の見学もできるそうですよ。

日本でも人気のポーリッシュ・ポタリー(ポーランド食器)も、この通り驚きの品ぞろえ。(写真に写ってる何倍も!)可愛すぎるデザインのオンパレードは、まさに眼福でした。

モンシャウへのアクセス方法

車の場合は、アーヘンから約50分、デュッセルドルフやケルンから約1時間半、フランクフルトから約3時間程度で到着します。ドイツ旅行の合間に「日帰り旅」として訪れるのも良いでしょう♪

公共交通機関の場合は、まずは『Aachen-Rothe Erde』駅を目指しましょう。そこからバス66番に乗り換え約1時間、『Parkhaus, Monschau』で下車したら旧市街は目の前です。

ドイツの美しい秘境へ行ってみよう

ドイツにはたくさんの人気観光地がありますが、土日ともなると大混雑していることも多いです。

そのため有名な観光地にも引けを取らない美しい街並みを、のんびりと散策できるモンシャウは本当に穴場中の穴場。ケルンやアーヘンを拠点にした、日帰り旅行先としてもピッタリですよ。

All photos by Yu Villegas

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