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【漫画】酒好き騎手が妻子の信頼を取り戻すため『相棒』と奮闘――ひたむきな姿と秀逸なギャグ感に「軽い気持ちで読んだのに…続きはよ」と反響多数

  • 2024.6.25
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『100話目でダービーを勝つ馬と騎手』が話題 画像提供/上福忍さん
『100話目でダービーを勝つ馬と騎手』が話題 画像提供/上福忍さん

【漫画】酒の飲み過ぎで妻子に逃げられた騎手…ダービーまでの奮闘劇に「危うく泣きそうに…」「続きが気になります!」の声多数

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、 酒好きの騎手がダービーでの勝利を目指して奮闘する作品、『100話目でダービーを勝つ馬と騎手』をピックアップ。作者の上福忍さんが5月29日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには6000以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、上福忍さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

非凡なスタミナ馬と酒好き騎手はタービーに出場できるのか

『100話目でダービーを勝つ馬と騎手』(23/214) 画像提供/上福忍さん
『100話目でダービーを勝つ馬と騎手』(23/214) 画像提供/上福忍さん

騎手である酒田酒男は、酒好きがたたって身を持ち崩し、最近ではレースにも勝てず妻と娘にも逃げられてしまった。そんな酒田が出会ったのが、5戦目で未勝利戦を勝ち上がったばかりの"ダービーカツゾウ”であった。

ダービーカツゾウはスピードこそ並み程度だが、スタミナには非凡なものがあった。それに気づいた酒田は、ダービーカツゾウとともにダービーを目指すことに決める。というのも、酒田に愛想を尽かして出ていった妻・純子、娘・由貴子から、家に戻ってくる条件として「お酒を辞めて今年のダービーを勝つこと」を提示されたのだった。

2着までの馬にダービーの出場権が与えられるトライアル競走「青葉賞」に出場した酒田とダービーカツゾウは、ライバルである最強2頭を相手に大苦戦した。しかし、どうしてもダービー出場を諦められない2人は、連闘による馬体へのダメージを懸念しながらも、もう1つのトライアル「プリンシパルステークス」に出場することになった。

このレースでは、1着しかダービー出場権を得られないとあって、気合い十分な酒田とダービーカツゾウ。容姿端麗で医師免許まで持っている最強ライバル・池麺太蔵と、デビュー戦で大差をつけて勝利したイケメンホースを倒すべく、独自の作戦を立てて挑んだ。

最後の直線に入り、互角の闘いを見せる両者。酒田は、青葉賞の経験から強くなったダービーカツゾウの底力に気付き始めていた――。

作品を読んだ読者からは、「軽い気持ちで読んだのに…続きはよ」「一気に全部読んで泣いた」といったコメントが多数寄せられていた。

数年越しの構想がついに形に――作者・上福忍さんに聞く制作の背景

『100話目でダービーを勝つ馬と騎手』(44/214) 画像提供/上福忍さん
『100話目でダービーを勝つ馬と騎手』(44/214) 画像提供/上福忍さん

――「100話目でダービーを勝つ馬と騎手」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

元々競馬が好きで、競走馬にまつわるエピソードにも興味があったのですが、騎手がスパートをかけようとしたら馬に「まだ早い」とばかりに拒否された話や馬がレースに負けた後に何度も地面を蹴って悔しがるような仕草を見せていたというような話を聞くにつれ、馬にも人間に近い感情や思考があるのではないか?と考えるようになりまして、ならば馬と騎手の間にも人間同士の友情のような感情が生まれる事もあるのでは?と考えて、そういう話を描けたらいいなと思いここ数年の間ストーリーをゆっくり考えていたのですが、昨年の夏頃にようやく形にできて漫画にする事が出来ました。(「まだ早い」のエピソードは作中でも引用させていただいております)

また、漫画としてどのような形式にしようかなと考えた時に、きくちゆうき先生の「100日後に死ぬワニ」を思い出しまして、あの作品のように1話分を4コマ1本にして毎日更新していければいいなと思っていたのですが、毎日は無理かなと思い、100日後ではなく100話目という題名にさせていただきました。

――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

レースシーンは実際のレースのように手に汗握る感じにしたくて、抜きつ抜かれつのシーソーゲーム的な要素を入れたりして頑張りました。

レース以外の会話シーン等はほのぼのした雰囲気にして、息抜き的な感じになるよう心掛けました。

地味なこだわりとしては、作中の3レースは全て左回りの東京競馬場で行われていて、テレビの中継映像に準じてスタートから4コーナーまでは馬が右から左に進んで4コーナーを曲がった後の最後の直線は左から右に進むように描きました。(何カ所か間違えている部分もあるかもしれません)

――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

100話目のガラスはこの漫画を描くにあたって一番最初に頭の中でイメージした画だったので、実際に描けてjpg画像に出来た時は感慨深かったです。

セリフで気に入っているのは第97話の酒田の独白で、矛盾をも強い思いで吹き飛ばすような勢いをわりと良い感じで言語化できたかなと思っております。

あと、池麺は登場当初のヴィラン的なキャラから徐々に素の善人性が明らかになってくるのですが、中でも第46~48話あたりの、彼が後ろでいちいちピュアな反応をしている所が気に入っております。

――上福さんが漫画を描くうえで、意識していることや大切にしていることはありますか?

読んでくださる方に楽しんでいただける事を第一に考えているのですが、そのためにはまず画的に分かりやすくしなければいけないと思っておりまして「誰がどこで何をしているか」が一目で分かる画を描くよう心掛けております。

とても初歩的な話ではあるのですが、画があまり上手くない私にとって、それは決して簡単な事ではないため日々精進しております。

また、第1話の早い段階というか1~2コマ目で、主人公が何者であるかという事と相棒的な主要人物との関係性が一目で分かるのが理想と考えており、出来るだけそのように描けるよう努めております。

――今後の展望や目標をお教えください。

「100話目でダービーを勝つ馬と騎手」を完結させる事がまず第一なのですが、完結後はまた別の作品をX(Twitter)等で公開していきたいと考えております。

また、いずれは「100話目でダービーを勝つ馬と騎手」の続編的なエピソードも描ければと思っております。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

「100話目でダービーを勝つ馬と騎手」、たくさんの方々にお読みいただけて大変嬉しく思っており感謝の気持ちで一杯です。誠にありがとうございます。

最近は更新が遅くなっており大変申し訳ございません。

なるべく早く更新できるよう出来るだけ頑張りますので、110話までお付き合いいただけると大変嬉しいです。ご期待ください。

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