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【今日の一養生 6月26日】オランダから西洋医学がやってきた:漢方養生で毎日上々!

  • 2024.6.26
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少しずつ積み重ねていくことで、体も心も健やかになれるだけでなく自分を好きになれるのが漢方養生。
漢方養生とは春夏秋冬、朝昼晩、自然に沿った暮らしをすること。
山梨県で鍼灸院を営む夫婦のユニット、moxies(モクシーズ)さんに教えてもらいました。
毎日更新しますので、琴線に触れるものがあれば実践をしてみてくださいね。

6月26日 オランダから西洋医学がやってきた

日本に西洋医学(蘭学)が伝わったのは、江戸時代中期です。
それまでの鎖国期間中は、鍼灸や漢方はほかの日本の伝統文化と同様に、日本独自の発展を遂げた華々しい時代でした。
公衆衛生や外科治療技術、現代解剖学などに関して、ほとんど知識のなかった当時の日本。
そこに突如として現れ台頭していった西洋医学は、まるで魔法のような大革命に思えたのではないでしょうか。

この時代、日本の西洋医学の父とも呼ばれる杉田玄白が『解体新書』を翻訳したことも有名です。
ドイツ人医師、ヨハン・アダム・クルムスが、解体新書の原本となる『ターヘル・アナトミア』を出版したのが、1722年。日本で解体新書が出版されたのは1774年。なんと50年以上も時を経ていました。
当時、命がけで翻訳した杉田玄白らの労力や気力は、スマートフォンで数秒で翻訳できてしまう現代の私たちにとっては想像を超える熱量ですね。

ちなみに、神経という言葉は、杉田玄白が名付けたことをご存じですか?
気の通り道である経絡(けいらく)の概念はすでにあったので、神の経絡という意味で神経と名付けられ、今に至っています。
明治時代からは、国策として日本の医療は西洋医学が基本となっていますが、それでもなぜ、いまだに鍼灸は廃れていないのでしょうか。
明日は、その理由について触れていきます。

今日もよい一日をおすごしください。

参考文献:『解剖学教室へようこそ』養老孟司

PROFILE
moxies(モクシーズ)/2014年結成の鍼灸師のユニット。山梨県と長野県にある鍼灸院での治療を主軸にお灸のセルフケアワークショップや勉強会などを不定期に開催。手軽にセルフケアをできるお灸アイテムの開発や漢方薬局とコラボした漢方茶の制作、古材を使用したよもぎ蒸しスツールの開発など、精力的に活動している。

illustration:moxies edit:Nao Yoshida
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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