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古道具の風格をまとうキャンプ道具【Ajigomi Coffee and Camp Gear】

  • 2024.6.29

木や革、鉄など、経年変化を楽しめる素材でつくられたギアが独特の世界観を放つ「Ajigomi Coffee and Camp Gear」。手元に届いた瞬間から、長年連れ添った相棒のように味わい深い表情でキャンプを彩ってくれます。みずからも古材のリメイクギアでキャンプを楽しんできたオーナーのユニークなキャンプ歴と共に、ブランドの魅力を紹介します。

「味のあるゴミ」を自分好みにリメイク

Ajigomi Coffee and Camp Gear(アジゴミコーヒーアンドキャンプギア 以下、アジゴミ)は、古道具や古材といった「ときを重ねたもの」とDIYが好きなAjigomiさんによるアウトドアブランド。

もともと古いものが好きだったAjigomiさんは、通い詰めていた古道具店の主人から教えてもらったジョゼフ・コーネルの作品に感銘を受け、自分でリメイク作品をつくるようになったと言います。

Ajigomiの最初につくったキッチンツールボックス
Ajigomiさんが初めてつくったリメイクギアのキッチン収納。古い木箱をベースにオイルを塗り直し、間仕切りや引き出しを付けました。お皿もキッチンペーパーも調理器具も、キッチン用品全てが入るようになっています
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Ajigomiさん
流木や古釘、古い木箱など、他人から見たらゴミだけど、自分にとっては味のある宝物。そうしたものを使っているから、味のあるゴミ、という意味で「Ajigomi」という名前で活動を始めました。

キャンプスタイルの根底にあるのは離島サバイバル経験!

Instagramで発信される野営テイストのキャンプがかっこいいAjigomiさんですが、そのキャンプ歴もユニーク。初体験は15年ほど前、釣りや銛付きが好きな友人たちと6名で離島キャンプに行ったという、いきなりマニアックな出だしです。

「当時はロクな装備もなく、テントのみでのキャンプでした。机や椅子、窯の代わりになるものは、流木や石などのゴミでつくり、食材はほぼ釣りで調達するという、必要なものを工夫しながら生み出すサバイバル体験でしたね」と、今のスタイルの原風景となった体験を語ります。

「ヘトヘトになりながらも充実した、そしていろいろな経験値をアップさせてくれる離島キャンプでした」とAjigomiさん。さらに不自由を求めて登山にもハマり、その後は子育ての中でファミリーキャンプも増え、それぞれで得た経験が今のスタイルにつながっているそうです。

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Ajigomiさん
魚は飽きるくらい獲れて食事には困りませんでしたが、最終日以外はほぼ雨というバッドコンディションだったんです。 当時はタープなんて必要とも思っていなかったので、たまたま買ってあったブルーシートをタープの代わりにしました。このブルーシートのおかげで雨がしのげ、調理もでき、低体温症にもならず命拾いしました。

「ヘトヘトになりながらも充実した、そしていろいろな経験値をアップさせてくれる離島キャンプでした」とAjigomiさん。さらに不自由を求めて登山にもハマり、その後は子育ての中でファミリーキャンプも増え、それぞれで得た経験が今のスタイルにつながっているそうです。

自分なりの楽しみ方が見つかるのもアジゴミのダイゴミ

2019年に本格的にブランドとして活動を始めると、廃材や古道具だけでギアをつくるわけにもいかなくなってきました。そこで現在は、革細工、鉄溶接、木旋盤、コーヒー焙煎といった職人たちと連携し、Ajigomiさんがデザインしたギアを形にしてもらっているそう。

とはいえ、「素材の経年変化を楽しみながら、買った人が自分なりのカスタムを楽しめる」という、「アジゴミマインド」ともいうべきものがギアの一つひとつに凝縮。Ajigomiさんが「味のあるゴミ」からギアをつくっていたころと何ら変わらない世界観を保っています。

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hinata

Ajigomiさん
私が廃材でリメイクギアをつくるとき、古釘を趣のある古材の中心にポンと打ち込んだだけだとしても、「素敵な壁掛けの完成だ!」と思えたら、それが尊いモノになるんです。そうやって、アジゴミのギアにも気兼ねなく、自分だけで楽しむ味わいを見つけてくれる人が多いみたいです。これぞアジゴミスタイルですね。

ヴィンテージ感と遊び心のバランスも魅力なギア2選

アジゴミのギアは、木製のランタンストレージや革製のランタンカバー、鉄製五徳やフライパンなど、ジャンルが実に多彩。ただ、どれを取っても、どこかを旅してきたような顔をして、キャンプサイトの中で存在感を放ちます。そして、「え、こんなところに?」というちょっとしたサプライズもたまりません。

そんなアジゴミのアイテムから、hinataストアでも人気の2つを紹介します。

【マッチホルダー付きタンクエプロン】オイル汚れの軽減とイザの備えに

オイルランタンにオイルを注ぐときなどに、漏れを塞ぐという実用性と自分らしいカスタムを兼ね備えられるのがオイルエプロン

アジゴミのアイテムはそれだけではありません。「少しのユーモアと使う意味をデザインのどこかに取り入れることを考えています」とAjigomiさんが話す通り、こちらは「マッチホルダー付き」

エプロンを裏返せばご覧の通り、マッチを3本だけ収納できるという機能が付いています。非常時に「あ、そういえばあった!」と思い出して笑えるアイテム。ちなみに、内部にはマッチ用のヤスリも付いているので安心!

【ランタン・ストレージ】フタのデザインもかっこいい2WAY収納

続いて紹介するのは、ランタンの底に磁石で取り付けられる収納。

ヴィンテージ感のあるランタンの木製台座ですが、着火剤やマッチ、ライターなど、散らばりやすい火の周りの小物を入れることができます。周りには旋盤で掘った溝があり、実はここも第二の収納。ロープやランタンの芯、ベルトなどを巻いてすっきり片付けられます。

Ajigomiのランタンストレージ
フタを開ければ収納スペースが。ランタンの下にくっつけるので場所も取らず、ルックスもグレードアップ

ランタンに装着せず、そのまま並べていても惚れ惚れするかっこよさ。フタのデザインや革の色などが選べるのも所有欲をくすぐる人気アイテムです。

※「フュアハンド276」に対応
※タンクに凹みがある場合、276以外やデイツには取り付けられません
※276のヴィンテージのものは個体差があるので取り付けられないことがあります

今後はアウトドア×コーヒーなギアも増える予感!

Ajigomiさんの本職はデザイナー。現在はフリーランスとしていろいろな仕事を請け負っていますが、中でも岡山駅の「暮らしと珈琲」というコーヒーショップでのデザインに力を注いでいます。

「このショップでは、コーヒーに関する専門的な知識やノウハウが溢れています。そのノウハウを生かし、コーヒーとアウトドアと融合させて、本当に便利で必要な製品を作ろうと考えています」

と、今後の展望を語ります。ちなみに、ときにはカウンターに立ち、ドリップや接客も行っているのだとか。岡山に行く機会があれば、ぜひお店でAjigomiさんとギア談義やコーヒー談義を楽しんでみては。

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