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3代目バチェロレッテ・武井亜樹さん、東大→キャリア官僚の道をひらりと降りて真実の愛を探すことにした理由

  • 2024.6.26

「バチェロレッテ・ジャパン」は、一人の独身女性が多数の男性の中から未来の結婚相手を見つけ出す大人気恋愛リアリティ番組。シーズン3でバチェロレッテに抜擢されたのは、東京大学で航空宇宙工学を専攻したのち、経済産業省に入省したというハイキャリアの持ち主・武井亜樹さん。今までは恋よりキャリアを優先してきたという彼女が、真実の愛を見つける旅へ出た理由とは――。

自分の意思で選択したことは、失敗じゃない

――東大卒業後、経産省に入り、官僚への道を歩いていた武井さん。なぜ、このタイミングでバチェロレッテとして旅に出ることにしたのですか。

武井亜樹さん(以下、武井): 経産省で1年目に配属された部署が、人材政策の部署で、起業支援や、女性の活躍、副業・兼業の推進などに取り組んでいたんです。国が多様な働き方をこんなにも推進しているんだったら、私も若いうちにもっといろんなことに挑戦してみたい、と思うようになり、フリーランスへの転身を決めました。

バチェロレッテへの挑戦を考えたのは、ちょうどその頃。「自分らしい生き方とは、働き方とは」と考えていた時期だったので、このタイミングで生涯のパートナーを見つけることができたなら、パートナーありきでこれからの人生設計を考えることができるかもしれない、と思いました。せっかくいただいたチャンス、なんでも挑戦したい!という思いもありました。

朝日新聞telling,(テリング)

――いわゆる〝エリートコース″から降りるのに勇気がいったのではないですか。

武井: あの部署に入っていなかったら、「新卒で入ったところでは3年続けないと」といった一般論に囚われて、しり込みしていたかもしれません。でも、仕事で新しい働き方にたくさん触れたことで、自信をもって外の世界へ飛び出してみようと思えた。そこに自分の意思があって選択したことなら、その後何が起こってもそれは失敗じゃないと思うんです。

――すてきな考え方ですね。エピソードの中で、仕事において男女は平等という考えをはっきりお話しされていてかっこよかったです。

武井: うちの母はバリバリ働く人で、保護者会などの集まりも来られないことが多かったんです。当時、そんな〈忙しいお母さん〉はうちくらいで。それを人と違ってうちのお母さんってかっこいいなって思っていました。元をたどれば曾祖母も大正時代に教師として働き、女性の社会進出について寄稿するような人。そんな家族のなかで育ったから、女性だからキャリアを制限しなければいけないという考えはありませんでした。

朝日新聞telling,(テリング)

――共働きのご両親だったんですね。お二人から学んだ「理想の家庭像」はありますか。

武井: 二人とも外ではバリバリ仕事をしているから、家の中が安息の場。忙しい人たちだったので、長い休みをとって家族旅行に行く、なんてことはなかったのですが、ちょっといいデザートを土日どっちも買って食べるんです。家族でゆっくりテレビを見ながらおしゃべりして……。それが子ども心にとても楽しかった。そういうのが理想ですね。イベントや非日常は家庭にはあまり求めないかも。家庭はみんなが羽を休められる場所であってほしい。

恋愛スイッチが入るまで時間がかかるけど……

――求めるパートナー像とは? ドキドキときめく恋人より、さらにその先を求めている印象でした。

武井: そうですね。やはりこの旅の最終目標は生涯のパートナーを見つけること。そう考えると、いざ、ひとつの家族になったとき、着飾ったり、カッコつけたりしなくていい、お互いがありのままでいられる関係がすてきだな、と思うし、そういう人を見つけたいと考えていました。

『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3 2024年6月27日(木)20時よりPrime Videoにて独占配信開始 ©2024 Warner Bros. International Television Production Limited. All Rights Reserved

――そんな亜樹さんの結婚観は。

武井: 結婚観については、わりと古風なところがあって、好きな人と結ばれて、友達をたくさん呼んで結婚式も挙げたい。お相手のおじいちゃん、おばあちゃんまで大事にしたいですし、両家仲良く交流できたら楽しいなって思います。それというのも、うちがそんなふうに親戚づきあいを大事にする家だったので。「バチェレロッテ・ジャパン」は旅の終盤でお相手のご家族にお会いできるので、楽しみにしていました。

――とても理性的な印象の亜樹さんですが、ご友人の印象はまた違うようで意外でした。恋愛スイッチが入るとどんなふうになるのですか。

武井: スイッチが入るまで結構時間がかかるタイプです。最初は警戒心が強いのですが、付き合ってから、徐々に好き度が増していって、半年か一年くらいで「大好き!」ってなる。長く付き合えば付き合うほど、乙女な自分が出てきます。

――旅を通して恋愛観に変化はありましたか。

武井: 恋愛に関してはピュアなところがあるのですが、大人になっていくにつれ、それでは周りとずれてしまうのかなと考えていたんです。でも、その自分の恋愛観を男性たちに伝えたら「それでもいい」と言ってくれる人や、似た感覚を持っている人と出会えたから、このままでいてもいいんだと安心しました。自分の恋愛観に合う素敵な男性が思ったよりたくさんいることを、旅に出て知ることができました。

朝日新聞telling,(テリング)

今までは恋よりキャリアを選んできた

――恋愛と仕事のバランスはどう取ってきましたか。

武井: じつは今までは恋愛していない方が仕事がうまくいくタイプだったんです。仕事の時は、弱音を吐いてる場合じゃない、苦しいとか辛いとか言ってないで頑張らなきゃってクールでストイックなのですが、恋愛になると結構乙女になって、エモーショナルになってしまう。その切り替えが難しくって……。

これまでは、恋とキャリアでは結局キャリアを選んできました。でも、この旅で見つけるのは、ただの恋ではなく真実の愛。相手の存在がキャリアで疲れた心の拠り所になって、お互いがますます輝ける――、そんな相手を探そうと決意しました。

■清繭子のプロフィール
エッセイスト/ライター/エディター。エッセイ集『夢みるかかとにご飯つぶ』(幻冬舎)2024年7月発売。出版社で雑誌・まんが・絵本の編集に携わったのち、39歳で一念発起。小説家を目指してフリーランスに。Web媒体「好書好日」にて「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」を連載。特技は「これ、あなただけに言うね」という話を聞くこと。note「小説家になりたい人(自笑)日記」更新中。

■北原千恵美のプロフィール
長野県生まれ。東京都在住。ポートレート、ライフスタイルを中心にフリーランスで活動中。 ライフワークで森や自然の中へ赴き作品を制作している。

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