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【2週間で-1.6kg】年齢と共に太ってきた40代こそ! 医師に聞く「腸内のそうじ方法&NG習慣」

  • 2024.6.25

ダイエットにトライはしているものの、なかなか思うように体重が減らないと悩んでいませんか? もしかしたら腸に関係があるのかもしれません。今回は、腸にとってNGな習慣と、やせやすいカラダをつくるスープレシピを医師の小林寿枝さんに伺いました。

腸で善玉菌を育てて短鎖脂肪酸を生み出そう!

(C) polkadot/AdobeStock

腸活はダイエットに影響があると知りながら、日々ヨーグルトを食べるだけの対策しかせず、なんとなくしか効果が感じられていないという人も多いのでは。

ヨーグルトを食べるだけではない、新しい腸活が浸透してきていることから、もう少し本格的に腸活に取り組んでみるのもよいかもしれません。

今回は、『おなかの調子が整う×血糖値改善×やせる 1日1杯 腸のおそうじスープ』(アスコム刊)の著者である内分泌・糖尿病専門医の小林寿枝さんに聞いた、“スーパー万能薬”とも呼ばれる短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)を生み出すことによるダイエット方法をご紹介します。

短鎖脂肪酸とは、腸内細菌が生み出す酢酸、酪酸、プロピオン酸のこと。腸内で増えることで腸内環境を整えるほか、血糖値を下げ、やせやすいカラダをつくるなど、全身に数々のよい効果を生み出します。

腸にとってNGな食事や生活習慣を排除して、短鎖脂肪酸のエサになる善玉菌を効率よく増やす方法を伺います。

まずは小林さんに、腸にとってのNG習慣を4つ伺いました。特に「いつも便秘や下痢になりがちで、おなかがスッキリしない」「以前より食べる量は減らしているのに、年齢と共に太ってきた」という人は必見です。

腸にとってのNG習慣4つ

NG1. 朝食を抜きがち

小林さん 朝食を抜くと太りやすくなり、糖尿病や心臓病のリスクも高まります。

私たちのカラダに備わる体内時計は24時間よりも少し長いため、そのまま放置しているとカラダに悪影響を及ぼします。腸内環境が乱れてしまうこともその一つ。

体内時計が狂わないようにするには、毎日リセットする必要があります。その方法の一つが朝食を食べること。体内時計がリセットされ、体調が整います。

NG2. 座っている時間が長い

小林さん 長時間の座り仕事は、運動量に関わらず、死亡リスクが高まるといわれています。特に糖尿病などのリスクがあるかたが、食後血糖値が上がったままの状態を放置するのは要注意。

運動をすることで、血糖値が下がります。また、運動をすると短鎖脂肪酸の働きを高めることにも役立つので、実は運動は腸活にも有効なのです。

30分間座ったら、立ち上がって1分間その場を歩き回ることと、食後に1分間歩くことの2点を意識するだけで変わってきますよ。

NG3. 歯磨きを簡単に済ませる

小林さん 日頃から歯磨きを簡単に済ませていませんか? 実は「お口の健康=腸の健康」なのです。口の中の細菌が唾液を通じて腸に流れ込むと、腸内環境に少なからず影響を与えます。悪玉菌だらけの口の中では、腸にも悪影響を及ぼします。

歯みがきを起床後、日中、就寝前の1日3回を心がけ、歯間ブラシやフロスも使ってしっかりと汚れを取り除きましょう。

NG4. 日常的に睡眠不足

小林さん 睡眠時間が短く、睡眠の質が悪いと、腸内で短鎖脂肪酸の産生が減ってしまいます。

理想の睡眠時間は1日7~8時間。寝るのが遅くなってしまったときは、起床してすぐ朝日を浴びて朝食を食べることで体内時計がリセットされ、カラダのリズムが整います。これにより夜の寝つきがよくなり熟眠もしやすくなるなど好循環が生まれます。

腸のおそうじスープで美味しく腸によいこと始めよう!

ーーこれらのNG習慣にあてはまった人は、ぜひ腸によい習慣を始めましょう。小林さんのアドバイスに沿った改善策と共に、短鎖脂肪酸を効率よく生み出す6つの食材を使った腸のおそうじスープを毎日飲んで、腸が喜ぶ食生活を送ってみませんか?

2週間でマイナス1.6kg! 腸のおそうじスープとは?

「腸のおそうじスープ」小林寿枝著『おなかの調子が整う×血糖値改善×やせる 1日1杯 腸のおそうじスープ』(アスコム刊)より

腸の調子を整えて腸をおそうじしながら、善玉菌を育てて短鎖脂肪酸を生み出すことを手軽に実現できて続けやすいのがこのスープ。毎日1杯、2週間ほど続けると体調の変化を感じるとのこと!

ある40代女性の体験談によると、朝にこのスープを飲み、他の食事は一切変えずに2週間でマイナス1.6kg体重が減ったとのこと。便通がよくなるとの体験談もあり、スッキリ快腸になるようですよ。

これから紹介する腸のおそうじスープのもとをつくっておき、飲むときに1杯ずつお湯を注いで混ぜるだけですぐに飲めます。早速、レシピを教えていただきましょう。

「腸のおそうじスープのもと」レシピ

【材料】(10杯分)
ごぼう 200g(1本)
たまねぎ 200g(中1個)
蒸し大豆 200g
赤みそ 100g
酒かす 50g
しょうが 10g

【作り方】
1. ごぼうは斜め薄切りにします
切ったごぼうは、サッと水で洗ってあく抜きをします。水にさらす場合は1~2分。さらし過ぎると、せっかくの栄養が抜けてしまいます。

2. たまねぎを薄切りにする
縦にして、十字に包丁を入れて4等分します。さらに繊維に垂直に薄切りにします。こうすると食べやすく、レンジで加熱するときに熱が通りやすくなります。

3. 蒸し大豆は袋のまま手でつぶす
ペースト状になるまで神経質につぶす必要はありません。缶の蒸し大豆の場合は、丈夫な袋に移してからつぶします。麺棒や瓶の底を使ってつぶしてもよいでしょう。

4. しょうがはすりおろす
皮ごとすりおろします。調理器具が増えるのがめんどうなら、みじん切りにしてもかまいません。

5. 1~4を耐熱容器に入れ、酒かすをちぎって加える
全体に熱が入りやすいように、大きめの耐熱容器がおすすめです。

6. 手でよく混ぜて、ラップをせずに電子レンジで9分加熱
手を使うときれいに混ぜられます。酒かすのアルコール分を飛ばすため、ラップはかけずに600Wで9分間加熱します。※容器が小さい場合は2回に分け、9分ずつ加熱。

7.赤みそを混ぜたら完成
ごぼうとたまねぎに火が通っているか確認してから、赤みそを混ぜたら完成です。

保存は、大きなジッパー付きの保存袋や製氷皿に入れて冷凍を。

飲むときにはスープのもと65~70gを凍ったままカップに入れ、熱湯を150~160ml注ぎ、よく混ぜていただきましょう。1日1杯、朝に飲むとよく、料理に使ってアレンジしてもOKです。

腸のNG習慣にあてはまった人は、ぜひこの腸のおそうじスープで腸の調子を整えて、やせやすく健康的な理想のカラダを目指しましょう。

Information

<教えてくれた人>

小林 寿枝(こばやし ひさえ)さん
都立駒込病院糖尿病内科医員。日本内科学会内科専門医。日本糖尿病学会糖尿病専門医。日本内分泌学会/日本糖尿病学会内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医。「腸内環境を変えることで人生は変わる」をモットーに、内分泌・糖尿病専門医として臨床現場で活躍中。

小林寿枝著『おなかの調子が整う×血糖値改善×やせる 1日1杯 腸のおそうじスープ』(アスコム刊)

<筆者情報>

椎原茜
ライター。記事を通して、読者の方々に役立つ情報を知ってもらい、ハッピーかつ快適な生活を送っていただきたいという思いで執筆中。

(C) polkadot/AdobeStock

文・椎原茜

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