恋愛でのツラい記憶、経験している人は少なくないでしょう。ある女性は、あろうことか彼氏が自分の友だちと浮気した、という経験があるそうです。今回はそんな女性から聞いた、裏切られたショックを乗り越えたお話をご紹介します。
ショックすぎる事実
これは昔付き合っていた彼とのお話です。最近、彼氏の様子がなんだかおかしいな、と思っていた時期がありました。
そしてやはり、彼氏の浮気が発覚しました。しかも相手は、私の友だち。
私にはあまりにもショックすぎる現実でした。
彼氏と2人で話をしたとき、本当なら泣き叫んだり、暴れたりしてもおかしくない場面です。
だけど私は「そうなんだ」と言っただけでした。
何も言えない自分
私はよく「落ち着いてるね」とか、「怒ったところを見たことがない」と言われます。でも実際は、落ち着いているわけでもなんでもなくて、感情を表現するのが苦手なだけなのです。
今回のことも、なんとも思っていないわけではありません。とても悲しいし、腹も立ちます。でもそれを表に出せませんでした。
彼氏からしたら、『平気そうだ』と思ったことでしょう。
結局、彼氏からきちんとした謝罪の言葉すらなく、浮気相手の友だちとは会うこともなく終わりました。
背中を押してくれた友だち
別の友だちのAと会ったとき、この話をしました。
するとAは「つらかったね」と今にも泣きそうな顔で言ってくれました。きっと私は淡々と平気そうに話していただろうと思います。
それなのに私の気持ちを察してくれたAにびっくりしました。そして、押し殺していた感情が溢れて、このとき初めて涙が出ました。
Aはよしよし、と背中を撫でてくれました。少し落ち着いたとき、Aが私の目をまっすぐ見て、こう言いました。
「2人に言いたいこと言えるの、今しかないよ。吐き出しとかないと、これからずっと心にあの嫌いな2人が残っちゃうんじゃない? 言いたいこと言って、ここで2人の記憶はきっぱり捨てようよ!」
その通りだと思った私は、元彼と浮気した友だちに連絡をとりました。
言えてよかった
Aは一緒に行こうかと言ってくれましたが、大丈夫だと思ったので断りました。
3人でファミレスで会いました。
気まずそうな元彼と、悪びれもしない顔で「久しぶり」なんて言う元友だちがいました。
私は、たぶん全然上手には言えませんでしたが、つらかったことや腹が立ったことなど、思っていたことを話しました。
元彼は「ごめん」と謝りました。元友だちは元彼が謝った瞬間不機嫌になり、ブスッとした顔で何も話しませんでした。
全然うまくは言えなかったし、元友だちからは結局謝罪してもらうことはできなかったけど、すごくスッキリした気持ちになりました。
Aの言う通り、あのとき吐き出していなかったら今でもモヤモヤしていたと思うので、口下手でも吐き出してよかったな、と思っています。
まとめ
ツラい経験は記憶にフタをして隠したくなりますが、そうしても消えることはありません。自分のツラさを理解し、押し殺さず表に出すことで心が軽くなり、前に進むことができるのかもしれませんね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:橘るい